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2014/02/26

では、マキューシオは

 しぶとく続きます。

 では、マキューシオとは誰だったのか。

 つのは、今までそんなに考えたことはなかったんですが(こちらとか)。一般的に、そんなにツボんないキャラだったりしましたし( ̄▽ ̄)。基本的には3バカのひとり、ロミオとベンヴォーリオのような、「親戚」としての親密さではないにせよ、分類としてはモンタギュー家の側であることに疑いはなく、だからと言いますか、マクミラン版の1場の最後、ヴェローナ大公の仲裁の場面では3バカそろってモンタギュー側に並んでるし、清水版では、双方がマキューシオとティボルトの死体を掲げて互いに自分たちの正当性と相手への批難を繰り返すし(←やー、この演出は強烈だった)、ということになるんですが。

 でも、今回のマキューシオの立ち位置って、けしてそうではなかったような。というのは1場の最後、ヴェローナ大公大激怒〜の場面で、彼はモンタギューの位置にいないんですよ。もちろん、キャピュレット相手にチャンバラやってるわけですが、チャンバラしながらバルコニーに上がっていって、相手(最初の3日間は原田さん〜)ともどもその上にいるんですね。そしてことのなりゆきを「高見」から見下ろしてる。ええ、毎回ポーズが違って超かっこよかったですけど、それはまあそれとして。そうやって眺めてる間に、剣の回収に上がってきたパリスに剣を渡し、原田くん(最終日は誰だったっけ)に「まあお前も命拾いしてよかったじゃん」とぽんぽんして、帰って行く一行には「お役目ごくろうさーん」をして、下の一座やベンヴォーリオと戯れたり、と。

 で。ですが。モンタギュー夫妻はこの場面しか出番がないんですけども。あれ、登場するのはいつだったかなあ。マキューシオもそこは正しく挨拶しますけども、父も母もとりつくしまがないっつうか、もうあからさまに嫌われてますよ、マキューシオ。マキューシオの方も「あー、苦手なのきたー」って顔に書いてありますけどね。両親にしてみたら、「一人息子に悪いことばっかり教える困ったヤツ」なんだろうねえ。実際そうだし。

 なんといいますか。あの黒の革ジャンみたいな衣装のイメージもあるのか、あるいはそういうイメージだからのあの衣装なのかはともあれ、なんだか「風来坊」というのがしっくりくるような、そういうマキューシオだったんですよね。ふらっとヴェローナの街へやってきて、街と友人とが気に入ってるからいついてるけど、またいつかふらっといなくなるような。旅芸人たちとも意気投合してるけど、彼らの一座の一人というわけでもなく、自由にあるいはきままに何にも属さずに、お堅い権力や権威は茶化しながらふらふら生きているような。

 ……のたれ死にするわな、そりゃ。

 まあ、ですから、スナフキンみたいなもんですね。ふらっと来て、そこんちの一人息子のボンボンが気に入っていついちゃったみたいな。てぇとベンヴォーリオがスニフだな。……ええ、スナフキンはスカートめくりなんか教えませんけどね。

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2014/02/25

旅芸人withoutマキューシオ

 東バ公式の方に、アブラハム氷室によるフォトギャラリーがあがっています。いろいろすばらしい! 特に物量が。旅芸人一座がないのが残念ではありますが、森田さんの写真は嬉しいっすね( ̄▽ ̄)! 今回は舞台の合間の写真だけど、リハ写真も公演が終わってから見るとまた味わい深いですな……。ああこれはあの場面だったのね、という具合に。

 さて、続きです。

 マキューシオの死後、殺人犯になってしまったロミオを芝居小屋兼車に押し込んで、旅芸人一行はヴェローナを離れます。とにかく場が混乱してる上に、奈良さんママがすごいことになっているのもあって(笑)、誰のどういう指示だったのかはよくわからないんですが、あれは永田パパなのかな。最終的には、ロミオをベンヴォーリオが車に押し込んで出発させ(つまりロミオを逃がし)、彼ひとりが残ったようになったかと思うんですが(そして最後に逃走)。

 3幕では、彼らはまず、ジュリエットがロレンスの元へ走る(なんか意味が違う)決意をする場面で。シルエットになった一行の前で、ジュリエットとロミオがユニゾンで踊るこの場面は美しくて、今回とても好きになったところです。

 次が、ロレンスがジュリエットに薬の効能と計画を説明する場面。キャストは2幕の「ロミオとジュリエット」と同じ。杉山くんの影武者(ちがう)が虎ちゃんですよ〜♪ 
 ここはコメディではないけれど、永田パパがやっぱりビミョーに高岸パパを彷彿とさせてオカシイ( ̄▽ ̄)。息を吹き返したジュリエットとロミオの短いPDDがありますが、これがよかったですねえ。川島さんも渡辺さんもそれなりに大きいので、ザッキーがちょっと大変そうではありましたが(でも思ったほど大変そうではなかったような)。見てる方は結末をわかって見てるわけですから、計画がうまくいって、幸せに踊る二人を見るのは切なさ倍増。二人だけでも幸せになれてよかったねえ(ノ_-。)的な。
 まあ説明的っちゃ説明的ですが(だって説明してるんだし)、むしろ「こうなるはずだったのに」という気持ちが先に立って、なんか感傷的になる場面でしたねえ。

 最後に本物の一行が出るのは、乳母とロレンスが相次いでロミオを探して走ってくる場面。葬列
のようにとぼとぼと、永田くんが車を引き、ロミオと河合さんとザッキーが車に乗り、ほかの3人が車押しつつ後ろから歩き。
 殺人犯になった挙げ句にあてもなく逃げてきたロミオも鬱々ですが、仲間だったマキューシオが殺され、しかも瀕死のマキューシオの芝居にアドリブで乗って、その死に気づかずに舞台上で「じゃじゃ〜ん!」とキメてた一座、さらにはその遺体もうっちゃって逃げてきちゃったとあれば、そりゃもう葬列みたいなもの。……って、ザッキーが車の上から車輪を足でいじいじするのを見るたんびにだな、「女子どもに車押させんな、コラ」とか思ったものですが。

 そういえば、あの場面で、盛大なパーマ頭で、和田&原田の酔っ払いやロレンスにからんでいた女性は誰だったのかな。多分、東バの人ではないように思うんだけど(わかんないけど)、出てきたときからすごい存在感だったなあ。エキストラ枠で出ていた役者さん、とかかな。

 そしてついにうちにも「東バ 虎ちゃん」の検索語でいらっさった方が……( ̄▽ ̄)。がんばれ、虎ちゃん。
 

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2014/02/23

久方ぶりにシビック

 つことで、祭典の演目の件については、こちらでわめきましたので、ご参照くださりたいかたはくださりまし。どっちでわめくのがいいのかなー、とは思ったんですが、ええまあ。ラインアップ自体は、少なくとも自分には無駄のないものではありますね。

 で、土曜日に井上バレエ団の「眠り」を見てきました。「眠り」のフルバージョンを見るのは久しぶりだな。

 井上バレエ団はずっと気になりつつも見に行けなかったところのひとつなんですが、今回ようやく見られました。NHKの「饗宴」に出てるかと思ったけど、これまでは出てなかったみたいですね。オーロラは島田衣子さん。ぢぶんはずっと佐多達江さんのところでばかり見ていて、もしかしてクラシックを見るのは初めてですよ。こいつぁびっくり。

 場所は文京シビック。なにかと評判のよろしくないシビックですが、個人的には会社からも自宅からも便利がよくて、ここでの公演は「助かる」感も。なにせ、会社から1時間圏内の、数少ないホールだからねえ……。全幕がかけられるホールだと、上野、シビック、川口くらいしかないんですよ。初台でも無理だし、五反田は論外。定時が8月以外は5時半なので、6時半開演に間に合うのはこの3箇所くらいで、あとは早退してるんですよぅ(←「半休」の制度がない)。

 ま、ぐちってますが。シビックって、以前はマールイの「親子祭り」とかで来てたんだよな。評判がよろしくないのは主に椅子についてで、これがちょっと妙な作りになっていて、おしりがちょっと落ち込んで軽い前傾姿勢になるんですね。これが腰にくる、という人が結構いらして。ぢぶんも昔は「この椅子、腰が痛い」と思ったんですが、これがギックリ腰をやって以降、全然大丈夫なんですよ(^▽^)。今回も、フルの眠りで休憩1回(20分に感じる100年間)だったんですが、全然オッケー。むしろよそより痛くない。うっかり仰向けで寝ると朝起きるのに七転八倒するくらいの腰痛持ちなんですが、逆に「痛くなる姿勢」が普通の人と変わったのかもしれないなあ。
 ただ、今回気づいたんですが、背もたれがちょっと高くなっているので、後ろの人がうるさいときに、後ろ向いて気づかせる、あるいは「しー!」するのが困難な椅子ですな。2階だけかもしれませんが。ああ、うるさかったんだよ、後ろが!

 えーと。というわけで、2階センターの3列目という、A席としては申し分のない(というか主催によってはSだろうなという)場所で見てまして。しかし、ここの2階は標高が高い。階段を4階分くらい上がらないとならない。導線もあるんだろうけど、オーチャードの3階に行くくらいの運動量。ひいひい。
 見え具合はよかったですが、転落防止の手すりがなあ。縦の通路が4箇所あって、その突き当たりだけ、高く出っ張ってるんです。それが、3列目でも、舞台のへりギリギリかするくらいの高さ。自分は決して小柄じゃないですが(というか、世代的には大柄な方。今の基準だと普通だけど)、それでもそんな具合なので、小柄な人だと結構うっとおしいんじゃないかな。前方の席をとる場合には、それを考慮して、席から舞台を見る方向に、通路前の手すりがひっかからないように気をつけた方がいいように思います。全体通じてある手すりはどうかな……。自分はオーチャード2階センター最前列でも、あそこの手すりは邪魔にならないけど、あれが邪魔になる人には邪魔かも?

 ホールの話で終わってしまったので、中身はまたいずれ。とても楽しい公演でした。立川の眠り、1回しか行かないつもりだったけど、やっぱり両方見ようかな……。どうせ1日つぶれるんだし……。去年の経験則だと、同日2回公演だと脇のキャストは同じなんだけど、今回もそうかな……。いやしかし、佐藤オオカミを見損なったのは痛恨だよ!
 ……などと考えつつ帰宅し、最初の話に戻る、と。K村さんのバジル見せろーーヽ(`Д´)ノウワァァァン

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2014/02/21

旅芸人の「ロミオとジュリエット」

 続きです。

 2幕は幕開けが、聖なんとかのお祭りで、広場の聖像のお参りにきた人々とベンヴォーリオの踊り→ロミオとのろけ話をきくロレンスの登場→ロザラインとロミオとベンヴォーリオのやりとり→旅芸人たちの踊り(と芝居の準備をするマキューシオ)→旅芸人の芝居「ロミオとジュリエット」→ジュリエットの手紙を持ってくる乳母と三バカ→ロレンスの僧院へ、みたいな流れでよかったのかな。

 マキューシオが「うわあ、オレこうしてらんないじゃん」てな具合に、こまこまと芝居小屋の準備をしたりするもんだから、あんまり真ん中を見てなかったんですが、さすがに最終日は席が相当前の真ん中辺り(いやー、祭典枠でもよいとこだったー)だったので、なんとか真ん中も……っていうか、虎ちゃんが出てるし! 

 音楽的には、マクミラン版の花嫁行列の曲でちょっとマスゲームっぽい踊り、マンドリンダンスの曲で芝居、だったかと。芝居はもちろん踊りなんだけども、キャピュレット家(の仰々しさ)をカリカチュアライズさせたもの。高岸さんの尊大なパパっぷりもよかったんだけど、それをパロっちゃった永田くんのパパは傑作( ̄▽ ̄)。途中で脇にいるマキューシオが酒瓶とカップでパパを呼び寄せ、二人で乾杯するんだけど、マキューシオの方はパパが飲んでる隙に、自分のカップの中身を後ろの人にぶっかける。なんか女の人にかけちゃってた日もありましたよΣ( ̄ロ ̄lll)! 

 そんなことやってる間に、河合ママの方もこれまた奈良さんママとは別ベクトルの大仰さで岡崎ロミオをつまみだし(←このときのザッキーのかくかく歩きがまた大笑いで)、虎ちゃんの持ってきた本を渡して「はい、勉強しなさい!」みたいに。そうだよなあ、ロミオは天然のアホウだもんなあ(←ヒドイ)。川島ジュリエットの悲劇のヒロインっぷりも「いかにも〜」で面白かったんだけど、最終日の渡辺さんが予想外のはっちゃけで、二度見しちゃった。楽しかったなあ。

 ま、一同は大笑いですが、後藤ロミオはさすがに苦笑い( ̄▽ ̄)。弾ロミオは自分のことだってわかってなかった? 気も? 

 芝居が終わって、それぞれあれこれ言い合うけども、下手のはしのところで、ベンヴォーリオと偽ジュリエットが「最後の自害するところがよかった!」「あれはね、こうするのよ」「こう?」「ちがう、こう」と、切腹講習会をやるんですよ。ロミオがそれを見てる回もあったかなあ。ベンヴォーリオは最後まで死なないけど、ロミオもジュリエットも、偽ジュリエットのように短剣を腹に刺して死ぬわけで(ロミオが薬を使わない版)、無邪気なだけに怖いなあ、と思う場面ですな。

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2014/02/20

旅芸人withマキューシオ 

 さて、少しはロミジュリの続きも。

 旅芸人一座については、以前もちょこっと書きましたが。
 男性2人、女性3人、男の子1人の旅芸人一座。とてもあの小さな車兼芝居小屋で生活してるとは思えませんが(「大道具」だからなー)、ノイマイヤー版のいちばんの特色は、この一座になるんでしょうな。キャストも、河合、永田、川島/渡辺、吉川/三雲、岡崎と、中堅+若手でがっちり固めてます。そして子ども役は学校のSクラスの生徒さんと……虎ちゃんΣ( ̄ロ ̄lll)! 虎ちゃん! まさかそこにくるとわ! 
 ……いや、さすがに生徒さん(「子役」)と比べると背が高いんだ−、とか失礼なことを思ったりもしたわけですが、そりゃ生徒さんは平日昼のリハに出られないから「子役のアンダー」もいるのかもしらんとか、考えれば考えるほど失礼になっていくような気もするんですが、しかし、

 虎ちゃん、かわいいよ……ヽ(´▽`)/。永田くんとは違うベクトルで笑顔値千金だな。

 そしてマキューシオ。1幕と2幕、マキューシオの最初の登場は、両方とも旅芸人の車からです。さらにその死も車兼芝居小屋で。「友達」というにはより親密な(「カノジョ」も一座の吉川/三雲だもんなあ)、しかし「一座」ではない。では、マキューシオとは誰だったのか、というのは、ちょっとおいておいて。

 1幕冒頭、ロミオとロレンス、ベンヴォーリオのやりとりが終わり、人が集まり始めた頃に旅芸人の車はやってきて、そこから飛び出した「死」のソロ。踊り終わって仮面をはずして「なあんだ、マキューシオか」と、いつものマキューシオの悪ふざけ、ってなるわけだけど、初めからマキューシオは自分の死とともに、自分が「死をもたらす」存在でもあるんだな。
 旅芸人がまざった(というよりメインに入った?)群舞があるけど、両家の争いが始まる前に一座は撤退、だったかな。

 2幕は「マンドリン・ダンス」の場面で、マキューシオ演出による「ロミオとジュリエット」劇。マキューシオはアレですな、バルコニーの前でロミオを見失って、ベンヴォーリオと別れた後に絶対に旅芸人の小屋にしけこんでますな。いやもう、絶対( ̄▽ ̄)。そんで永田くん相手に「あーじゃこーじゃ」言いながら、昨夜の話を芝居に仕立てちゃうんだ。で、昨日の今日のハイテンションでロレンスを困らせちゃってるロミオに「いよー、昨日はお楽しみじゃん!」とか言っちゃってね。

 で、その劇ですが。車の中でやられると、自分はセンターないし上手側の席を取っていたからいいんだけど、あれ下手側からだと多分みえないよなあ。
 
 マキューシオは表が昼、裏が夜の幕になっているマントを着て背景になり、岡崎ロミオと川島(渡辺)ジュリエットのバルコニーでの出会いの場面。その後、車の外に出て子ども役にマントを受け渡し(最古と最新の力弥が〜( ̄▽ ̄))。二人はジュリエットのパパの永田くんとママの河合さんに引き裂かれますが、マキューシオが薬入りの酒をパパに飲ませ、パパとママが眠った隙に二人は駆け落ち。しかし、追ってきたパパとの一騎打ちにロミオは破れ、ジュリエットが剣で自害しておしまい。

 まあ、ロミオから見れば意地悪なものですが、マキューシオの「あてつけ」に見える日もあったり、逆にマキューシオからの「忠告」に見える日もあったり。ぢぶんの感じ方によるものも大きいとは思いますが、日を追って「悪ふざけ」→「忠告」になっていったような気もします。「二人の悲劇の暗示」というよりも、マキューシオの意図的なものなんじゃないかなあ。「お前、浮かれてるけど、最後はこうなっちまうぞ」みたいな。木村さんがやるからそう見えるのかなあ。

 半端ですが、続きます。
 

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2014/02/18

ポリーナ


 「ポリーナ」バスティアン・ヴィヴェス (著), 原正人 (翻訳)

 フランスの新鋭漫画家(だそうです。海外漫画事情に全然詳しくないワタクシ)の描くバレエ漫画。表紙がなんだかなー、という気もせんでもないのですが、まあ、全体にこんな感じの絵柄。

 舞台はロシア。ポリーナという一人の少女がオーディションをうけてアカデミーで学び、大劇場付きのバレエ学校に飛び級で入るも、そこから飛び出してコンテのカンパニーへ。そしてそこも飛び出して、ベルリンで出会った演劇グループとともに、新しい形の舞台を……というお話。表紙は最初に入ったアカデミーで、先生から姿勢の矯正を受けているところですね。

 日本のバレエ漫画もまあいろいろあるんで、あまり一概には言えませんが、「バレエ漫画」というときにイメージするような華やかさや、ドラマチックな構図というのはほとんどなくて(そもそもチュチュもほとんど出ないし)、ラフに描いて筆で塗ったようなタッチの絵が淡々と続きます。ポリーナも表紙を見ればわかるように「美人」というイメージではないんですが、ぢぶんはこの絵は、慣れたら好きになった感じだな。

 なんというか、非常に淡々と淡々と話は進むんですが、それだけにそれは「日常」であるなあ、とも。若者らしいもろもろもあるけれど、内側にある悩みが地の文というか、主人公らのモノローグとしては表れないために、より深く、子どもから大人へと成長していく姿を感じることができるように思います。
 最初の師であるポジンスキーとポリーナの、全体をゆっくり流れる、うっすらとした「師弟愛」がいいんだよなあ。熱くもなく、激しくもなく、漠然としているけど確かなもの。ポジンスキーが一度だけ眼鏡をはずすコマとか、すごく上手いなーと思う。最後の方のワルツを踊るシーンがとても好き。

 ポジンスキーのひとことひとことはなかなか含蓄が深いけど、この絵柄とこの表紙で日本の「バレエファン」がどれくらい、この本を手に取るか(というか、買うか)はちょっと疑問ではあるな。どのように受容されるのか。ちょっとお値段も張るのでそう強くはプッシュしないけど、ぢぶんは意外と好きになった作品でした。

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2014/02/17

雪のあと

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 日曜の午後、近くのグラウンド。

 多分、いつも使っている少年サッカーの保護者の人たちだと思うんだけど、20人以上が総出で雪かきしてました。こんな風に、近くの雪をかきあつめて小山をたくさん作り、その小山を手押し一輪車に乗せてフィールドの外(フェンス際)に排出するという作戦らしかった。こういうのもノウハウのある指揮者がいると違うんかしらね。


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2014/02/16

約束

 ロミジュリについてはまだいろいろありますが、この週末に映画2本見たので、とりいそぎ。てか、今年初映画が「軍旗はためく下に」ってなにーーっΣ( ̄ロ ̄lll)!(←しばらく肉見たくなくなっており)

 今日見てきた「約束 名張毒ぶどう酒事件死刑囚の生涯」から。公式サイトはこちら。昨年公開されたときの仲代達矢と樹木希林の会見で絶対見なくちゃと思ってたのに見逃してしまって、今回は「第三回死刑映画週間」の一作として公開されたのを見てきました。

 で。ずっといわゆる「劇映画」だと思ってたんですが、作り的には基本的にドキュメンタリー。それを補完する格好でドラマ部分が挿入されるんですが、なんせ相手が仲代達矢と樹木希林。どっちが補完なのかわからんようになっておりましたですよ( ̄▽ ̄)。
 例えば、被害者遺族の支援を求める活動を描いた「衝動殺人息子よ」なんかは全編劇映画で、作り自体も「映画」なんだけど、そういうものではないんだな。
 
 ドキュメンタリー部分と「劇映画」部分。この二つの撮り方というか、フィルムの色味みたいなものが全然違っていて、最初は結構気になってたんですが、見ていくうちに、これは「違和感があるのが正しい」んだな、と思うようになりました。なるほど。
 この質感の違いって、多分光の使い方なんだと思うんだよな。制作は東海テレビなので、テレビ用に撮ったものと映画用に撮った部分とが混ざってるのもあるだろうし、もしかしたらクルーもちがうのかもしれない。でも結果的には、そこがきちんと明示されたことは、映画を見る上でよかったな、とも思ったんだよな。

 そんな感じで、作り自体もテレビ的ではある。それは「標的の村」もそうだし、いくつかの小さなドキュメンタリー映画でもそうなんだけど、「映画」というより「テレビ」から延長されてきたような雰囲気というか、「作り」なんだな。テレビ畑の人の作った映画、というか。

 なんだけど、そこに出てくるのが仲代達矢(奥西死刑囚)と樹木希林(その母)なんですよ。もちろん、ドキュメンタリーの中に本人も登場するので、別人であることは一目瞭然なんだけど、でも本人にしか見えない。プログラムに「再現ドラマ論」的な話が出てくるんだけど、本当にもう「再現ドラマ」枠を超えて、そこにこそ真実があるように見える。樹木希林の、母親が乗り移ったかのような「母」も、仲代達矢の一瞬一瞬の表情も、それこそが「リアル」であるという。
 事件当時の奥西を演じるのは山本太郎。七三分けになるだけでこんなに印象変わっちゃうの?! 言われなきゃわかんなかったかも。でも、冒頭の子煩悩なお父ちゃんの三日月目なんかはもう山本太郎だなあと(笑)。311以降、こうしたやや「社会派」というか、マイナーな映画にしか出なく(出されなく)なっているけれど、それは彼のキャリア(俳優としても議員としても)の上で、得るものが多かろうと思うんだな。大変だろうけども。

 映画の中身ですが、もちろん「名張毒ぶどう酒事件」についてを丹念に追っていくもので。ドキュメント部分でいえば、「弁護団、すごい」の一言。証拠とされた王冠についての検証をするために、当時と同じものを特注で1000個も作って実験を繰り返したり、すでに製造停止となっている農薬を探し出して成分を分析し直したり。再審請求が棄却されたときの、「不当決定」の紙を掲げる若い弁護士の、怒りに震える表情が心に残る。

 そして、仲代演じる死刑囚の暮らし。毎朝、刑務官の足音に、自分の死刑執行ではないかと怯え、震える手で日記をつけ、正月の特別な弁当に悦び、運動場とも呼べない屋上の小さなスペースで「運動」をする。

 今日は終わった後に、弁護団の弁護士と、安田弁護士によるトーク。映画にも出てくる、村人の証言が奥西氏自白以降に変わっていった件を含め、「もう一人の容疑者と奥西さんと、早く自白した方が犯人にされ、その調書に合わせて「事実」がねじ曲げられる」という話、そして免田氏の話として、「もう死刑事件の再審は認められないだろう、「戦後の混乱」のせいではない、警察と司法が機能している状態での死刑判決を覆すのは許されないから」「冤罪による死刑だからこそ、再審が許されないというパラドックス」についての話など。そしてその中でも、新証拠をあげて再審を勝ち取る、という弁護団の力強さはスゲエ、と思うのでありました。

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2014/02/15

走る走るロレンスは……

 ビミョーにサボり癖のついた綾瀬川でございますが、もちっと続きます。

 最終日のロレンスは、前3日間ベンヴォーリオを踊った杉山くん。思えば結構長い応援モードでありましたよ。くりっとした瞳がいつみても真剣丸出しで、この子も前に出ることのないまま、気づいたらいなくなっちゃってたりするのかしら(ノ_-。)とか思っていた時期もあったのですが、ここまで来ましたよ! もう後はそこそこで満足しないで、がっつり上を目指して欲しいとただただ祈るばかりであります。
 だってねえ。「子ども眠り」の最初のシーズンは、梅ちゃんともどもテンパリばんばん、後輩の岸本くんの方が落ち着いてるよ、おい! だったりしたわけで。やりたい放題の東バ男性モブの中で、「どーしたらいいの?」とばかりにうろうろしてた頃を思えば(それが可愛かったんだけど)、芝居の方も心配に……。

 つことで。

 ロレンスは多分岸本くんと同じ衣装(デザインじゃなくて着回しの意味で)なんだけど、杉山くんが着ると、首回りの細さが際だって、岸本くんとは別の意味で「僧」っぽい。「僧」というより「神学生」かだな。岸本くんがオーバードクターなら、杉山くんは学部生。年齢逆だけど……。ロミオともまだ「同級生」っぽい親密さというか、距離の近さがあるのは、前日までベンヴォーリオをやっていたせいもあるのかも(笑)。浮かれたロミオにうっちゃりかけられた後のやり返しも「なんだよーヽ(`Д´)ノ!」のノリ。

 しかし「潔癖」。娼婦といちゃいちゃしてたベンヴォーリオに対する冷たい視線とか(昨日まで自分がしてたくせに( ̄▽ ̄))。岸本くんは「僧」なので、現世の困ってる人には優しげだったけど、杉山くんはいろんな意味で潔癖だったな。庵に帰ったらイソジンで手を洗うレベルの(用途が違う)。3幕でジュリエットがかけこんできた時も、岸本くんはためらった後にハグして落ち着かせるけど、杉山くんは「いや、触ったらダメなんだけど」「触ったらダメだから」と散々やった後に、ようやく決心して頭なでるという(←あくまで身体は触ったらダメらしい)。そのままずるずる引きずるのは、岸本さんが引きずられるときのポーズを保持しきれなくて落ちたみたいだった。でももしかしたら、岸本さんがジュリエットの不安とか、落ち込みとかを表すのに、落ちたのかもしれない。後ろからすがられた杉山くんが「!」って、反射的にびくってしたのもあるかも。

 2幕に戻ると、マキューシオの死の後のティボルトとの対峙が結構迫力があって(というか、岸本くんの時に見てなかったような)、逃げようとするティボルトを釘付けにしてしまうような、非難の視線。逆にそのままティボルトを逃がしておけばよかったのにねえ。その後の、ロミオがティボルトを殺してしまった後、ロミオとティボルト(の死体)とマキューシオ(の死体)の間で呆然とする様子とか、悲壮感があってよかったです。で、キャピュレット夫人をなんとかしなきゃと思いつつ、やっぱり最後まで手を出すのはためらうという( ̄▽ ̄)。

 3幕最後、ロミオに知らせに走る場面も切迫してたなあ。で、娼婦だかなんだか、女性に絡まれたらふりほどいちゃうんだ。振りほどいた後に「あ」てな顔はするんだけど、それどころじゃないという。道々、何に絡まれても振りほどいて……というより、あんな切羽詰まった人に絡まないよな、多分。で、「あっちへ行った」という旅芸人の指さす方へ、また切羽詰まって走って行くんだ。走る走る、ロレンスは走る、今きた道を一目散さあーん♪

 ロミオ、脚早すぎ( ̄▽ ̄)

 ……まあ、ロミオも切羽詰まってますから。

 しかし。2幕半ば、庵の前でハーブに鼻突っ込んで「今日はいいの採れたー♪」というのは単純に楽しそうでしたが、その後の薬瓶を取り出して見つめるその頭上には、

 「使いたい」

 が思いっきり( ̄▽ ̄)。もう、隙あらば使う気まんまん。ジュリエットに返品されたくらいじゃくじけませんよ。……って、あの薬、使ってみたかっただけなのか。そうなのか?


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2014/02/13

おっとりロレンス

 つことで、前3日間のロレンスは岸本くん、最終日は杉山くん。

 ノイマイヤー版のロレンスは「ロミオのお友達」なので、普通にイメージされるエピソード4以降のオビ=ワン・ケノービというよりは……っていうかイメージしないか、普通。なんとなくね、正規の教会からはちょっとはずれた隠遁者的なイメージがあるんですが。ま、今回は若いので、ぢぶんのイメージの中では「ダウンタウンヒーローズ」の「アルル」(←尾美くんがやった役)に近いという。そんなこと言われてもわからんて、普通……。

 えーと。

 岸本くんといえば、青い鳥鮮烈デビュー! 以来、久しぶりにアグレッシブ系のイメージなんですが、今回は役が僧侶だけに、おっとりさん。若いから隠遁者ってほどでもなく、むしろオーバードクター的な、というか。ティボルトの葬列でも、ひとりだけ衣装違うし。
 えーとだから、おっとりさん(←意外だったので二度言う)。世間とワンテンポずれてる感じ。最初の聖なんだっけな……広場にある聖人像を拝むあたりとか、自分の庵にロミオ(たち)が飛び込んできてからの礼拝の感じとか、ちょっとこう、僧らしい鷹揚な大きさがあってよかったですね。ロミオに突き転がされても鷹揚だったり。関係ないけど「僧らしい」と「憎らしい」ってまぎらわしいな……。

 まあだから、ある種「僧らしい」。ロミオを探して旅芸人を追いかけていくあたりでも、どこかこう鷹揚な感じで、あれは娼婦なのかな? 黒い服でパーマの女性にからまれてもふりほどけなかったりしてね。ああ来る道々、こんな風に年寄りから物乞いから娼婦から、すがられつつ、たかられつつ、いちいち対応しながら来たんだろうなあ、という。だから乳母に負けるんだよ。
 ……説得力はあるからいいか。帰りもきっとすがられたりたかられたりしながら帰るから間に合わないんだ。

 2幕では、ロミオののろけ話をこれまた鷹揚に聞き流しつつ現れて2階へ抜け、いったん庵に帰って、多分マキューシオvsティボルトがえらい騒ぎになった辺りで出てくるわけですが。マキューシオが最後に倒れ、上手に逃れようとするティボルトを非難するように立ちふさがる。
 その後のティボルトがバルコニーから落ちるところですね。わさわさと集まってた群衆が、例の打楽器の一打ずつにあわせて、一歩ずつ左右に開きながら下がっていく中で、ロレンスとベンヴォーリオだけがバルコニーの上にいるロミオを見つめながら、それぞれに動いていく構成は上手いなあ。岸本くんはその辺りでも「僧らしい」感じで、どこか傍観者的でありつつ、完全にイっちゃったキャピュレット夫人に正気を取り戻させようと強い態度で臨みつつ、最後は状況を嘆いて幕、という。

 3幕の、かけこんできたジュリエットにも鷹揚ではあるな。多分、「女性に触るの禁止」の縛りがあって、ジュリエットにすがりつかれてもすぐには触らないで、「えーと、どうしたもんかなー」で両手をしばらく挙げてるんだけど、まあ早々にちゃんとハグしてなだめたりしてですね。沖さんのジュリエットも、立ち上がったロレンスに「ずるずる〜」って引きづられていくのがなんとも可笑しいんだけど(岸本さんはポーズが保持しきれなかったんだよなあ、ちょっと惜しい)、そういうのもうっちゃっておいたり。

 2幕の僧院の場面。最初、ロレンスは僧院の前にいて、ロミオが来て、二人で僧院の入り口(舞台奥にある)まで行くと、僧院の表だったセットを吊り物で今度は中側にして、二人は入り口から戻ってくるんだけど実は中に入ってくる、という、文章にするとよくわからないんだけど、とにかく「上手いな−」という場面転換でした。
 で、その前庭で、ハーブの入った駕籠に鼻つっこんだり、ハーブの束を嗅いで恍惚としてたりするもんだから、「それ、脱法……!?」って、もしやその鷹揚さは……!? と思ったりしなくもなかったといいます。

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2014/02/12

弁天堂の猫

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 2月9日、終演後の不忍弁天堂の猫。

 鳥や蓮の様子を見がてら、公演の前後にお参りするようになってずいぶん経って、ここもすっかり自分の「ホーム」になったような(笑)。芸能の神様だしね。組織的には寛永寺の一部、なんですが。

 ロミジュリについてはもう少し続きます。もう少しかどうかはさておき。


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2014/02/11

後藤さんの卒業

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 というわけで、後藤さんの退団が発表されました。考えてみれば、初めて東バを劇場で見たのは後藤さん(と木村さん)の「ペトルーシュカ」なんだなあ。
 長い付き合い(というかなんというか)で、たくさん思い出もあるけれど。なかには「後藤さん降板につき、劇場行ったらいきなり木村さん登板」みたいなものもあったりですね(←ひところ結構続いたなあ)。「うわああ」とか「ひーー」とか「ぜいぜい」みたいなものも随分あったように思いますが、不思議と明るい気持ちになれるといいますか。思い返したときに和やかになれるというか、暗い気持ちを残さないような、そういう不思議な魅力のある人でした(というか、人です、というか)。まあ「晴雄」つう名前はぴったりだったのかもしれない。
 特別団員としては残るので、50年関連企画ではまた見る機会があるんじゃないかなー、と、割と気楽に考えたりはしているんですが。

 で、つらつら思うに。木村ー高岸というガチンコ対決ペアも好きだけど、木村ー後藤という双方マイペースなペアも好きだったよなあ、と。三人持ち回りの役になることが多いから、それぞれに組み合わさっているはずなんだけど、しかし高岸ー後藤の組み合わせはあまり記憶がないな……と思ったら、単に木村さんが出てないから覚えてないだけのような気がせんでもせんでもせんでもせん……(フィードアウト)。

 ええと。いや、あるんです。高岸さんのバジルに後藤さんのエスパーダとか。そういえば後藤さんのバジルは見損なったのかなあ。エスパーダは何度か見たけれど。
 でも、白鳥のスペインとか、ハルサイのリーダーとか、ペトルーシュカと友人とか、役人と首領とか……木村&後藤の「ダチ」感の思い出はつきなくて、最後にそれがもう一度味わえたのはよかったな……。

 最終日、カテコで手をつないで頭を下げたときに、後藤さんが、岸本さんの手はもちろん、隣の木村さんの手をずっとつないでたのが妙に気持ちに残っていて。つか、木村さんが女性の手は離したくせに後藤さんと手をつないでいたのか、そこいらはわかりませんが。

 まあでもなんとなく辞めた気がしないというか(笑)、すぐに会えそうな気がするのは「特別団員」枠だからなんだろうな。若い人が辞めたときのような「さようなら」という実感がないのが正直なところなんですが、まあそれも後藤さんの人徳かもしらん。

 写真は正月、沖縄のブーゲンビリア。

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2014/02/09

最終日。

 というわけで、最終日も終わってしまいました……(ノ_-。)。東バの公式のスケジュールページが空白なのが淋しい。3月の立川とか入れてくれよ!(八つ当たり)

 ええとですね。本来のファーストキャストのリプレイになるはずだった最終日ですが、キャスト変更に伴って最終的には松でなく梅になったと、まあいろいろあるわけですが。大半のキャストが3日or1日になったのは、その辺りの事情もあるんだかないんだか、中の情報がある人ではないのでそこいらはうちに期待しちゃダメですよ。ただの当てずっぽうだから。とにかく、今日は大方のキャストが入れ替わった唯一の日ではありました。

 河谷さんの代役となった岸本さんですが、ぢぶんにはなかなか好みのジュリエットでした。ちょっと固い部分もありましたが、それもジュリエットなら逆によいかも、という。沖さんの、少女漫画的な「ドジっこ」もよいけど、岸本さんの「天然つおい」もいいような。この辺りは本当にそれぞれでしたねー。最初にノイマイヤー版を見た時のデンマークのジュリエットが「強ええ!Σ( ̄ロ ̄lll)」なタイプだったので、その印象もあるのかな。いやまあ、後藤さん相手にガンガン飛び込んでいくんだからそりゃ……まあ。

 後藤さんは、あらゆる点において後藤さんでした。なんというか。役においてベテランらしく岸本さんをリードしつつ、踊りの方はリードされてるような、とかまあそういう感じに。でもねえ、やっぱりベテランなんだなあ、と思いましたよ。ジュリエットに差し出す腕ひとつで、すっとそこのムードを作っちゃうとか。ああいうのはテクニックとはまた違うんだよなあ。同じ一途で天然でも、弾くんのまっすぐさと、後藤さんのまっすぐさって、やっぱり別のもので、弾くんのように無垢ではないけど、包み込んでいくような大きさみたいなところで一回りちがうんだな、と。

 3バカトリオは、3日め(弾・木村・杉山)がいちばん面白かったし、意外と案配がよかったのがこの組だったという。今日は、松野くんの背が二人と揃うので見た目のバランスはいいし、木村さんはも相手が後藤さんなので同年代のダチっぽかったし、松野くんとのリフトもやりやすそうだったりとかあったにもかかわらず、なんか「バランス」ってそういうこととも違うんだな……というか。まあ杉山ファンなんで欲目もあるんだろうけども、「粒が揃う」のとちょっと違うんだよな……。やっぱ「役割分担」的な何かというか、関係性みたいなもの?

 松野くんのベンヴォーリオは、「ベンヴォーリオ」って聞いたときに、大体こんな感じ、というイメージのベンヴォーリオだな。スタンダードからはずれてないというか。最初にキャスト発表になったときに、「杉山3日で松野1日Σ( ̄ロ ̄lll)?」って、ちょっとびっくりしたんだけど(逆だと思ったのよ、ごめんねえ)、これは杉山3日来るわ、と納得しました。

 そこいらは長くなりそうなので、また〜♪ 

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2014/02/08

3日め

 東バロミジュリ、3日めです。あと1日じゃんよー、あと半年会えないなんて、ばかー゜゜(´□`。)°゜。!

 まあ、いつものお約束ってことで。

 さて、友人と話していて「マキューシオって誰だ?」ということになりましてですね。ぢぶんはどこかで「ヴェローナ大公の甥っ子(なので両家に顔が利く)」みたいな話を読んだ記憶がうっすらとあったんですが、とりあえずこういうときはググレカス(←最近見ないような)。

 で、Wikipediaによりますと(こちら)、「エスカラスの親戚、ロミオの友人」とありますな。エスカラスってのは監督……じゃなくて、ヴェローナの太守(大公じゃないのね^▽^)のことです。ついでにパリスの方は、「貴族の青年、太守の親戚」とあります。なんでマキューシオは「エスカラス」でパリスは「太守」なのかわかりませんが、もしかしたら違う人なのかも知れません(んなこたあない)。

 それで最初のチャンバラのあと、エスカラスと一緒にきたパリスは武装解除の手伝いをするんだな。ちゃんばらやりまくってた方の親戚の剣まで取りに行ってたし。その後きちんと高岸パパと夜のパーチーの打ち合わせもしてたし。
 ……っていうのに、二日間、逆立ちする杉山くんとそれをどつく木村さんを見てたら気づいてませんでしたよΣ( ̄ロ ̄lll)! 何やってんだ、オレ! ごめんよ梅ちゃん。

 えーと、杉山くんですが。2日めの2幕はじめ、ちょっと「?」と思ったのは、1幕ガンガン行ってちょっとガス欠になってたっぽい、というのを今日見て思いました。元々緊張しいだし、全幕の大役は初めてだからなあ……。1幕の最初のロミオとのデュオとか、トリオの踊りとかすごくよかったです。2幕で、ロミオとマキューシオが踊ってるのに気づいて「僕も−!」って入ってくるのがすごくツボ( ̄▽ ̄)。木村さんのリフトもなんとかなるようになったし。……てか、木村さんでよかった……弾くんとか森川くんとかじゃなくて……。
 1幕の幕開けのアレ(笑)、年末のフンドシーズの頃と比べてちょっと筋肉増量されたなー、という気もしまして、ええなにみてるんだとかそういうのはおいといてですね、さらにたくましくなって(ラインは崩さずに)いって欲しいと、いやもう本当に。

 キャストが出た時は、むしろ芝居の方を心配してたんですが、こっちはもう全然よかった! 青年らしくいきがったりもするけど、マキューシオもロミオも大好きで、街のみんなのことも大好きで、素直で心根のやさしさの伝わってくる、杉山くんらしいベンヴォーリオだった。今日なんか、マキューシオにすがるベンヴォーリオにもらい泣きしそうだったっすよ。結局放置して逃げちゃうけどな……って、対岸の奈良さん見たら逃げるよ……( ̄▽ ̄)。

 んで。もう一人の大公の親戚の黒い悪魔がですね(笑)、毎日毎日違うことをやらかしてくれるもんだからもう目が離せなくてですね(笑)。どうしてあの人はこう、やんちゃに関しては次から次にアイデアが湧くのか( ̄ー ̄)ニヤリ。
 ……それにしてもですよ。木村さんといえば、堅物で、女の子口説くイメージではなくて、「うわあ、木村さんがカテコで相手の手にキスしたああああΣ( ̄ロ ̄lll)!」で大騒ぎみたいな時代がちょっと前まであったような気がするんですよ。うっすらと。いつの間にこんなことに( ̄▽ ̄)?

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2014/02/07

2日め

 や、二日目なんですが、帰ったらうっかり寝落ちたりとか。

 今日は久しぶりの3階正面。正面な分だけ、昨日とは違う物も見えたりしつつ。ゲストについてはほかの人が語るからおいといて。

 つかなんというか。1幕1場の辺りから、マキューシオが黒い悪魔にしか見えません( ̄▽ ̄)。もう、マミエットとロミザッキーだけでも幸せになってよかったねえ、うんうん、て、全然脈絡ないところでえぐえぐしちゃったよ。

 杉山くんのベン、1幕は昨日よりも、踊りも芝居もずっとよかった! けど2幕の幕開けからしばらく、脚でもひねったかなにかしたのか? というような感じがしたんだけど……気のせいならいいんだけど。昨日はあそこももっと跳んでたしなあ、とか……。3階から見たせいかなあ。

 モブは昨日見えなかったところなど……といいつつ、やっぱり黒の人。絶対あれ、尻尾ついてるよな、矢印の……と、言うくらい

 やりたい放題

 どっかの場面で何気に高岸さんにはたかれてたりもしてたような。

 さてとですね。旅芸人の座長こと永田パパは、役の上でも息子連れのパパなんですが、マキューシオ演出の「花のロミオとジュリエット」(というタイトルではきっとない)でもジュリエットのパパであります。パパ役多いなあ。ある意味高岸さんのモノマネっぽかったりもするんだけど、これが結構笑っちゃうんだよなあ。それに河合さんのママ、子ども(学校のSクラスの生徒さん)は後の場面でちびロレンスに。初めにマキューシオの扮した死に神を吉川さんが演じるんだけど、その吉川さんがマキューシオの一応の本命(つか定食?)っぽいのが、幾層にも「死」を重ねて行くように見えるんだよね。最期の時に、マキューシオの様子を疑うロミオに向かって、「死ぬかよ」とでもいうようにその「死」の仮面を捨ててみせたりとか。

 森川くんも、昨日よりもぐっとよかった。マキューシオが死んじゃった後はやっぱりしょんぼりさんだったけど、キャピュレット家でのあからさまな三角関係を見せたあとだし、自分の「家」での位置はどーなる的な困った感じにもちょっと見えた。それにしても奈良さんスゴイ。森川くんが壊れるかと思った。というか、ティボルトが木村さんだったら壊れちゃうよ( ̄▽ ̄)。ベンボーリオが逃げるよ、そりゃ。ロレンスえらいな。さすが、若くても坊さんだな。

 ボールルームダンスは、正面から見たらずっと面白かったです。しかし、気づくと永田くんに目が行くなあ。

 明日からはようやく1階です。あと2回。あと1週間でもいいよ! 
 

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2014/02/06

ロミジュリ初日

 つことで、無事に、東バR&J初演初日の幕が開きました! やー、楽しかった! デンマークロイヤルで見た時の記事はこちらあたりですが、忘れてた所もあり、変更してるはずというところあり。一番忘れてたのはキャピュレット家の舞踏会のくだりだな。あんな振付だったんだっけ……。旅芸人の辺りは、見てるうちに「そーだった、そーだった」って思い出した。

 速報的にツイッターの方にもそこそこ書きましたが。あと3日あるし、キャストもまだ全部見られるキャストなので、どれくらい書いていいのかよくわからん。

 初日なので全体を見ようと思って、2階サイド席を取ったんですが、それでもモブシーン(特に1幕1場とか、2幕とか)はあちこちでいろんなことが起こっていて、それに木村さんは観ないとならんわ、杉山くんは、ロレンスはロミオは森田さんは旅芸人一座は……んてなことをやっているうちに「あー!」という間に終わっちゃった感じです。もう1幕と2幕で30分しかなかったんちゃうか、っていうくらい(笑)。ベンボーリオは、ほかの二人と合わせる感じにもう少し目立つ衣装でもいいのになあ。

 キャストチェックやソロやPDD(や木村さん)を見るのにはオペグラを使いましたが、それほど表情を追いかけていたわけではないので、近くで見るとまた印象変わるかもな−、と思いつつ。

 男性3バカトリオ(←なんだよこれが)の案配が、思っていた以上によかったです。それぞれの持ち味が生きたなあ、と。杉山くんの、素直でごまかしのない踊りはずっと好きでしたが、それが育ちの良い(ロミオのいとこだもんな)、マキューシオにいいようにされながらもちょっと背伸びしたい感じをよく出してました。木村さんとのコンビが意外とよかったよヽ(´▽`)/! 木村さんがよく(?)いじり倒してくれてたような気もしないでもないけど、よく応えてたよ!

 その木村さんは、2幕までで3幕分くらいがっつり働いてるという(笑)。踊りもハードなのに、芝居部分でもちょこまかとよく動く、動く。追っかけるだけでも大変だよ! こうやってみると、話を動かしてるのはマキューシオなんだなあ………っていうか、全部アンタが悪いんじゃ……( ̄▽ ̄)ハッ!
 そういえばついこないだも殺されて誰かに取りすがられていたような(←考えたら年中殺されてるような)。今回とりすがったのは3幕の衣装からだと河合さんと思われ……って、リハ写真だとるいさんかな。
 いや、やっぱりジャンプのキレとか、ポーズの美しさとか鋭さとか。脚とか。なんかもう見慣れてるのにすごいなあ。ふう。

 弾くんのロミオは天然(笑)。ちょっと乱暴なんだが、本人は単純に勢い余ってるとか、調子にのってよくわかんなくなるとか、マキューシオならずとももう少し頭使えよ、と思わなくはないんだが、でもそゆとこがいいんだよ、今回は( ̄▽ ̄)。弾くんならではの甘さ(後藤さんとはまた別味の)も十分あったし。リフトはまだ沖さんに助けられてる部分もあるように感じたけど(沖さんすごいなー)、カルメンの時も2日めにぽーんと抜けた(よくなった)感があったし、3幕のユニゾンとかすごいよかったしな。あらためてみると、あのジュリエットがロレンスのところへ行くまでのあの場面、やっぱ好きだなあ。沖さんもすごいよかった。コンプレックスの塊だった女の子が、ロミオと出会って自分と自信を手に入れる。……その割にロミオの方は成長しないけどな。

 森川くんのティボルトは、怒りっぽいけど気が小さい感じ。マキューシオを殺しちゃった後はもう少し開き直ってもいいような気がしたけど、森川くんはそういう解釈なんだろうな。

 まだまだあるけど、日程もまだあるので。3日なんてあっという間だよう。

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2014/02/04

RJキャストとか

 そんなわけで、なんかよくわかんないけど高熱を出しておりました。インフルエンザじゃなくて良かったけど、風邪でもないというか、医者の方が「よくわかんないから精熱剤出しとく」みたいな感じで( ̄▽ ̄)。まあ津村の25と34なんで更年期の薬ですわな。最近はネットで薬の内容が見られるから、便利なんだかそうでないんだか。

 で、ふーふー言ってる間に、RJのキャストも出ました。今までに公開されたリハ写真から、木村さんのマキューシオや杉山くんのベンボーリオ、奈良さんのジュリエットママなどは出てましたが、シングルキャストが多かったのが意外でした。主役以外は最終日だけがちがうキャストが多いから、初日主役変更のあおりもあるのかな。もう少し2役来る人がいるかと思ったら意外に少なかった。

 しかし、その中で、杉山くんがベンボーリオとロレンスの両方というのは嬉しいっすね(^▽^)。一所懸命やってるのにやることなすことウラメちゃんなロレンスが目に浮かぶようですよ。梅さんのロレンスも見たかったなあ。1日とはいえ、川島さんのロザラインも嬉しい。リハ写真だと渡辺さんぽかったので従姉妹の一人には入るかな、と思ってたんだけど。渡辺さんと川島さんは、ロザラインと従姉妹で交代キャストになるのかな?
 あと、リハ写真を見た感じだと、ザッキーが旅芸人ぽいけどどうかな。 

 ノイマイヤー版を見たのは何年か前なのでもうあまりちゃんと覚えてないんだけど、マキューシオは旅芸人の一座の友人で、一座と一緒に芝居をしたり、死ぬときも芝居小屋から落ちたりしてたような気がするんだよな。テクニックも演技力もかなりいる役ではあるので、まあそうかなー、という気が。最後は相当うっかりさんだし。

 つことでいろいろ楽しみな、36度7分の夜(←だいぶ下がった)。

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2014/02/01

残波

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 正月の沖縄の写真がありすぎて、どう整理したものやら。

 これは読谷・残波岬の北側。クリックして拡大すると、小さなヨットが見えるかも知れません。


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