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2014/03/09

あらためて、マキューシオとは

 友人の中でロレンスがすっかりヘムレンさんになっていまして、いやヘムレンさんの集めてるのは昆虫と切手だろうと思ったら、植物採集のヘムルもいるんだよこれが! つことで、最初の変換では「ヘム連」と、なんか鉄の団体みたくなっちゃってるし、まあどうしたものかと思いつつ。

 いや、ロレンスの話じゃなくて。

 ロミオがロレンスの庵から帰ってくると、祭りはめでたく盛り上がっていまして、やさぐれたんだかなんだか、飲み過ぎたティボルトの足をマキューシオがひっかけてすっころばすところから「悲劇」は始まるわけですが。
 ……この辺の前後関係が、今となってはちゃんと覚えてないんだよなあ。誰がどういう順番で帰ってきたかとか。

 さて、マキューシオの「いらんことしぃ」ですが。初日はわざとひっかけてるように見えましたが、ホントに事故だったような日もあり、まあその辺は成り行きなのかなと思わなくもないですが。もう無意識だったりしてね。身体が勝手に人の足をひっかけちゃう、みたいな。ほんとに「いらんことしぃ」だな。
 引っかけた後は概ね、「昼間っから酔っ払って、ちゃんと歩けねぇでやんの、やーい(`∇´)」であったようです。「オレ飲んでないのに」的な遺恨では……多分ないような? 3日めでしたか、落ちてた花冠をティボルトの差し出す剣に引っかけて、さらに怒らすというようなこともやっていたかと。もう人をバカにすることについては余念がないというか。

 で、ここまで忘れていたのはメダル、ですね。1幕のジュリエットの登場場面、例のバスルームの場面ですが、社交界デビューするジュリエットにママが、金色のメダル(見た感じペンダント)を与えるんですね。「大人のしるしですよ」という(とプログラムに書いてあったような)。それを、ジュリエットは軽々しくというか、あるいは「大事な物だから」というか、ロミオに手紙と一緒に渡してしまうんです。ロミオの方はそれがどんなものか知ったこっちゃないから、喜んでぶら下げてるわけですが、多分、それを見たティボルトは余計に頭に血が上っちゃったんじゃないか……と、いう気はするんですよね。ママの胸にあった時もあったろう物が、よりによってロミオに渡っちゃってて。で、ロミオの胸に「オラオラ」と件を向けたら、ロレンスの胸だったり。

 なんのかんのしつつ、最終的にロミオにからんでいるティボルトをマキューシオが引き取るわけですが。それは普通の版にあるような、あるいはプログラムにもそんなことが書いてあったような気がするんですが、「腰抜けのロミオ」に対してマキューシオがしびれをきらすとかいうようなものではなく、むしろこれ以上ロミオにトラブルがいかないように、マキューシオが「引き取った」ように、ぢぶんは思いました。……それこそ、いらんことしぃ、ですけどね。

 マキューシオの死については、その芝居っぷりがやはり話題になるわけですが。
 
 デンマークロイヤルで見た時は、あからさまにマキューシオの自損だった回があったかと思います。今回はそこいらはビミョーだったような。事故だった時もあり、刺された時もあり、一度はロミオが小突いたはずみだったような気もします。それは、群衆がどんどんマキューシオとティボルトのチャンバラを観覧する輪を狭めていって、最終的には二人が「取り囲まれる」というには狭すぎる空間しかなくなった、ということでもあるんです。もう、スペース的にあんな長い物を構えていられないような。
 ……その意味では、「群衆(の野次馬根性)に殺された」面もあるのかもしれない。

 しかし、この構図は1幕にもあるんです。ロミオとジュリエットの最初のPDDで。楽しげに踊る二人に周囲が気づき始め、どんどん二人を包囲する輪を縮めていく、しかし二人は夢中で気がつかない。一触即発になるところで、ロザリンデがロミオをかばうために間に入り、それをマキューシオが引き取って、例のソロに入る。それと同じことがここで繰り返され、しかし追い詰められたことに気づかない二人は、今度は群衆の中で、殺し/殺されることになってしまった、と。

 うわあ、死ぬとこまでいかなかったよ。

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