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2014/05/11

初ウカマウ

 ということで、今日は今日とて新宿K'sシネマにてウカマウ集団の新作映画「叛乱者たち」を見てきました。ウカマウ集団ってのは、ボリビアの映画制作グループのことね。「グループ・ウカマウ」とか訳さなくてよかったなあ、ほんとに……。ウカマウについてはこちら。今回の東京と大阪の特集上映についてはこちらにFacebookがあります。

 今まで見る機会は散々あったはずなのに、今回が初ウカマウですよ。なんでなんだろうなあ。

 今日見た「叛乱者たち」は、ドキュメンタリーとドラマの間くらい。サンヒネス監督によるナレーションとともに、2005年のエボ・モラレス政権(初の先住民族の大統領)誕生から、少しずつ過去を遡っていき、1781年のラパス包囲戦(植民地下における)まで、先住民族の抵抗を「再現ドラマ」によって描いたもの。「再現ドラマ」といっても、それぞれのエピソードはごく短く、ボリビアの歴史どころか地理すらろくすっぽわかっちゃいないぢぶんにとっては、ちゃんと飲み込めてる自信なんて全然ないくらいなものですが。ラパス包囲みたいに時間をとって描いてある場面もあれば(といっても「ドラマ」というか「ストーリー」というようなものでもないような)、ほとんどイメージ映像に近いような場面もありって感じで。

 その意味では、「映画的に面白い」というのは最後の10分足らず、モラレス就任の「現在」に戻ってからだとも思いますが、その最後の場面を「理解」するためにこそ、延々と200年分の「叛乱者たち」を見る必要があるのは納得がいくという。「映画的に面白い」が「映画にとっての正義」ではなく、何よりウカマウ自身がアメリカ的ないしヨーロッパ的な価値観と方法論によらない映画作りを原則としていること(こちらにある「ウカマウ映画の五原則」)があるわけです。つまり、「映画的に面白い」といういい方そのものに、日本も含めた世界の趨勢である「アメリカ/ヨーロッパ的な映画の方法論」の中で培われた感性に支えられているのでは、という疑念は、やはり持ちながら観るべきだ、とまではいかなくともせめて「持ちながら観るにこしたことはない」とは思うんですよ。

 そのために、今回上映前のトーク(正確には自分の観た前の回のアフタートークですが)で、太田昌国さんの話を聞けたのはよかったな、と。

 で、例によって続くんですが。せめて予告編なりとも。

 

 ボリビアに関しては以前、「雨さえも」という、「叛乱者たち」の最後の方に出てくる「水戦争」を扱った映画を観てまして、こちらにざっくりしたレポがあります。こちらは主人公も視線も西洋のもの(当たり前か)。
 もひとつ、「ダンス・イン・ザ・ミラー」ですね。ボリビア・マンタの「アクリマティマ」がフィナーレに使われてました(今でもにこやかに首を振るK村さんが〜( ̄▽ ̄))。このときはずいぶん音源を探してですね、前述の太田さんにまで「ボリビアのCDが揃ってるお店はないですか〜(T_T)」泣きついたという(←結局なかった)思い出深いというかはた迷惑なというか、そんなご縁もあったりしまして。「ミラー」の再演やってくれりゃいいじゃねぇかよ(すべての道をそこに通じさせるつもりか>ぢぶん)。

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