ダイナマイトどんどん!
シネマヴェーラ渋谷の岸田森特集でかかった「ダイナマイトどんどん」。ぢぶんが岡本喜八監督を意識して見始めたのはもうかなり後期に入ってからだったので、これは見たい一作でありました。78年作品。原作は火野葦平の「新遊侠伝」。とはいえ、過去2回映画化された作品とはかなり違うような。というか3作とも違う話になってるんだけど(笑)、どれも「任侠コメディ」ではあるらしい。
舞台は1950年の小倉。進駐軍との闇取引にいそしむ橋伝一家と、それを妨害する加助(菅原文太)ら岡源一家。そのはちゃめちゃぶりに警察署長(藤岡琢也)の提案のもと、北九州のヤクザをひとまとめにして「任侠の親睦団体」を作り、「民主主義的解決」をはかるべく野球のトーナメント試合を行うことに。橋伝一家の花巻(岸田森)が金に糸目をつけぬやり方で選手を集めるのとは裏腹に、なんとか頭数を揃えた岡源組は、元プロ野球の傷痍軍人五味(フランキー堺)を監督に迎えて第一戦を迎えるが、相手チームの投手(田中邦衛)に手も足も出ない。それを見て、野球なんてと馬鹿にしていた加助も参戦、一計を図ってなんとか一勝をあげる。
岡源組の苦戦に、岩国の親分から元ノンプロの銀次(北大路欣也)が助っ人に送り込まれるが、彼は岡源組の面々が出入りするおでん屋の主人お仙(宮下順子)が待ち続けていた亭主であった。お仙をめぐって加助と銀次の間に緊張が走るも、その次の試合は快勝。しかし、橋伝(金子信雄)は岡源(嵐寛寿郎)を挑発して、決勝で負けたら岡源のシマを譲る証文をとりつけ、そのすきに花巻は岩国に手を回し、銀次を引き抜いてしまう。橋伝に殴り込みをかけた加助と留吉(小島秀哉)は重傷を負いながらも、決勝戦で銀次との対決に臨む。が。
(力尽きたので続く)
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