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2014/06/30

東京大地震M8.1(前ふり)

 とにかくちょっとだけでも。

 「東京大地震マグニチュード8.1」は、先にも書いたように、1980年放映の「木曜ゴールデンドラマ」の2時間ドラマです。映画なら、WikipediaとKINENOTEで大体の基礎データがわかるんですが、さすがにこちらはありませんで(でも今見たら、木曜ゴールデンもほとんどWikipediaにデータがあるという。すごいね)。当日、タイトルクレジットを印刷したものがロビーに貼り出されていたので、写メったものを記事下部分に入れておきます。手ぶれしててみっともないけどまあ仕方ない。放映された方に役名などが出ていなかったために、こちらも俳優の列記のみで、誰がどの役かはわからないんだよなー。劇中でクレジットが出たのも、チバちゃんの「小林(なんとか)」と、竹下景子のヒロイン(←すでに名前を忘れている)と、閣僚、地震予知連絡会のメンバーくらいではなかったかと思います。チバちゃんと竹下景子が連れて歩くことになる「しんたろうくん」(未就学児と思われ)については、どういう漢字なのかもわからない。しかも役者名見てもわかんないのよー( ̄▽ ̄)。

 主人公のチバちゃんこと「小林なんとか」は、水原財相の秘書。財相の一人娘に中島ゆたか。冒頭で恋人に去られてしまう、ツアーコンダクターに竹下景子。その上司である支店長が穂積隆信。チバちゃんの高校の後輩で、自衛隊のヘリパイロットが柴俊夫。その後輩のコ・パイが織田あきらかと思ったけど、旅行会社の社員の方かな……。江木俊夫は竹下景子を振っちゃう恋人?……、と、ぢぶんの識別能力ではそんなところです。木内みどりは誰をやってたんだろう。女性で割と出番が多かったのは竹下景子の同僚の事務員と柴俊夫の新妻くらいだけど、もしかして「ゆかりちゃん……ゆかりちゃん……」って呆然と歩いて火に飲まれる人?(【追記】友人からの情報。木内みどりは当日結婚式を挙げたバカップルの新婦の方だそうです。すみません) あとあれだ、「東静子」さんがいらさいますけど、多分、初代「ゴジラ」の有名な「長崎の原爆から逃げてきたのに」という若い女性の役の人かと思われます。

 かの「地震列島」の公開が80年8月。こちらが80年4月。「地震列島」って、もう少し前の映画かと思ってましたよ。TVで1回くらい見てると思うんだよなあ。地下鉄が水没する場面はTVCMで何度も流されて、営団が「あり得ん」って抗議したのは覚えてるんだけど。
 ちょうど、ぢぶんの小学生の頃(70年代)が関東大震災から50年を過ぎて、再び大地震が起きるという話が真剣に蔓延しておりまして(周期説)。実際に伊豆や宮城方面で大きな地震が結構あって、もう明日にでも東海大地震がが来るんじゃないか、って、そういう雰囲気もあったりしてね。ちなみに73年が「日本沈没」ブーム。そこから80年までは結構長いような気がするけども、99年の「ノストラダムス」まではなんとなく、そういう不安感があったなあ。

 80年でチバちゃん主演なら見ていても不思議はないんだけど、全然覚えがないです(笑)。見落としてたか、裏番組を見てたのか。ビデオが家にある時代じゃないからねえ(うちは84年にぢぶんがバイト代をつぎ込んでベータを購入。ええ、ベータですよ(ノ_-。))。

 つれづれっと。

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2014/06/28

チバちゃん祭中ですよ!

 さてそんなわけで、渋谷シネマヴェーラのチバちゃん祭(こちら)、この1週間で「新幹線大爆破」「赤穂城断絶」「宇宙からのメッセージ」「東京大地震マグニチュード8.1」と4本見て終了のはずだったんですが(そしてポレポレのドキュメンタリーの方へ戻るはずだったんですが)、「チバちゃん、もっとみたいよう! 時代劇のチバちゃんがみたいよう ヾ(*`Д´*)ノ"!」になってしもた……。やっぱり来週の魔界転生に行こうかなあ、ウルフガイに行けばよかったなあ……ぶつぶつ。

 いつ頃からチバちゃんを見てたのか、遡ってもよくわからないんだけど、多分「柳生一族の陰謀」(TVの方)か「戦国自衛隊」かなんだよねえ。「柳生一族」も「戦国自衛隊」も、映画館ではなくてTV放映しか見てないから、時期的には多分TVの「柳生一族」の方。ばあちゃん子で小さい頃から時代劇好きだったし、母親がヤクザものとか空手もの、刑事ものは見せてくれなかったから(まあ小学生でヤクザものは……)、入り口は時代劇だわな。

 年齢的に真田広之よりもちょっと下だから、千葉・志穂美・真田の3点セットで売り出し始め、JACがスタントというより「アクション俳優集団」としてわーっと盛り上がった頃に高校生で、そりゃもう夢中で見ましたともさ。コマ劇のミュージカルにも行ったしね。黒崎くん、春田さんのファンで、晴海(当時)ではダイナブラックやって。黒崎くんの役が「完璧に脇」から「メインの脇」になり、山本さんとか崎津さんとか、どんどんクレジットに名前が出てレギュラーの役がついて……っていうのが嬉しかったなあ(←高校生なのに生意気であるが、高校生だから生意気である、とも)。

 ……今思うと、東バの若手を見るのとちょっと似てるかもね。上がっていく過程を楽しむっていうか。

 ま、そんな感じで。

 「赤穂城断絶」はテレビでみてるけど、あとは初見。「東京大地震……」は映画ではなく、木曜ゴールデン劇場(1980)で作られたテレビドラマだけど、2時間ドラマとは思えないお金のかかりようと特撮でした。うんまあ、テレビドラマっぽいところも確かにあるんだけどな。あとの3本、シネスコだし。そして3本とも丹波哲郎が出てるし( ̄▽ ̄)。いやー、出演映画は300本以上ってWikipediaにあったけど、そりゃ何見ても出てるって時代があるわけだよねえ。「宇宙からの……」は多分、3シーンしか出てないと思うけど、出た瞬間に笑いが起こるという( ̄▽ ̄)。いや、ぢぶんも笑いましたけど。「また出てるよ!」ってな具合で。大体、前のダンナと最初に行った映画が「丹波哲郎の大霊界」だよ……。なんでそんなことになったんだろう(←多分、新聞屋にチケットもらったんだと思うんだけども)。

 ま、それはともかく。

 「宇宙からの……」はまさしくその「3点セット」+成田三樹夫という鉄板だし、「東京大地震……」はアクションなしでもチバちゃん全開、ってこともあって、……やっぱりなんやかんや言って好きなんだよねえ、と、あらためて思いましたよ。てか、ちょっと惚れ直しました( ̄▽ ̄)。チバちゃんの「映画バカ」っぷりがガンガンくるのよ。そゆのが、好きなんだよな、きっと。

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2014/06/26

千葉ちゃん祭中

 千葉チャン祭のロビーです。これはツイッターに流した方。


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 これは逆側の壁。

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 右端はジュリーの生首(本物じゃないけど)ね。特集上映は、こういう古いポスターや記事を見るのも楽しみのひとつ。


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 これよ、これこれ! 今回は見ないけど、ちょっと見たいな……。


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2014/06/24

ちらっと新幹線大爆破

 渋谷シネマヴェーラで開催中のチバちゃん祭。土曜にようやく「新幹線大爆破」を見てきましたよ−。直前にBSで放映されてたのも録画したけど、やっぱ映画館で見られるなら見たいよね。TVだとどうしても、何か仕事しながら見ちゃうし(←ある種の貧乏性)、そうするとどうしてもドキドキが減るんだよなあ。

 いや、結末はわかってるんですよ。新幹線は爆発しないし、犯人は射殺か逮捕かどっちかなんですよ、きっと。普通に考えて。でもドキドキなんだよなあ。分類的には「パニック映画」らしいですが、今見るとむしろ「サスペンス」ですね。電車って、縦に長くて通路が狭いから、パニックっていっても縦長にパニックになってるし、分量的にも多くはない。……って、あのうちわ太鼓の一団なに( ̄▽ ̄)。

 こうした映画なので、出演者がやたらと多いです。しかもワンシーンしか出ない人も多い。聞き込み先の人とか、犯人の関係者とか。志穂美悦子と多岐川裕美が「予告編とは違う役(予告編のシーンは存在しない)」というのはWikipediaで読んでましたが、チバちゃんも予告編の場面はなかったと思うよ( ̄▽ ̄)! 制服以外の場面はなかったんじゃないかなあ。こういうのって、撮影段階ではあっても編集の時に切っちゃってたりすることも多いんだけど(プログラムのスチール写真でもそうですね)、これは明らかに「予告編用」のカットだな。

 雑に説明しますと。新幹線が速度時速80キロ以下に減速すると爆発する仕組みの爆弾を仕掛け、500万米ドルを要求→警察が勇み足で、チャンスをことごとくフイに。犯人グループ3人のうち2人まで死亡→ブチ切れた国鉄が自力で爆弾を発見・撤去→警察が犯人の最後の1人を射殺。

 というわけです。国鉄すげえ( ̄▽ ̄)。

 1975年、3月に東京・博多間が開通したばかりの映画です。どうでもいい自慢話ですが、この1975年3月に、ぢぶんは従姉妹の結婚式で東京から広島まで乗りましたのよ。えへん。小学生でしたが。そういえば「博多まで」乗ったことはないなあ。「博多から」東京までは、30過ぎて乗ったけど(往きは小倉で降りた)。あの「鼻の丸い」新幹線こそが新幹線なんだよな。うんうん。

 で、犯人グループに高倉健、山本圭、織田あきら。国鉄の新幹線運転指令室長に宇津井健、新幹線総局長に永井智雄。ひかり109号の運転士に千葉真一、車掌長に福田豊土、副運転士に小林稔侍。乗り合わせた鉄道公安官に竜雷太。警察は鈴木瑞穂、久富惟晴ほかとにかく人数が多すぎて誰が誰やら( ̄▽ ̄)。鈴木瑞穂のほかにわかるのは、時々出てくる刑事部長の丹波哲郎と、千歳空港で張り込みしてた北大路欣也くらいだわー。あははは。乗客では、車内で産気づいた妊婦さんの介護にあたる女医役に藤田弓子がいちばん重要かな。2人にずっとつきそっていた(というか藤田弓子に使われていた)若い車掌は誰だったんだろう。車掌さんは4,5人乗ってたみたいだけど、今でもそんなに乗ってるのかな? 

 27日にも上映されます。面白いんで、ぜひ〜(こちら)。宇津井健がめちゃくちゃかっこいいよ! かっこいいってのはこういうことだよ! チバちゃんのパンチ頭もすごいけどな。
 ぢぶんはできればあと「赤穂城断絶」と「東京大地震マグニチュード8.1」を見たいんですが、「赤穂城」の方は残業次第です……orz。

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2014/06/22

「われわれは〈リアル〉である」展

 つことで、吉祥寺の武蔵野市立美術館にて「われわれは〈リアル〉である 1920s -1950s プロレタリア美術運動からルポルタージュ絵画運動まで:記録された民衆と労働」(長っ!)を見に行ってきました。タイトルは長いけど、100円です。この企画展示に常設展2室がついて100円です。武蔵野市、太っ腹だよなあ。

 こちらに詳しい概要がありますが、大正→戦中→戦後と4室に分け(戦後が2室)、民衆の「生活のリアル」をテーマに、印刷物(雑誌など)と絵画を中心に展示してあります。100円だからと馬鹿にしてはイケナイ。雑誌資料の、広げてある漫画を読んでいくだけでも、全部読んだら結構な時間がかかるくらいあります(途中で挫折)。プロレタリア絵画展の絵はがきセットとか、レアものも多数。よくこれだけ集めたな−。

 商業施設の上(7階)にあるだけに、展示室は大きな油彩を見るにはちょっと手狭ですが(後ろに下がって見る余裕はあまりない)、こちらもいろいろありました。
 ぢぶんは、中村宏が出てるっていうんで見に行ったんですが、中でもジラード事件を題材にした「射殺」が出てたのは嬉しかったなあ。池田龍雄も何枚か出てたけど、「空中楼閣」はやっぱりいいな。年代によっていろんなタッチの作品を描いてきた人だけど、ちょうど好きな辺り(50年代)のが出てた。思いも寄らずに浜田知明の「初年兵哀歌」シリーズがあったのも嬉しかった! 戦争画もメジャーな作品ではないけど、大きいのが2枚ありました。

 「生活のリアル」、つまり「労働」の絵画を年代を追って見ていくのですが、それはすなわち、プロレタリア運動として始まった同じ主題が軍事翼賛つまり「報国」と「増産」へ、そして敗戦を経て再び抵抗、そして「抵抗の記録」へと変化していくさまを見ることになるわけで、結局主題そのものを支える「意志の力」、そして批評性が作品にどれだけ表れるか、どれだけそれらを読み解けるか、ということでもあるんだなあと、あらためて思います。その意味でも、すごく意欲的な展示でした。

 運動圏における「文化」あるいは「文化運動」って、いろいろあるんだけれども(特に文芸作品は玉石混淆だよねえ)、こうして機関誌であれ作品であれ、残ることで運動もまた記録/記憶されていくんだなあともつくづく思ったのでありますよ。

 これで100円ですよ、しつこいけど。図録はオールカラーで650円。論文などは出てないけど、必要な解説は載ってます。

 併設の常設展は版画家が2人で、こちらも自分好み(←版画好き)。29日までなんであとちょっとだけど、夜は7時半まで開いているので、お時間のある人はぜひ〜♪ 吉祥寺のサンロード側の口、コピス吉祥寺の7階です。

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2014/06/21

初代ゴジラ(二人のサイエンティスト)

 てなわけですが、ゴジラのリマスター版の公式サイトがありました(こちら)。ポスターの右下の芹沢くんの顔がすごいことになってるな。「イントロダクション」のページで、リマスターのことが見られます。リマスターったって、最後は手作業なんだよなあ。気が遠くなるよ。

 さて、なんとか終わらせないと。

 よく言われるように、この初代ゴジラのテーマは「水爆の恐怖」であって、それはゴジラがのし歩いた大戸島の調査で、ゴジラの通ったあとに強い残留放射能が測定されるところにも現れています。島のこっち側の井戸は大丈夫だけど、あっち側の井戸は汚染されていて使えない、っていうふうに。強い放射線が出てるところは立入禁止にされますが、そういうところに恵美子さん連れ歩く山根博士もどうかと思うよな……。

 しかし、第五福竜丸事件の直ぐ後、ガイガーカウンターを向ける白衣姿は生々しかったろうし、ゴジラが東京を破壊した後で、子どもたちに向けたカウンターが鳴るのもいたたまれない気持ちになります。まさか60年近く経って、原発のせいでそんなんなるとは、製作者も思ってなかったろうけども。

 で。もうひとつ、サブテーマといいますか、裏のテーマといいますか。これが芹沢くんの苦悩すなわち「自分たちの手に余る技術を開発してしまったとき、どうするべきなのか」ということも、ぢぶんは大きなテーマではないのかと思うのですね。もちろん核兵器あるいは核エネルギーというのもそういうことであり、50年代以降、「核の平和利用」というものは日本でも積極的に受け入れる態勢にはいっていくことになります。

 芹沢くんも、オキシジェン・デストロイヤーを開発しちゃった(まさに「しちゃった」)当初は、「エネルギーとして平和利用への道筋をつくる、それまでは公表しない」と言っているわけですね。二度目のゴジラ上陸の際のあまりの被害の大きさに、恵美子さんと尾形くんとが「アレを使わせてくれ」というのにも相当抵抗します。アレを使ってしまえば確実にそれは兵器として利用される。原爆に対抗して原爆、水爆に対抗して水爆、そのうえにさらなる兵器を加えるわけにはいかない。「なんでこんなものを作っちまったんだ、オレは!」とがんがんに自分を責めた芹沢くんは、研究ノート(的なもの)をばんばん燃やし始め、それを止めようとする尾形くんととっくみあいになります。そこには、自分の片目を奪い、日の当たるところでの青春を奪った「戦争」を否定する、そういう強い気持ちがあったのは確かでしょう。彼も研究室のテレビ(まだ小さい白黒の)で、ゴジラ上陸の実況を見てはいたのです。

 しかし、結局芹沢くんが「決意」をしたのは、その戦争を再現したかのような、野戦病院での惨状であったのですな。恵美子さんの懇願というよりは、多分。芹沢くんにとってアレを使うことは、その研究結果を人手に渡さぬために自分が死ぬことでもなくてはならない。恵美子さんも尾形くんも根が善良だからそんなことは考えてもいなかったようですが、芹沢くんにとっては、それが「開発者としての責任と覚悟」であり、「科学者としての倫理」であったわけです。

 一方、もうひとりの科学者である山根博士は、ゴジラを生物学上の貴重な資料と捉え、殺害に反対し続けます。水爆を浴びてもなお生き続けるその生命力こそを研究せねばならない、世界にたったひとつの資料として。その信念は最初の上陸の後でも変わることはありません。山根博士がそれをあきらめたのは、むしろ、彼と一緒に二度目の上陸を見ていた新吉少年の「ちくしょう……ちくしょう……」という絞りだすようなつぶやきではなかったかと思います。母と兄を殺し、島を汚染したゴジラに対する悔しさ。

 一見「マッド・サイエンティスト」そのものであった芹沢博士と、温厚そうに見える山根博士。実は「マッド」であったのはどちらなのか。この二人のコントラストもまた、この映画を支える大きな骨格であったのではないかと、そんな風に思うのでありますよ。

 ……芹沢くん、かっこよすぎだなー( ̄▽ ̄)。

 

 

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2014/06/19

マールイとか目黒とか。

 えーと、世間的には……極狭い世間的には、マールイの再来日ヽ(´▽`)/という話題があるわけですが、そこいらはツイッターでぶつぶつ言っておりますので、そちらをご参照ください。白鳥をどっちの日をとるか、まだ迷ってるの……。ヴォロンツォーワ+マトヴィの日があればなあ(笑)。というか、コシェレワでもペレンでもステパノワでも、そんでシヴァコフでも全然オッケーなのにっ 。・゚・(ノд`)・゚・。。コシェレワとステパノワの白鳥全幕主演はそれぞれ1回しか見てないのですが、本当に見ておいてよかったになってしまったよ……。つか、ルジマトフはまだ顧問なのか……orz。サラファーノフの髪型は、やや改善された気がしますね。

 とりあえず、白鳥+海賊のセットを買って、あとはガラの主演の発表を待って考える方向で行こうかな、と。

 ついでといってはなんですが、東バの夏のバレエ祭りの方もいろいろ細かい催しが出てます(こちら)。「ロミオとジュリエット」の上映会は、NBSの方は早々に捌けてしまったようですが(ホール持ち分は未確認)、初日に買ったワタクシは「23日の日付けが変わるまでがチケット引き出しの期限ですから!」とかなり念入りに念を押されたので、24日あたりから、引き出さなかった人の戻り分が出るかも知れません。どうかな。「好評につきもう一コマ増量!」で後藤さんの回のもやってくれると杉山くんが二役楽しめてお得だなーと思ったり。というか、上映会ができるくらいの映像があるなら売ってくれよ! と思うんだけど、まあ版権が大変なんだろうな、ノイマイヤーだし……。

 「お姫さまになろう」コースの「原則お子様が優先」にちょっと笑った( ̄▽ ̄)。希望する男の子がいたらさせてあげてね。

 さて、あしたはばりうむだー。この時期のばりうむは、ご飯よりも水分とれないのがツライ……。

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2014/06/18

初代ゴジラ(モブモブ)

 さて、あうあうしながらも続きます。

 モブシーンのリアルさといえば、ゴジラ再上陸後の焼け野原の東京、そして野戦病院(外観は目黒の伝染病研究所だそうな……ってどこ)でありましょう。

 「リアル」というよりも、「かつて見た光景」のように見える。それはつまり、先だっても紹介した……とはいえないけれども、「白黒映像であることによって、当時の記録映像のように見える」効果も一役買っている、とは思います。これは「なるほどー」だよね。

 で、ゴジラの上陸コースは東京大空襲の米軍機進入コースを踏襲してるとかそれは違うとかまあいろいろ論争もあったりするようなんですが(モスラはこちらの本が緻密に検証していたような)、焼け野原の東京の既視感は、まさにその「空襲後」であって、それは壊された建物やらなにやらの「時代の近さ」によるものもありつつも、体験者による製作である部分も大きいんだろうな、とも。
例えばですね、よくあるディストピアものの「廃墟になった未来都市」にどういうリアリティを感じるか、ということでもあるんですね。それは「見たことのない光景」でもあるわけだから。そういう効果。

 しかしまあ、物見高いのも東京っ子といいますか。ゴジラ来襲の報に、山根博士も尾形くんも飛び出して行っちゃうわけですが、まあ山根博士は対策委員のはずなんで、むしろ現場じゃなくて本部に行かないといけないんじゃないのか、と思いつつ。で、阻止線のとこで「私は山根博士です」と名乗るんですが「危ないので通せません」って断られちゃうんだな。そりゃそうだ。そんで尾形くんが「あっちの高台で見ましょう」って。これが最初の来襲。二度目の上陸の際もやっぱり、博士も尾形くんも新吉少年も飛び出していって、モブの人々に混ざって土手かなんかから眺めてるんですが。

 有名な、TV塔からの最後の中継の場面ですけども。あれ、最初の襲来の時に、阻止線で止められた山根博士が警備兵に向かって「ゴジラに光を当ててはいけない、ゴジラが怒って暴れるから」ちう旨、訴えているんですね。で、「そんなことここで言われても」みたいに返されちゃう。だから本部行けよ、と思わなくもないんだけど。TV塔襲撃は二度目の上陸の時ですが、TV中継クルーのほかに新聞かなにかとおぼしきカメラマンが相当数TV塔に乗っていて(しかもあれ、東京タワーの展望台みたいな「塔の中」じゃなくて、鉄骨に板引いてみたいな感じ。ちなみに東京タワーは58年完成なのでまだない)、それがばしばしフラッシュを焚いているのが遠景で(ゴジラの視点で)映され、それに反応したゴジラが叩く、という具合になっている。次の上陸まで間があったんだから、なんとかしろよ山根ーーーヾ(*`Д´*)ノ" と思わんでもない。

 ゴジラと戦争の記憶ということでよく引かれるのが、電車の中での会話ですね。「せっかく長崎の原爆から逃げてきたのに」という女性と「また疎開かあ」という男性。キャスト表では、女性は「ダンサー」で、男性は「連れの男」となってますが、見ただけでは「ダンサー」とはわからない(というか初めて知った)。その後ゴジラに遭遇する東京湾の「遊覧船の客」ともなっているので、その場面では「ダンサー」なのかな。

 そして松坂屋前で子どもたち4人(だったかな)を抱えて行き詰まり、「もうじきみんな、お父ちゃまのところへ行くのよ」と言い聞かせる母親。劇中でそうとは明示されなくても、みんなそれを「戦争未亡人」だと思って見るという(キャスト表ではノンクレジット。wikiでは「松坂屋前で自殺しようとする母親」。冷静に考えると「戦争未亡人」としては子どもが小さすぎるような気がする)。あそこなあ、毎回不覚にも涙腺がゆるむんだよなあ。あの親子が助かったかどうかはわからないんだけど(病院で死んだ母親が担ぎ出されるのは、違う親子だよねえ……? もしかしてあれがそうなのかな)。

 あと1回で終わりたいと思います。思うだけかも知らんが。

 

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2014/06/17

プロペラ

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 5月に新宿御苑で。

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2014/06/15

初代ゴジラ(主要な人々)

 さて、ゴジラの続きです。

 大戸島に上陸し、悪気のあるとないとにかかわらず島を蹂躙(縦断、という気もしないでもない)したゴジラによって、新吉少年(多分中学生)は母と兄を失います(元々母子家庭だったらしい)。兄はそもそも「謎の海域」への救助にかり出された漁民で、ひとりだけ生きて島にたどり着いた幸運な人だったんですが、母もろともつぶされた家の下敷きになってしまったんですな。新吉少年は、島へ調査に来た山根博士の家に引き取られ、居候というか書生というか、まあそんな感じで暮らすことになります。恵美子さんもやさしいし、尾形くんはかっこいいし、とりあえず山根家になじんで、明るさも取り戻したようで一安心。結構、場面場面でいいアクセントになってたりするんですよね、この新吉少年が。

 で、山根さんちをおさらいしますと。

 山根博士というのは古生物学者で志村喬。「博士」は肩書きで「ひろし」さんではありません。この間、別の人で逆に間違っちゃってさ( ̄▽ ̄)。今時プロフに「博士」って肩書きはなんだよそりゃ、って思ったら「ひろし」さんでして……ええ、人の名前ってのはむつかしいというか。しかし山根博士も、後の方で阻止線を突破しようとして「私は山根です、山根博士です」って名乗っちゃってますけどね。「博士」が肩書きの時代。

 娘の恵美子さんは河内桃子。こちらは父子家庭のようで、主婦として父親の面倒をみております。この手の特撮物の博士の家って、父子家庭が多いな。しかも大概一人娘。

 同居してるわけではないけど、しょっちゅう入り浸ってるのが主人公で、サルベージ会社に勤務する尾形くんこと宝田明。もちろん恵美子さんの恋人です。海洋学者ならともかくなんで古生物学者とサルベージ会社の人が親しいのかはよくわからんけど、話の進行上、潜水できんとならんしな。
 
 そしてもう一人、大切なキーマン(古い言い方?)が、芹沢博士こと平田昭彦。戦争で顔にひどいケガを負ったということで、常に黒のアイパッチをしています(従軍してたのか空襲等にやられたのかは不明)。で、目の周囲にやけどのメイクもしてあったらしいし、たしかにスチールを見るとそれっぽいんだが、なんせモノクロだからね。ライトでほとんど飛んじゃってて、そこはあまり見えなかったりする。
 で、「科学者の芹沢博士」って、すごいアバウトな肩書きなんですが( ̄▽ ̄)。一応、本人は酸素の研究に熱中している。戦前は、恵美子さんと結婚して山根博士の婿養子になるはずだったということなんですが、その「ひどいケガ」のせいで自分で破棄しちゃったっぽい。そもそも古生物学者と酸素の研究者がなんで婿養子とかいう話になるのか、「化学者の芹沢博士」だったのか、あるいは生物学としての酸素なのかとか、見ながらもうどうでもいいことが気になるわけよ。時代とはいえ、アバウトすぎるぞーヽ(`Д´)ノウワァァァン。

 まあしかし、尾形くんと芹沢くんも仲良しみたいですし、恵美子さんは「小さい頃からお兄さんだと思っていて、今も変わらずそう思っているのよ」とか無邪気におっしゃいますし、芹沢くんはまだ恵美子さんが大好きですが、「お兄さんでもなんでも特別な存在だからまあいいか」くらいに思ってるような気もしないでもないので、平穏な三角関係を守っておりましてん。

 ……人物紹介でおわってしまったではないか( ̄▽ ̄)。
 

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2014/06/14

炎上(金閣寺の方)。

 ゴジラの話はまだ書きますが( ̄▽ ̄)、今日見てきた「炎上」をさくっと。さくっとするよ、さくっと。

 三島の「金閣寺」を原作にしつつ、小説ではなく三島のプロットから脚本を起こしたという話で、結末含めて結構な変更点がありました。といっても、ぢぶんが読んだのはもう随分前でほとんど覚えてなかったので、Wikipediaで原作の概要読んだ程度ですけども(←いい加減)。便利な世の中だすな。俳優なんか、雷蔵と仲代と北林谷栄しかわかりませんがな。それも最初のタイトルロールに名前があるからわかるって程度。そもそも雷蔵をまげ物以外で見るのは初めてだよ、多分。

 1958年のシネスコ映画(白黒)、監督は市川崑。主人公の吃音の学生僧・溝口に市川雷蔵、前半の友人鶴川に舟木洋一、後半の友人である脚の悪い戸苅(原作の「柏木」)に仲代達矢。老師に中村鴈治郎(2代目)。ちなみに玉緒さんのお父さんですが、その玉緒さんも、溝口が五番町で買う遊女の役で出てましたな。って、言われてもわかんないよヾ(*`Д´*)ノ"! ちゃんと蚊に喰われたとこ掻いてたけどさ!

 とにかく美しかったです。白黒のフィルム映画って、たとえば「エロス+虐殺」なんかもそうだけど、無性に美しい時があるんだよな(もちろん全部がそうじゃない)。
 金閣(映画では「驟閣」)は、もちろん焼ける前の、金箔のはげた、年月を経た風格のある建物(Wikipediaに写真があるよ。便利だねえ)。金閣と言えばどうしても、日本沈没で沈むキラキラしたアレしか思い出さないわけですが、この焼ける前の金閣寺であればこそ、「美」の象徴として説得力があるというもので。

 雷蔵のアップも美しいですが(笑)、美青年というよりは、どこにでもいる気弱で根暗な青年で、その線の細さが顔に表れているような。溝口の故郷である舞鶴の、岸壁のシーンや海岸での父の葬儀の場面など、本当に美しいです。もちろん、炎上のシーンも。本当に寺作って燃やしたらしいですが。

 主人公の溝口は、少年時代に母(北林谷栄)が家に男を引き込んでの情事を見てしまい、それを僧侶である父にそっと目隠しをされ連れ出されたことがひとつのトラウマになっていて、父が「美」の象徴として彼に繰り返し語った驟閣を、父のサンクチュアリとして愛してしまうんですな。映画においては、それがいわば縦の柱となり、現実世界の様々なこと……まとわりつき、おしつけてくる母や、陽気で信頼できる友達だった鶴川の事故死や、自分を嫌ってるっぽい副司(信欣三)や、金と色に負けてしまう老師や、障害をたてに人を見下げて生きる戸苅らが、彼を厭世的にし、追い込んでいく。
 そのひとつひとつですね、溝口が絶望していくその瞬間瞬間が、実に明確であるといいますか。副司の何気ない一言や、老師の振る舞いに彼が落胆し、心を閉ざしていく瞬間が身につまされるんですね。中でも、戸苅の傲慢な振る舞いが弱さと甘えの裏返しでもあることが暴露された瞬間の失望、最後に放火を決めてなお「私を見抜いてください」と福井から来た高僧に最後の救いを求めるも果たせない(←ここは原作とは逆のような)で絶望する、さらに現場検証で焼け跡に連れて行かれた時の自失など、雷蔵が本当に見事です(演出もだな)。

 火をつけたあと、山で自殺未遂で発見され、その後、母が鉄道自殺し、老師が全国行脚をするくだりは、むしろ史実寄り。最後に警備の隙を突いて溝口も身投げしてしまうんだけども。

 鴈治郎の老師もいいんだよなあ。信の副司が最初から抜け目ないのに対して、俗であることの醜さをわかっていてどうしようもない、という。仲代達矢のアクの強い演技もだけど、北林の母もねえ。本当に鬱陶しいというか( ̄▽ ̄)。主観的には息子を愛してるんだけど、息子には侮蔑と嫌悪の対象でしかない。わかるよ、その気持ち……。

 いやあ、いろいろ堪能しました。つるかめつるかめ。

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2014/06/13

ぼくのもり

 話の途中ですが、5月の新宿御苑の写真など。なんか家に帰るとばたんきゅーでさあ……。
 ちなみにすべてガラケーで撮ってます。ミラーレスだのなんだのなくても、この程度には(てか、あとはパワーショットしか持ってない)。

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2014/06/11

初代ゴジラ(モブ)

 さて、初代「ゴジラ」の人間ドラマの方を。
 筋立てとしてはまあ、貨物船の謎の沈没→救助に行った船が次々と同海域で謎の沈没→ゴジラ、大戸島に上陸・被害甚大→古生物学者山根博士(志村喬)ら調査に→海底に生き延びていた古代生物が水爆実験ですみかを荒らされて出てきたのでは→ゴジラ、品川近辺に上陸、撤退→ゴジラ再上陸、銀座近辺崩壊、被害甚大→主人公たる尾形(宝田明)と恵美子(河内桃子)、芹沢博士(平田昭彦)に開発中のオキシジェン・デストロイヤーの使用を説得→芹沢博士、ゴジラと無理心中。

 と、こうなるわけですが。

 国会のシーンが意外と多く、その割に総理は出てこなかったような気がするなあ。対策本部と公聴会が主で、大臣クラスが出てこない。女性代議士の役を菅井きんがやってるんだけど、さすがに菅井きんには若い頃があったよ( ̄▽ ̄)(当たり前だ)。イメージ的には社会党なんだろか? 与党(多分)の男性代議士が「大変だから公表はやめよう」と発言すると「真実を公表しろー!」とヤジを飛ばす係。で、後ろにいる同僚の男性代議士が「そうだそうだ」っていう( ̄▽ ̄)。カリカチュアされた図ではあるけど、この頃(54年)から変わっちゃないなあ、とも思うわけで。で、ノボリをもった陳情団がバスでぞろぞろ来る、ってのが妙なリアリティでね。どこかで「白黒映像なのが逆に当時の記録映像っぽくてリアル」という趣旨のものを読んだけど、成る程ねえ、と納得しましたです。

 実際、ゴジラ本体も不気味ではあるんだけど、初代ゴジラが「恐怖映画」たりえているのは、群衆のリアリティのような気もするんですよね。京浜地区に高圧線を引くために人々を大量に避難させるんだけど、その際の保安隊の「手際」とかね。軍用トラックにどんどん人を乗せていく、人々は風呂敷を背負い、子どもの手を引き、大八車を引きながら逃げていく。

 ……まあこれはぢぶんの主観でしかないかもだけど、今風に高速が車で渋滞とか、カート引いて新幹線みたいな避難光景だったら、そんなに「来ない」ように思うんですよね。逆に日常的な感じに映るというか。「モブ」な感じというかなんだろう、「群衆」としての切迫感とでもいうのかな。それは、つい10年前に同じように逃げ惑った記憶を持つ人々による「再現」だからだという気もするし。

 大八車、お約束だよなあ( ̄▽ ̄)。

 半端ですが、ちょっとここまで。

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2014/06/10

初代ゴジラリマスター版

 さて、東バが海外行っちゃったきりで、帰ってきたと思ったらタッチアンドゴーでまた海外ってこともありまして、7月まではせっせと映画を見ておりますよ。

 つことで、初代ゴジラのリマスター版。DVD、持ってるんですけどね、ディアゴスティーニの( ̄▽ ̄)。でも今回のリマスターはいい! との情報がTWで流れておりますし、すいてるよってな話も流れてきたので、行ってきましたよ。映画館で見る映画は別物だしね。……ええと、渋谷の日曜日の14:30の回で4割足らずくらいの入りでしたかね。後ろの親子連れはハリウッド新作とまちがってきてました。お嬢ちゃん(未就学児?)には前半はちょっと辛かったみたい。

 ぢぶんも結局劇場で見るのは初めてなんですが、暗い中で集中して見る緊迫感はやっぱり格別だなあ。銀座破壊シーンとか、最後の水中シーンなんて、もう劇場内が「固唾をのむ」っていうか、張り詰めた空気になってね。おかしなもんで、笑うときも映画館だとみんなと一緒に声を出して笑っちゃうけど、家で一人で見てたらそんなに「ガハガハ」笑わないよねえ。

 画面がどこまでクリアになったかとか、以前の版との比較とかではわかりませんが、今回とにかくすごいと思ったのはゴジラの目。ギミックで動くようになってるんだけど、ギロってこっちをにらむ目の表情がなんか凄いですよ。「ねめつける」って感じで。こわいー 。・゚・(ノд`)・゚・。。 大戸島上陸の際の脚も初めて見た。前は気づかなかっただけかも(ちうか、うちのテレビがなー)。

 あと素晴らしかったのはゴジラのうなじといいますか。2回か3回か、海中のゴジラが上半身だけを海面から出して、斜め後ろ向きくらいにたたずむ場面があるんですが、その幻想的な美しさといったらああた! こういう静の場面が美しく撮れるっていうのはすごいなあ。相手は着ぐるみですよ。
 美しいといえば、最終場面(←「ラストシーン」とは違うんだよなあ、語感が)。尾形くんと芹沢博士が潜水してからの水中シーンの美しいことといったらああた! 音楽もいいんだよなあ、あそこ。

 というわけで、動の場面が面白いのは当然ながら、意外と静の場面の見応えを感じたのでありました。これはリマスターのおかげかもね? 

 しばらく前に、NHKでゴジラ特番をやっておったのですが(「プロジェクトX」にゲストトークを足したみたいな番組)、その際のゴジラの「中の人」の中島春雄氏によりますと、重量感のある歩き方は象を参考に、身体を反らすような時は熊が立ち上がったのを参考にしたそうです。動物園の象の前で行ったり来たりして歩き方を練習したそうで、そりゃさぞお子たちから不審がられたろうな……。

 次回は人間たちのことを〜。

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2014/06/09

美しいひと

 さて、オランダの元兵士の被爆者の話です。

 人というのは都合よくも都合悪くもいろんなことを忘れるわけですが、「鬼畜米英」というあまりに、日本はオランダとも戦争してたことを忘れてるんじゃないかと思うこともあるわけです。そらもちろん、インドネシアの権益がらみなわけですけど。なんというか、インドネシアに侵攻したことは覚えてても、そこがオランダの植民地だったことは忘れてるみたいな、いやまあぢぶんの頭がお粗末なだけかもしらんが。

 で。映画のパンフレットによれば、爆心地から1.6kmのところにあった捕虜収容所には、オランダ人・オーストラリア人・イギリス人の捕虜195名が収容されていて被爆、7名が死亡。そのうちのオランダ人3名へのインタビューが納められています。いずれも短いものですが、収容所での労働の様子、被爆当時のことなどあまり聴く機会のないもの。捕虜だった彼らは被爆時の年齢も少なくとも10代後半より上なので、80代後半から90歳過ぎになっています。

 92歳のスティーンベルゲン氏と88歳のショルテ氏はまだお元気そうで、記憶も話もしっかりしています。スティーンベルゲン氏は三菱重工の造船所での労働、ショルテ氏は防空壕掘りの作業中に被爆。スティーンベルゲン氏は、落ちてきた梁の間にはさまって助け出せなかった仲間を火の中に見捨てて逃げざるを得なかったこと、またケガをしたイギリス兵を防空壕に避難させていたのを連れ出すのを忘れ、その兵も焼け死んでしまったことを語ります。
 ショルテ氏は、被爆後の市内で瓦礫の片付けと遺体の収容に当たった時の話。「焼けた子どもを見るのが何よりつらかった」ということですが、そのときのことが原因で、戦後、精神を患う兵も出たと。

 90歳のシュカウテン氏は、ショルテ氏と同様に防空壕掘りの作業中に被爆。撮影時、がんと認知症とで筋道立った話はもうできないようでしたが、息子のロブさんがそばについて話を補う形でインタビューが進められました。ロブさんは、亡くなった母(シュカウテン氏の妻)が、原爆のトラウマで苦しむシュカウテン氏をどのように支えたかを語ります。ロブさんにとって、両親は誇りなんだな。
 シュカウテン氏の話は、ほかの2人のように明晰ではなく、明らかに違ってたりすることもあるんですが、それだけに彼が何にインパクトを与えられたか、何を強烈に記憶しているかを推し量ることもできます。意外だったのは、話がしょっちゅう「天皇」に戻っていくこと。彼の中で「天皇」が何かの軸になり、ぐるぐる回っているような。ヒトラーやムッソリーニに対応するのは日本では東条ってことになってるけど、「天皇」に対する感情というかなんというか、それは日本で思っている(あるいは思われている)ものとは齟齬があって、それは日本が国内で意図的に流されてきた言説による「齟齬」でもあるんだよな。

 同じ収容所の捕虜でも、原爆のとらえ方は三者三様。しかし、シュカウテン氏の、どこか詩的でもあるその言葉を、多くの人に聞いてもらいたいと思うのでもありますよ。
 
 

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2014/06/07

美しいひと

 映画話が続きますが、先週の土曜に新宿のK'sシネマで「美しいひと」を見ました。公式HPはこちら

 被爆者のインタビューを中心としたドキュメントですが、大雑把に3部に別れています。まず、韓国にある被爆者のための老人ホーム(的な施設)。そしてオランダ。最後に長崎在住の女性(とその息子さん)。

 公式サイトのトップの写真は、その韓国の施設の庭にある藤棚です。この施設(ハプチョン原爆被害者福祉会館)は96年に日韓の共同支援でできたというので、例の50年事業のからみかと思ったら、90年の支援金の時のもののようです。ソウルやプサンではなくハプチョンなのは、広島での被爆者にハプチョン出身者が多かったから、とのこと(運営は大韓赤十字)。ちょっと前の映画ですが、「夏の祈り」(こちら)に出てくる、日本の民間の原爆ホーム(長崎にある)を参照しながら見るのもよいかもしれません。この映画も好きな映画だったんだけど、あまりきちんと書かずに終わっちゃったなあ……。

 もちろん施設には男女ともに暮らしているのですが、インタビューを受けるのは3人の女性。1人はもう日本語は忘れてしまったというけれど、後の2人と通訳をした韓国原爆被害者協会(被団協的なもの?)の男性は、広島なまりの流ちょうな日本語で、それはそれで切ないなあと。
 8月6日に行われる、施設の中庭にある慰霊閣(位牌が納められている)での慰霊祭の模様も。参加してる子どもは近所の子なのか、施設にいる人の親戚とかなのかな?

 長崎では、被爆直後に撮られた写真の少女(当時16歳)である龍さんとその息子さんが。このお二人の話がいちばん、「原爆後をどのように生きたか」という映画のコンセプトのひとつに沿っていたかと思います。

 しかしまあ、インパクトと言いますか、やはり印象深いのは、捕虜として長崎に拘留されていて被爆した、3人のオランダ人元兵士へのインタビュー。こちらについてはまた後ほど。
 予告編を貼っておきます。

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2014/06/05

八つ墓村3

 もちょっとだけ八つ墓村。

 金田一耕助といえばクライマックスは「まとめて謎解き」になるはずなんですが。今回はそれを鍾乳洞の入り口というなかなかのロケーションでやるのはいいとして、殺人方法について質問されてもそれをなぜか「そんなことより」っつって、美也子と尼子の因縁話、すなわち美也子(と辰弥)が知らず知らずのうちに尼子一族の復讐を果たした、っていう話にもってっちゃってましてね。

 ……うんまあそれはどうよ、ということではあるんだけど、犯人が違っちゃってる映画もあったことだしなあ……。ある意味潔いと言えば潔いというか。「野性の証明」の、脳に菌が入って的な説明も、そう言われてもなあ、という感じだったし、いっそひと思いにそれはそれでいいのかと思わなくもない(←年を取って寛容になったともいう)。

 今回見直して意外でしたが、例の津山事件にインスパイアされた「32人殺し」よりも、落ち武者殺し(8人)の方が力入ってる感じでしたねえ。32人殺しの方は、案外銃でバンバン殺しちゃってて、結構するっといっちゃったというか。落ち武者殺しの方は、武器が何しろ竹槍だの鎌だのだし、大勢でよってたかってだし、余程凄惨つか。昔からこう、見ていて「痛い」感じのするものってダメなんですけど、銃でバンバン撃たれて「きゃー」とか言うよりも、竹槍で刺される方が痛い感が増すじゃないですか。目に刺さったりとか。8人のうち3人は火だるまだし。

 でもやっぱりいちばんコワイのは、最後の多治見家炎上場面の小竹さんだよな。火だるまになっても身じろぎひとつしないで読経を続ける。いちばんちゃんと覚えてたのもあのシーンであった。あれを見ると、美也子もまだまだ小者、というか。コウモリが蝋燭にぶつかったりするのかとかまあそんなことはおいといてだな、あの場面は秀逸だよねえ。

 落ち武者のリーダーが夏木勲。自分が若い頃はそんなに興味のある人じゃなかったけど、最近ちょっといいなー、と思っているのはなぜだろう( ̄▽ ̄)。それに田中邦衛。田中邦衛もいいよねえ。ある意味大滝秀治的に(作風が、ではなく)、何か出ているだけでいいような気がする。井川比佐志も出番はそんなに多くないけどやっぱりよい味だし、辰弥の母の中野良子もいいんだよなあ。義姉の山本陽子とか。さすがにいい人選で楽しかったな−。

 

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2014/06/04

八つ墓村2

 もちょっと「八つ墓村」の話。

 芥川也寸志の音楽がいいんだよなあ。「ザ・映画音楽」みたいな感じの。「道行のテーマ」の方が有名で(かどうかは知らんが、関光夫の番組なんかだと大概こっちだったような)、メインタイトルを思い出そうとするとどうしても「八甲田山」の方が出てきてしまうっちゅう( ̄▽ ̄)。いやしかし、芥川也寸志といえばなんといっても「鬼畜」で、あの手回しオルガンっぽいアレンジがコワイんだよなあ。

 で、「道行」の方は「特報」の第4弾が録音風景込みのまるまる宣伝みたいなくらいに当時も大きく扱われていたわけですが(←予告編のほかに特報が4つも作られる辺りに松竹の力の入れようが出てるというもので。某所で見られますよん)、「道行」つうくらいで、辰弥と美也子(ショーケンと小川真由美)が鍾乳洞の中を「龍のあぎと」を探してさまよう場面がメイン。

 当時としてはこの場面が、二つの過去の大量殺人の場面と並んで見所だったんだろうけども、今見るとちょっと音楽負けしてる感じだなあ。音楽が壮大すぎる気もするんだが(笑)、場面が鍾乳洞なのでどうしても暗くなるし、「魅せる」ためのライトアップはしてないので(でないと話がおかしくなるもんね)、意外に地味なんだよな。77年当時だから、今のようなハイビジョンで撮れるわけでもないし、目はそっちに慣れちゃってるし。
 ……むしろ「金田一耕助の冒険」のOPアニメはよくできてるなあとうっかりしたことを思ったり。あれ、金田一と等々力さんだけど、本編と同じカットで作ってないか?

 鍾乳洞は、秋芳と景清洞で撮ってるのは覚えてたけど、沖永良部まで行ってロケしてるんだな。カメラが入れて、役者が走り回れる広さのあるところを探すのは大変だったろうけど、岡山と言えばの井倉洞で撮ってないのはちょっと意外。

 そうそう、鍾乳洞と言えば小梅さんの死体なんだが、なんか一部でウけてたぞ。まあ金田一の「これはこのままにしておきましょうね」(ぷくり)は確かにちょっと笑えるんだけど、そのせいか、その後道行やら、追われた辰弥が追い込まれる場面やら、小梅さんの死体が浮いてくるたんびに笑いが起きたという( ̄▽ ̄)。

 ぢぶんは見てないんだけど、小竹・小梅を岸田今日子が二役でやった版があるそうで。……それは怖すぎる( ̄▽ ̄)。「きんさんぎんさん」が出た時に「八つ墓村Σ( ̄ロ ̄lll)!」と思った人は多かったと思うけど、いまや八つ墓村をみて「きんさんぎんさん」を偲ぶようになってしまったよ。

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2014/06/02

八つ墓村

 つことで、シネマヴェーラで開催中の野村芳太郎特集も後半。「八つ墓村」に行ってきましたよ−ヽ(´▽`)/。テレビでは見たことがあるけど、映画館で見るのは初めて。すっかり忘れてた場面ばっかりだったけど、151分もあったのではテレビではノーカットでなかったろうなあ。同時期に古谷一行がやっていたテレビシリーズの方と記憶が混ざってたところもあったような。

 こちらにキャスト表など。便利な世の中だなあ。

 77年の映画だから、みんな「若い」んだけどもさ。いちばん「若っΣ( ̄ロ ̄lll)!」って思ったのが下條アトムってのはどうなんだろねぃ。加藤嘉は若いけどジジイだし、大滝秀治も若いけどジジイ。

 で、話の最初に大滝秀治と加藤嘉と並んでね。もうそれだけでワクワクしてるといきなり加藤嘉が血ぃ吹いて死んじゃうっていう。いやさ、そういう映画でしたよ、思い出したよ……。

 当時、渥美清の金田一はないだろうと思っていたけど、今見るとそんなことはないなあ。これはこれで十分アリというか。あの頃はどうしても石坂浩二/古谷一行のイメージが強くて、今もこの二人にかなう金田一はいないと思うけれども(鹿賀丈史は許容範囲)、ショーケンの辰弥をメインに据えて金田一の出番が少ないつうこともあって、当時感じたような違和感はないな。これはこれで十分金田一ではある。まあ謎解きの場面で、殺人方法よりも怨念の方に話を持って行っちゃうのはあまり金田一っぽくない気もするけど(むしろ「〜の冒険」の古谷一行だよな、そりゃ)、映画全体が「謎解き」よりも「祟り」に傾いてるからしょうがない。

 すごく優しい金田一なんですよねえ。ぢぶんが見たのは鹿賀丈史の「悪霊島」が最後じゃないかと思うんだけど、歴代金田一の中でも図抜けて優しいんじゃないだろうか。古谷一行だともうひとつ、ワルな感じというか、含みがありすぎるというか。話がどろどろどろどろ……だから(大量殺人が3つだからねえ)、これくらいあっさりと、さっぱり味の金田一の方がいいのかもわからないなあ。金田一でなくても、この路線で刑事ものが続けて作れていれば(藤田まことにおける「はぐれ刑事」的な)、渥美清の印象もだいぶ違ったものになったんだろうな。

 磯川警部がもうひとつ存在感がない。やっぱ長門勇(磯川さんじゃなくて日和さんだけど)のイメージが強すぎるのかな。最後の場面で、いっそ大滝秀治が磯川さんでもいいじゃん、というか、そういうシリーズがあったら面白かったろうけど、逆に金田一さんが叱られてばっかりになりそうな( ̄▽ ̄)。弁護士とか神主とかあたりでちょうどいいのか。いやー、いいよ大滝秀治。当たり前だけど。

 

 

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2014/06/01

考える

Ca3k1181

 この人に会うのも久方ぶりでしたわ。


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