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2014/06/15

初代ゴジラ(主要な人々)

 さて、ゴジラの続きです。

 大戸島に上陸し、悪気のあるとないとにかかわらず島を蹂躙(縦断、という気もしないでもない)したゴジラによって、新吉少年(多分中学生)は母と兄を失います(元々母子家庭だったらしい)。兄はそもそも「謎の海域」への救助にかり出された漁民で、ひとりだけ生きて島にたどり着いた幸運な人だったんですが、母もろともつぶされた家の下敷きになってしまったんですな。新吉少年は、島へ調査に来た山根博士の家に引き取られ、居候というか書生というか、まあそんな感じで暮らすことになります。恵美子さんもやさしいし、尾形くんはかっこいいし、とりあえず山根家になじんで、明るさも取り戻したようで一安心。結構、場面場面でいいアクセントになってたりするんですよね、この新吉少年が。

 で、山根さんちをおさらいしますと。

 山根博士というのは古生物学者で志村喬。「博士」は肩書きで「ひろし」さんではありません。この間、別の人で逆に間違っちゃってさ( ̄▽ ̄)。今時プロフに「博士」って肩書きはなんだよそりゃ、って思ったら「ひろし」さんでして……ええ、人の名前ってのはむつかしいというか。しかし山根博士も、後の方で阻止線を突破しようとして「私は山根です、山根博士です」って名乗っちゃってますけどね。「博士」が肩書きの時代。

 娘の恵美子さんは河内桃子。こちらは父子家庭のようで、主婦として父親の面倒をみております。この手の特撮物の博士の家って、父子家庭が多いな。しかも大概一人娘。

 同居してるわけではないけど、しょっちゅう入り浸ってるのが主人公で、サルベージ会社に勤務する尾形くんこと宝田明。もちろん恵美子さんの恋人です。海洋学者ならともかくなんで古生物学者とサルベージ会社の人が親しいのかはよくわからんけど、話の進行上、潜水できんとならんしな。
 
 そしてもう一人、大切なキーマン(古い言い方?)が、芹沢博士こと平田昭彦。戦争で顔にひどいケガを負ったということで、常に黒のアイパッチをしています(従軍してたのか空襲等にやられたのかは不明)。で、目の周囲にやけどのメイクもしてあったらしいし、たしかにスチールを見るとそれっぽいんだが、なんせモノクロだからね。ライトでほとんど飛んじゃってて、そこはあまり見えなかったりする。
 で、「科学者の芹沢博士」って、すごいアバウトな肩書きなんですが( ̄▽ ̄)。一応、本人は酸素の研究に熱中している。戦前は、恵美子さんと結婚して山根博士の婿養子になるはずだったということなんですが、その「ひどいケガ」のせいで自分で破棄しちゃったっぽい。そもそも古生物学者と酸素の研究者がなんで婿養子とかいう話になるのか、「化学者の芹沢博士」だったのか、あるいは生物学としての酸素なのかとか、見ながらもうどうでもいいことが気になるわけよ。時代とはいえ、アバウトすぎるぞーヽ(`Д´)ノウワァァァン。

 まあしかし、尾形くんと芹沢くんも仲良しみたいですし、恵美子さんは「小さい頃からお兄さんだと思っていて、今も変わらずそう思っているのよ」とか無邪気におっしゃいますし、芹沢くんはまだ恵美子さんが大好きですが、「お兄さんでもなんでも特別な存在だからまあいいか」くらいに思ってるような気もしないでもないので、平穏な三角関係を守っておりましてん。

 ……人物紹介でおわってしまったではないか( ̄▽ ̄)。
 

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