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2014/10/19

タイトルロールは……(ち)

 まだ続いてたんですよ。知らなかったでしょ(←常連さんは多分知ってるw)。K村さんのジゼル(いやジゼルは踊りませんが)まで1週間切っちゃいましたんで、もう本当に何とかしないと。

 ええと。とにかくタイトルロールですね。そのためのタイトルだったのにもう何が何だか。

 木村さんの芝居は、「ここがこうであるので、ここでこうなるのだ」という因果関係といいますか、動機と結果みたいなところがきちんとわかりやすく見せることが多いので、彼が演じることで今更のように「ああっ、そういうことかΣ( ̄ロ ̄lll)」てなることがよくあります。キホーテは老人役とはいえ、のべっちはじめ割に若い人がやることが多かったのもあって、今回はそういう場面がたくさんあったなあ。まあ日頃あんまりちゃんと見てないてのもあると思うんですけども。

 もちろん、バジルが鏡を見せるのと、キトリがひげ剃りクリームの洗面器(ではないのか、なんていうんだアレ)をキホーテにかぶせるのとのタイミングがぴったりだったので、洗面器をかぶった自分を騎士と勘違いするなんて辺りはデフォルトの演出なんですが、「こ、これは……」の具合ひとつで説得力が違ってくるんだよなあ。本を読んでるときの気むずかしそうな顔とかね。

 今回「ほう!」と思ったのは、キトリをドルシネアと思い込むくだりで、キトリへのうやうやしいお辞儀が深くて長いので、バジルがキトリを持ち上げる間は全然目に入ってなくて、顔を上げた瞬間にはキトリが宙に浮いてるとしか思えない、しかもその後もキトリの顔に目が合ってるので、バジルが動かしてるのも目に入らない(キトリがふわふわ飛んでるように見える)、というのがすごく説得力がある。ほんのちょっとしたタイミングだったり、目の使い方だったり、そういうテクニカルなことでも全然違うんだなあ、と。のっけから、試し切りの兜割りで剣曲げちゃったりとか、それなりにやらかしてもいましたが(いいのよコメディなんだから)。兜割っちゃったところで洗面器かぶって「これでいいのだ」てのが、惚けてるってよりも、妙に「言い張ってる」感があっておかしかったなあ。

 あとサンチョの角笛の場面ですね。「耳が遠くて聞こえない」キホーテってのは初めて見た気がしましたよΣ( ̄ロ ̄lll)! 「遠くの方で何か聞こえる……」→「おお角笛か……」みたいな感じ。

 まあベテランの重みはありますやね。重みっつうか、格っつうか。木村キホーテのある意味では難点だったのは、格がありすぎて森川公爵より位が上に見えたっつうか、本物のご老公になりがちだったところで。しかし、岩国まで行ったらわりに普通の老人になってて、これもある意味進化なのかなーと思ったり思わなかったり。

 ご老公お忍びの旅withうっかり八兵衛(惚けても女と酒は忘れない!)の巻。なんだそれは。

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