« 奇跡の第九(2) | トップページ | 魂魄の塔 »

2014/11/15

奇跡の第九(3)

 さてと4楽章です。今回はオケピに張り出し舞台を作って、オケとソリストは舞台奥に高い段(身長よりも全然高いところ。ぢぶんだったら絶対拒否する高さ)にいて、その両脇(つまりうんと高いところ)に合唱団が配置されてました。合唱団はずっと黒い衣装だったのですが、合唱団が黒というのは別段珍しくはないので気にしておりませんで。したら、4楽章の合唱になってふとみると、みんな黄色い衣装なんですよ(・_・)! 出番までは目立たないように黒の布(マントとかポンチョとか)をまとっていて、いつのまにかささっと、ダンサー達と同じ黄色になってたんですね。その「ささっと」のところが見たかったなあ。
 ……指揮者も引き抜きで黄色くなったらさらに面白かったのに(誰が引き抜くんだ)。

 4楽章は、1〜3楽章の男性ソリストが再登場するのに加えて、声楽ソリスト4人にそれぞれ対応するダンサーのソリストも。導入部とバスのパートを踊ったシャコンにどうしても眼が行きますな−。やっぱシャコン、好きなんですよ。力強さと軽やかさが同居する感じ。身体の「ため」が以前よりも増した感じがしました。それぞれの楽章のソリストに問いかけていくような導入部がすごくよかった。那須野さんとの掛け合い的なところもよかったな。
 那須野さんはテナー。すごいスリム。以前、火の鳥を踊った時は「パルチザンというより学生運動」な感じでしたが、今回はスリムなりに貫禄が(でもなんとなく島田紳助を思い出しちゃうんだよな……)。アーキバルトはちょっとだけ、以前のズアナバールを彷彿とさせるかも。

 ええと。日頃クラシックをそんなに聴いてるわけではないのでアレですが、やっぱりオケはオケピにいた方が音は迫力あるのかな……? 自分がいたのが2階だったのもあるかも(オケが高い位置にいたので)。あまりオペグラは使ってなかったし、お父さんの頭をよけながら見てたというのもあるかもしれないんだけど、「ぐいぐい来る感じ」というのがあんまりなかったんだよな……。単に自分のノリが悪かったのかもしれないけども。

 そういえば、今回シャルキナやズアナバールは来てないのかな、気づかなかったなと思ったら、プログラムの来日メンバーにちゃんとあって、本当に自分が気づいてないだけだったという(笑)。イワノワはじめ、好きなダンサーがごちょっと抜けたし、木村さんは出ないしで、自分のテンションが下がってたのは否めないなあ。それを思うと、ファブローはよく思いとどまってくれたよ……(←例のドキュメンタリーに、ベジャールが亡くなったときに辞めようと思ったというインタビューがあるのさね)。

 まあこっから先は蛇足みたいなもんで。

 OFCで佐多版の第九(作品名は「ルードヴィヒ」)を見たのは2012年なんですけども。あれは第九(全曲)を使ってベートーヴェンの半生を描いたものなので比較するのはどーよ、と思いつつもですね、あの時の方が迫力も熱気もスペクタクル性もあったように感じてしまうんですよ。文化会館の1階の真ん中辺りで見たせいもあるかもしれないんだけども。やっぱそれがなんとなく残ってたからてのもあるのかなあああああ、とも。ともとも。

|

« 奇跡の第九(2) | トップページ | 魂魄の塔 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 奇跡の第九(2) | トップページ | 魂魄の塔 »