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2015/01/09

ミハイロフスキー海賊 いち

 今年のバレエ始めはマールイことミハイロフスキーの「海賊」から。ペレン・レベデフ・ルジマトフの日ですね(なんか語呂がいいな)。

 ま、ここいらにも書きましたけども。いやー、久しぶりに「海賊」の全幕を見て、面白かったんだけども頭の中は未だにヘドラの歌がまわってるのよこれが( ̄▽ ̄)。

 で。

 なんだろうなあ。プロダクションとしては前の版の方が圧倒的に面白い、というのがまずありまして。前回見たときもそう思ったんだけど、その時は自分の気分とか、ダンサーの入れ替わりでそう思うところが多かったんだろうなとも思ったんだけども、今回見たら、ダンサーのせいというわけでもないなと、あらためてそう思いました。
 まあね……。今回ブレグバーゼ父っつあんが来ないのはもう年齢的な(っていっても50代だよね?)あきらめがつくんですが、フィルがいないのがどうしてもーーー 。・゚・(ノд`)・゚・。。

 なんというか、「そこ好きだったのに−」みたいなところに限ってなくなってるというか( ̄▽ ̄)。いや、「好きだった」からなくなってるのに気づくだけで、ほかになくなってるところがいっぱいあるんだと思うんですけどね。冒頭でいうと、コンラッドのテーマの右向いて、左向いて「んちゃんちゃんちゃんちゃ、ちゃんちゃたんちゃちゃーん」でかかと踏みだったところが(おそらくはルジマトフ得意の)別のポーズに替えられちゃってるとかね。あと奴隷市場の丸い台がなくなっちゃって、「今売られてるのはこの人!」っていうのがないし、「花園」でパシャがずーっと下手に出てうっとりしてたのがなくなって、「花園」がパシャの妄想ではなくなっちゃったんだよな。

 まあそこいらは些末な個人的好みなんですが、男性奴隷の扱いがちょっとなー、と。アルジェリアの踊りを男性群舞にしたのはいいんですが、それが女性の奴隷達といっしょに海賊のアジトに連れて行かれてからが妙なんだな。メドゥーラがコンラッドにお願いして、自分の友達(とほかの売られてた奴隷)を帰してもらう。それについてコンラッドがお土産まで持たせるから海賊の中で内紛が起きるんですが、男性奴隷が全部ビルバント側につくんですよ。あんたたち、お土産もらって帰る方でしょが( ̄▽ ̄)? 別に「海賊、かっけー! 俺たち仲間になるぜ!」でもいいんだけど、「女の子達は帰してあげて」ってのがスジでしょ? 

 あと最終場。メドゥーラが再び売られてくるところが短くなって、ギュリナーラの「あたしがいるのにこんな子買わないで!」(と言ってメドゥーラを逃がそうとする女の友情)のくだりがなくなって、さらにランケデムを罠にかけて「この人、あたしにやらしいことした! 今すぐ簀巻きにして! きーぱたぱたぱたぱた!」もなくなっちゃって、自分的にはギュリナーラといえばコレ( ̄▽ ̄)! がなくなっちゃったんだよなあ。コンラッド達の「正体チラ見せ」が、メドゥーラとギュリナーラにではなく、ビルバントからランケデムに。観客にわかるのは同じだからいいっちゃいいんだけど。

 ……まあ、奴隷頭の役がなくなっちゃったんで、なぜか終始いちゃいちゃしてた父っつあん(奴隷頭)とモロゾフ(ランケデム)てのもなくなっちゃったんですけどね。なんだったんだ、あの二人は。

 最後がなあ。しまらないんだよなあ。「花園」ですごい盛り上がった後だけに尻すぼみな気持ち。最後は「勇壮な男性群舞」で締めたかったんだろうけど、頭領たちにおいてかれちゃった感しか残らない、という。せめて、男奴隷たちも海賊の衣装にしてみたらどうだろう、とは思うんだけど。全体に海賊の人数が減っちゃった、てのがイマイチな理由でもあるのか(その分を男奴隷というよりも、男奴隷の役をつくったら海賊の人数が減ったんだろうな)。

 なんというか、全体に「まぬけ」なところを削いで、「勇壮でカッコイイ舞台に!」としようとして「なんかちがう」ものになったというか。「海賊」なんて「まぬけ」が取り柄なのに。

 演出についてはそんなとこです。

 

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コメント

綾瀬川様

 私も行きましたよ~。コジョカルプロジェクトが最後「海賊」で盛り上がったので、全幕を観たくなったんです。

 ミハイロフスキーのは初めてだったので、「こんななっちゃったよ~…」というのはなかったですが、アルジェリアの踊りとか、男奴隷たちのその後とか、幕切れとか、確かに「あれれ…」でしたね。もっと「まぬけ」な方が私もいいです!

 どうせストーリーなんて問題にならない「海賊」だし、踊りがよければそれでいいんですが…。やっぱりコンラッドにはちゃんと踊って欲しかった気がします。それでもルジマートフファンの方々はすごく盛り上がってましたね、カーテンコールで。休憩時間にロビーでマラトさんが奥様方に取り囲まれているのを見ましたが、あの大きなマラトさんの方がコンラッドにはよかったような気も…ダメですかね、それじゃ?

 ペレンさんが相変わらず美しかったのは本当にうれしかったです。でも、何だかポイントがなくあっさり終わっちゃって、私としては、ロビーで愛嬌振りまいてたchintaiのマスコットが一番ウケたような…。まぁ、私の感性がダメなのだとも言えますが…着ぐるみに弱いので…。

 「いち」という事なので、続きを楽しみにしております!

    MIYU

投稿: MIYU | 2015/01/10 17:12

MIYUさんもいらしてましたか〜。
「海賊」の全幕はやっぱり楽しいですよね。
前の版を知らなければこれはこれで楽しいと思うんですが、
あの版本当によくできてたんですよ……。
短縮版を上手く作るのって、やっぱり難しいですね。

自分も、マラトのコンラッドは見たかったです−。
ルジマトフと1日ずつにできればよかったのになあ
(集客の面でアレなんでしょうが)。
マラトとペレンの海賊も以前観ましたが、
ペレンと踊る時のマラトはきらきら♪なんですよ〜。
今回、マラトはロットバルトもなくて、とても残念です。
アルジェの踊りはセンターのクズネツォフの一人勝ち、でしたね。

いやー、「海賊」はまだ楽しかったのですが、
「白鳥」の方はちょっと……なことになっておって、
少し凹んでますです……orz。

投稿: 綾瀬川 | 2015/01/11 01:34

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