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2015/02/26

ここ最近のぢぶんだったら

 ええとすみません。

 なんか書けないんですよ。なんだろうなあ。眠りはあと1回で終わる予定だったんですが、なんかこう、書けないんですよ。会社のごたごたがたたってるのかなあ(←実際、「忙しい」「業量が多い」というのとちょっと違うところでぐったりきてるので。ユニオン、入っておくかなあレベルの)。

 まあそんな感じなんですが。そんでもシネマヴェーラで岡本喜八特集を、よりによってこの時期にやってるのでがんばって3回で6本観ましたよ、と。今回は映画館で観たのは観ないで本数を稼ごう、と思っていたのですが、そんなことを考えなくても平日は全然行けないよ……orz。

 で、観たのはといえば「座頭市と用心棒」「殺人狂時代」「ブルークリスマス」「どぶ鼠作戦」と、TVドラマ「昭和怪盗伝」と「遊撃戦」。「昭和怪盗伝」は多分1時間半枠(実質72分)で、「遊撃戦」は1時間ものの連続ドラマ13回のうち3本(3本で141分)。喜八監督のファンではあるんですが、そんなに観てないんですよね。公開で観た最初は「最後の早慶戦」で、これが高校生の時(併映の「大江戸捜査網」を見に行った)。その後は5本しか撮ってないんですよ。いちばん撮ってたのが60〜70年代だし、ぢぶんがある時期からレンタルで映画を観るのをやめてしまったので(家でまとまった時間が取れない+家だと集中できない+返しに行くのがめんどくさい)、なかなか古いものを観る機会が無くて。

 ええと、あとは何してたかな。

 で、その会社の件とかもありまして、夏あたりをめどに本棚1本分を目標に、大胆に断捨離をするつもりです。つまり、今の家賃が維持できるかがビミョーになってくるので、もう少し安い=狭い部屋に移る準備に入るかな−、という。発送作業とかいろいろとめんどくさいので、買い取りに出せるものは出してしまう予定ですが、古いダンマガとか、舞台プログラムとか、輸入品のDVDとかは対象外になるので、ブログか何かで売ることを考えようかな、と思っています。需要、ありますかねえ。以前VHSをブログで売った時には,多少売れたは売れたんですが。

 今週は日曜にモンテカルロを観に行きます。そんな感じかな。

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2015/02/23

高岸大将の。

 高岸さんの退団(ちうか引退ちうか)が発表になりました。「幻の定年制」があったんだなあ……。14日のジゼルの舞台後に引退セレモニーがあるようで、うわあチケット獲ってるよな? って思ったけど、理恵弾の日だから当然獲ってありましたーー。ほっ。
 スタッフとして友佳理監督を支えていくのかと思っていたので(かつての名パートナーだし)、ちょっとびっくりというか。飯田さんが監督になってから、ミストレスはいてもマスターはいなかったからな……。

 最後に「踊る大将」を観たのは、多分ピンチヒッターで出た「ドンキ」のエスパーダだと思うんですが、どうだったかな。思い出深いのは沖縄で観た、高岸・木村・吉岡と並び立った「エチュード」や「時節」の再演での木村さんとのPDD、「月」のトロワ……あんな舞台はもうないんだろうなあ……。って、全部K村さんがらみですがな。二人の「さすらう若者」を観たかったなあ……。まあいつかはこういう日がくるってことなんだな……と、いろいろと思いめぐらして、急激に淋しくなったり。

 こうなったらぜひ大将には「東京バレエ団は永遠に不滅です!」をやって欲しいっすね( ̄▽ ̄)。

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 そういえばこんなこともありましたっけか ( ̄▽ ̄)。


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2015/02/18

マラーホフ版眠り 4

 すいません、寝てました。仕事も年度末に近づいて増えてるんですが、今月初めから長期休業者が出てですね、その穴埋めに人を持ってかれちゃったあげく、持ってかれた先でご不幸があってどかーんと慶弔休暇の穴埋めにさらに持って行かれたりしてですね……orz。おかげでとにかく寝てます。

 なわけですが。

 えーと、ちょっとでも書いておかないとと思いつつ、記憶の糸をたぐっていくと、先に「スカ」とか紙がついてるんだ、大概。

 3幕から行きますかねえ。
 ええと。順番でいくと宝石か。前回も書いたみたいに、渡辺さんが久しぶりに何かこう、渡辺さんらしい「落ち着いたきらきら」みたいなものがありました。足元のちょっと弱かったところもよくなったんじゃないかな。あのメイクは久しぶりに観たらすごかったけども。衣装はともかく顔のスパンコール(?)がなあ。仁瓶さんもどんどん追い上げてますよね。あと最近どんどん前に出てきてる伝田さん(←デコのイメージがあるのはなぜだろう)。個人的には推し推しです。ミルタ楽しみ!

 シンデレラとフォーチュンは、杉山くんについては前に書いた、と。岸本さんのシンデレラも可愛かったし、翌日の吉川さんもすてきだったけど、二日目は「シンデレラとフォーチュン」というよりはシンデレラが二人いたような……( ̄▽ ̄)。まあ、元々シンデレラの方がしたたかな話ではありますけどな。松野くんはものおじしないのびやかさがよいし、以前よりも口がちゃんと閉まってたような気もするんだけど、なんかこう、ヅカっぽく見えるのは髪型なのか体型なのか……(ヅカファンの人に怒られそうだな)。
 余談だけど、入場の時に再会してるはずの二人がまたはぐれちゃってるって、フォーチュンどんだけぼんやりなんだ……(そして二人ともそんくらいやりそうだよ)。

 青い鳥は梅沖組と、入戸野中川組。梅沖はすっかり安定してきましたねぃ。というか梅ちゃんがしっかりしてきたというか(「子ども」版で青い鳥デビューしたときと来たらあなた……(*゚ー゚)。早いなあ)。沖さんは、フロリナもそうだし翌日のカナリアもそうだけど、可愛いけどちょっと気が強い感じの役が似合う気がする。
 入戸野くんは、ソロというか、自分の踊りは指先までていねいに使ってとてもきれいだけど、パートナーの扱いが雑すぎる。それじゃ人さらいだよ! 青い鳥じゃなくてロットバルトになっちゃうよ! 年末のロシアのときも伝田さん放置だったし。サポートが下手なのは「がんばれ!」だけど、雑なのはいかん。
 中川さんは思ったよりも大人っぽかったかな(キューピッドのイメージが)。
 今回はフロリナとカナリアの鳥系が交替キャストだったのは、マラーホフの仕様だったのかしらん。

 とりいそぎ。

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2015/02/15

マラーホフ版眠り 3

 ええと。演出のこまこまはありますが、全体に印象的だったのは「迷いがなくなったなー」ということですね。このところ、なんとなくスランプなのかなー、と思っていた渡辺さんもそうですが、和田くん杉山くんはじめ、自分の方向に確信が持てたというか。こういうのは、振付家から直に指導を受けるというのも大きいのかな−、と思ったり(ワシリーエフの指導なんかもそうですね)。

 なんとなく外から見ていて、なんですけども。特に男子は中堅層がごそっと抜けて、いつまでも若手だ、群舞だと思っていた辺りのところが「気がつけば上はカズさんと氷室ックだけΣ( ̄ロ ̄lll)?!」って状況になって、あわくいながら「ここのポジションでいいの? ここで踊っていいの?」みたいになってたのがこの1年だったように思うんですよね。まあ要は前出の二人が主に、ですが。
 そんでもコツコツやってきた二人なんで、その前から「踊れてるから! テンパらなければダイジョブだから!」とやきもきしながら観てたのが、ようやく落ち着いたというか。なんといいますか「群舞の子がソロ踊ってる」からやっとこさ「ソロ踊ります」になったというか。

 杉山くんの場合は、昨年暮の東京から横須賀の間が一つの山というか、横須賀でようやく「自分のポジション」について腹がすわったというか、確信が持てた、みたいな感じがします。和田くんは今回の眠りかな。まあ行ったり来たりはあるんでしょうけど、一山越えたらほんだらったほいほい。

 そういえばザッキーもこのところなんとなくなあ、と思っていたのが、眠りのワルツでいい顔をしておりましたですよ。やっぱ、先頭にザッキーがいると落ち着くなあ。
 そういう中で、マイペースにこつこつやってきて、いい踊りをするようになったなあと思ったのが吉田くん。妖精のおつきでも、正確できれいなポジションをとるんですよね。

 短いけど。

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2015/02/13

友佳理さんが芸術監督に

 つことで。
 帰りの電車の中でどんどん実況的についったーが流れてくるので、もうテンションがダダ上がりでしたです( ̄▽ ̄)。公式HPにも記事が出てますが、より詳しくはTWの公式の方を(こちら)。いろいろ話がてんこ盛り過ぎて、どうすればいいのやら。

 やー、びっくりしたなあ。

 かいつまんでいうと、8月1日づけで、友佳理さんが芸術監督に就任。飯田さんは団長(佐々木さんは「総監督」のみということになるみたい)として、バレエ団とバレエ学校の両方を監督。校長とミストレスを兼任していた佐野さんがミストレス専任に。飯田さんには校長の肩書きもつくのかな。友佳理さんは基本日本在住で時々モスクワに帰国、になるのかしらん。セルゲイくんはまだ学生さんだったような気もするし……。

 で、来年の白鳥がブルメイステル版だということも発表され。……さすがにマラーホフ版とかはなかったか( ̄▽ ̄)。自分の頭の中で、ダンチェンコで見たヤツと、タッチキンのがごちゃごちゃになっていたので、この5月のダンチェンコのを見なくてわー。。つか、元々ダンチェンコは白鳥だけ見るつもりでいたんですが。とりあえずスミレフスキは見たいしね、というところで。

 現在の芸術スタッフについては特に言及はないので、そこいらは現体制のままなのか、走り出してから考えるのか。個人的にはもちろん、K村さんがまだ踊る(立ち役ではなく)場があるかどうかというのはものすごく(というか何よりも)大事なところですが……。ええまあ、将来的にはバレエマスターとして残ってくれるといいなと思うし、考えてみればそういうお年頃なのかもしれないんですが、あれだけ踊れるのを見ちゃうとやっぱりもっと踊って欲しいという欲がですね。王様とかやっぱりもったいないよう 。・゚・(ノд`)・゚・。。ああもう無理だって思えなかったら、こっちだって諦めがつかないよう……。

 とかま、千々に物こそ、ってとこですが、そもそも月の人だしな……。

 

 
 

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2015/02/10

マラーホフ版眠り 2

 ええと、何から書けばいいのか。

 「子ども眠り」を見過ぎたのもあるのか、ところどころ自分の記憶の中で混ざっておりました。プロローグと1幕の間の幕間芝居も、オーロラが三人出てくるような気がしてたよ( ̄▽ ̄)。で、ちっちゃいオーロラが持ってるボールは投げないのかなあ、なんて思っていて、2日めに近くから見たら、あれはボールじゃなくて、プロローグで妖精がくれたプレゼント(おつきの人たちが持ってたヤツ)なんですね。それは投げたらアカン。プレゼントもボールがぱっくり開いた、あっちの方かと思ってたし。

 いやしかし、久しぶりに全幕(といっても短縮版だけど)をオケで聞いたら、いいなあ〜ヽ(´▽`)/と思いましたです。去年の今頃、井上で聞いたのが最後だったのかな。「子ども眠り」で役についてた若手+中堅が生オケで踊るのを見られたのも嬉しかった。金管はたまに「ぴゃ!」ってなってたけど、カットされた中にもいい曲はたくさんあるし。プロローグの妖精登場のあとの6人の踊りなんて、こんなにいい曲だったかな? と思ったり。

 衣装はさておき、装置と演出は割と好きなんですよね(床の緑だけは、照り返しがくるのでちょっとなー、なんですが)。いや「見慣れた」感もあるんですけども( ̄▽ ̄)。
 演出でいちばん好きなのは、妖精たちが最後までちゃんと出るところ。特に、1幕の最後は何度見てもいいなー、と思います。眠りについたオーロラを三日月のベッドに乗せて、登場人物がぐるっと行進しながら退場した後に(4人の王子も100年付き合わずにすむのだな)、リラだけでなくてほかの妖精たちがオーロラに魔法をかけ、ひとりずつ庭園の扉を守る。最後にビオラントが開いていた真ん中の扉を閉めて、リラが鳥かごのような檻を降ろして幕が閉じる。なんかその一連がすごく好きなんですよ。扉についてるときの、ちょっとうつむいたポーズも好き。……なんか「君の銀の庭」っぽいな。
 初日は3階席だったのもあって、奈良さんのリラを追っていたけど、2日めは妖精ひとりひとりを見てました(ううっ、やっぱり乾さんが好きだ……)。

 100年のうちに、檻の中はカラボスに乗っ取られてるような気もするけど(←妖精さん達は遊んでるから−)。

 で、2幕の頭のとこ、カナリアが飛び込んで来て「聞いて、聞いて−! イケメンの人が来たわよ−! ぱちぱちぱち!」「わーい、ぱちぱち! お迎えしなきゃ!」の辺りが以前よりもわかりやすかったような。あそこを庭園固定にして、群舞ではなくて妖精さんたちにしたのは、結構アイデアだと思う。対カラボス戦に全員参加のところも好きなんだけど、それは後ほどにでも。

 ……まああの笠は相変わらずわかんないですけどね。やってみたかったんだろうなあ。妖精の衣装の前のあわせとか、ちょっと日本風にも見えるけど、色合いや、高木さんや中川さんの着てた分の頭飾りの具合とか、あわせの具合なんかもむしろ唐風な気もするな。ついでに、あの衣装は、リラ以外は特に決まってないのかな。パンくずの渡辺さんとカナリアの中川さんが同じのを着てたような気がするんだけど。……って、カナリアはともかく、パンくずにも名前つけてあげて〜。

 とりあえず。

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2015/02/08

デビューおめでとう!

 そんなこんなで2日め。いやもう、川島さんも岸本くんも素晴らしいデビューでした! 川島さんはぜったいにやってくれるだろうと思ったけど、ここまで素晴らしいと半泣きです。岸本くんも万全。二人とも本当におめでとう!

 前にも書いたような気がするけど、自分が川島さんが好きなのは、踊りの「文脈」を大事にするというか、テクニックだけじゃなくてプラスアルファを大事にする、っていうようなところがいちばんかなー、と。例えば、今日のローズアダージョでも、プロムナードで4人の王子のそれぞれの手を取ったときに、毎回相手の眼を見てにっこり笑いかけるとか、そういうような。そのにっこりがまた可愛いんだあ〜〜〜。パパも王子たちも胸打たれまくり( ̄▽ ̄)。

 個人的にちょっと会社の方で大変なことがあって(主に人事関係)、なんかもう途方に暮れてる時間の方が長かったんですが、この週末に東バの公演があってよかったですよ……(ノ_-。)。いやもうほんと。ああ、会社行きたくない。いや、行けるうちが華なんですけど。

 ええと。そんなわけで、書くことはたくさんあるんですが、ちょっと落ちますです……。うううう。明日も遅いんだよなあ。


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 ご近所の紅梅。毎年早咲きの1本はもう満開ですが、ほかの木もぼちぼち咲き始めました−。春は近い……かな?


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2015/02/07

マラーホフ版眠り 1

 いやいや、まだ昨年の積み残しが積み残ってるんですが、どうすりゃいいのさこのわーたしーー♪

 今年の東バ初めです。今日は3階の上手サイド。まさかフロレスタン王でくるとわかっていれば、下手側を獲ったのにーーΣ( ̄ロ ̄lll)! いちばん上手にある椅子(「玉座」じゃないよなああれは)に座ってもぎりぎり見える場所ではありましたが、ほとんど背中くらいだったな……。

 ま、フロレスタン王となれば、なしどころもそんなにあるわけじゃないので(GPDDの最中に狼と猫がケンカするのを羽交い締めにしたりとか、そういうこともないので……ちうか狼がいないしな)、明日1階がらゆっくり眺めることにして、今日はほかの所をちゃっかり見ましたよ……。
 いやしかし、ホントにあの王様の衣装はなんとかならんのか……。せめてマントつけるとか。ニッカボッカ(じゃない)の色だけでももう少しなんとか……。

 といいつつ、そんなもんでもちゃんと「王様」に見える辺りがすごいっちゃすごいな……。ネジが1本かそこら飛んでたけどな……。そんで鼻筋がすごい通ってるのがやたらと目立つのはなんでだろうな……(ヅラのせい?)。

 ええと。

 杉山くんのフォーチュン王子がほんとうによくて、半泣きでした( ̄▽ ̄)。木村さんや弾くんの衣装だと、ちょっと丈が長いかなあ。以前だとパートナーに気を遣いすぎて自分がお留守になってたりしたんですが、今日はまず踊り、という感じかな。岸本(な)さんとのユニゾンがきれいにぴったり決まっていたけど、いつもほど愛情一本でもなかったかも。3階からでも着地音がほとんどなくて、彼らしいやわらかさに、今まで足りなかったのびやかさとか落ち着きとか堂々とした雰囲気とかがプラスされて、しかも奥ゆかしかったです。いつもだと「そこで前に出ないのがいいところなのはわかってるんだけど、でもそこはーーー」ってなるのが、何かそこいらが「奥ゆかしい」になっておったぞ。もう今日はいくらでも誉めたる( ̄▽ ̄)。4人の王子でも、森川くんとタイマンが張れてたからなー。

 なんといいますか。

 やっぱりぢぶんにとってはマラーホフ版のフォーチュンってのはずっと木村さんなんですよねえ。前回は弾くんが踊ったけど、やっぱり初演から木村さんが踊ってて、大好きな役で。あの衣装を杉山くんが着て、最後のポロネーズも含めて杉山くんが踊って、というのは、こう、なんとも表現しがたいような感慨があったりするんですよ。弾くんのときにはそんなこともなかったんだけどな。

 奈良さんのリラはほんわりした母性というよりも「正義の味方」だった( ̄▽ ̄)。悪を滅ぼす強いリラ。カッチョエエエー! 説得力があったなー。奈良さんに限らず、キリッバシッとした踊りが多かったのは、マラーホフの意向なのかな。

 水香ちゃんはとても可愛くてハツラツ。ピュアというよりもプレーンな感じで、心身共に不自由なく育てられた無邪気さ(でもワガママではない)が気持ちよかった。このところの水香ちゃんは、前はなんで気に入らなかったのかなー、って思うくらい(今でもちょっとやり過ぎちゃったりはするけど)。

 とりあえず〜。

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2015/02/02

フイチン再見!

 「フイチン再見!」村上もとか

 最新巻の4巻が出ました(^▽^)。

 村上もとかは好きなマンガ家じゃないんだけど、上田としこ伝とあっては見逃すわけには参りませんのん。まあ絵が嫌いなわけじゃないからな(むしろ上手いよね)。

 上田としこの「フイチンさん」は、小学生の頃に近所の貸本屋で借りて大好きだった漫画。ええ、うちの近所には70年代になっても1軒だけ、貸本屋が残ってたんですよ。多分80年くらいまでやってたんじゃないかな。漫画が1泊2日で30〜50円。発売1ヶ月以内だと100円。図書館には「はだしのゲン」と「火の鳥」しか漫画がない時代のこと、ずいぶん借りて読みました。水野英子も志賀公江もわたなべまさこも忠津陽子もみんなこの貸本屋で読んだなあ。

 満州を舞台にしたこの「フイチンさん」は、もうストーリーはさっぱり覚えてなくて、とにかく「愉快」「痛快」という言葉がぴったりするようなドタバタで、今となっては「大好きだったなあ」という記憶しかないんだけれども。復刊されたときに迷ったんだよなあ、買っておけばよかったかな(←例によって高かった)。

 村上もとかのこの漫画は、その作者の上田としこの一代記。ハルピン在住日本人として上流家庭に育ち、女学校に通うために一時帰国。マンガ家になるという夢を抱いてデッサン会に通ったりしつつも、お嬢さま育ちの甘さが抜けきれず。再度ハルピンに戻り満鉄に就職、女性社員の待遇改善に奮闘しつつも退職して新聞社に再就職、そして敗戦。4巻では、満鉄社員として開拓青年義勇軍へ慰問に行き、学生サロンを開いていた母が何人もの出征兵士を見送るという場面もあります。そして敗戦後に父のアパートメントを避難民のために解放、3000人が住むいわば「自治区」的に、しかし事実上の「籠城」となったところまで。そしてこの後、引き揚げについては「ぼくらが出合った戦争―漫画家の中国引揚げ行」でも描かれるのですが……。

 上田としこ自身もたいそう魅力的ですし、お母さんがまたすごい人( ̄▽ ̄)。当時のハルピンの様子も面白い(この辺は村上もとかならでは)。バイタリティーにあふれ、何があってもめげずに進む(いや、めげるんだけど)としこ本人がフイチンさんだったんだな。

 「ぼくらが出合った戦争―漫画家の中国引揚げ行」石子 順 (著), 森田 拳次 (著), ちば てつや (著) これもオススメ。とくに石子氏の引き揚げ状況の解説は教わるところが多かった。

 

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