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2015/03/21

ジゼルつづき

 すいません、ご無沙汰いたしております。欠員1で年度末を乗り切るには体力が足らん……。5年前のようなわけにはいかんのう。ギギギ。

 つうわけで、ジゼルの続きのような、そうでないような。

 奈良さんも実はミルタはそんなに踊ってないはずなんですが(田中・高木で回してた時期が長かった)、出のソロの始めの方は、田中さんと見間違うような瞬間があって(2階だったしな)、ちょっとどきっとしたりいたしました。
 ま、それはさておいて。今回奈良さんのそのソロを見ていてですね、真ん中で、奥から前に出るんだったか逆だったか(逆な気がする)振りのところで、まさに「風にそよぐ」という感で。ああ、ミルタといっても本来は確固たる実体のあるものじゃないんだなあ、と今更ながらに思いました。シルフのような「妖精」ではないけど、「霊体」なんですよねえ。なにかそういう「はかなさ」のようなものをまとったミルタというのは初めて見たような気がします。

 そう思って見ると、最初のウィリの群舞なんかもそうした浮遊性のあるといいますか、「そよぐ」ような振りなんですよね。例の、全員が座って奥から手前に「なびく」場面とか。今回は群舞のひんやりとした静謐さの中に、そういう「ゆらめき」がよく見えたと思います。
 ぢぶんは以前よく、東バの女性の群舞に「群体」という言い方をしたかと思うんですが、今回はまさにそのイメージ。ウィリというのは平たくいえば幽霊なんでしょうが、それが個々の意志や事情はすでに失われて、ひとつの集合体になったような。……まあアレだ、イデみたいなもんだ。その外部窓口といいますか、そんなところにミルタがあるような、そういうイメージというか。

 ……奈良ちゃん、最終兵器みたいなもんだしな(←やや意味不明ながら)。

 なんちうか、支配するミルタと支配されるウィリたちではなくて、ええと、もっと一体化した感じの。そうした「はかない」ところからはじまって、それが徐々に実体化していくようなね。何かすごくこう「新しい」といいますか。ああ、そういうふうにもなるんだなあ、というふうに見ておりました。実体がないからこそ怖い、ってのもあるよなあ。

 ドゥは乾さんと吉川さん。この二人はもう鉄板ですが、今回もよかった〜! 乾さんの踊りも今回は何か内側に収斂される美しさであったし、吉川さんはこのところぐんぐんよい感じになっていってるし。
 後半のPDDの後なんかでもそうですね。アルブレヒトのアントルシャの前だったか、二人が左右に分かれたコールドの間で踊る場面がありますが、二人が踊りながらコールドを動かしている,というのが今回のように自然に見えたのは初めてかもなあ。

 揃ってる、というのはただ揃ってるんじゃないんだよなあ、と、あらためて。

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