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2015/04/20

単騎、千里を走る 1

 BSで録画したものを、だらだらと見ました。高倉健主演の中国・日本合作映画(2005)。といいつつも、日本の場面はごく少なくて、健さんと寺島しのぶ(健さんの息子の妻)くらいっきゃ出てこないんだけども。中国側の監督は「紅いコーリャン」のチャン・イーモウ。日本側は降旗康男。考えてみれば健さんは日台合作の「カミカゼ野郎 真昼の決斗」(1966)にも出てるんだわな(主演は千葉ちゃん)。まああれもえらいノーテンキな映画だったけども。

 健さんは漁村に一人住まいの漁師。息子(中井貴一・声だけで姿は出ない)の健一とはなんかよくわかんないけど確執があって疎遠にしてる。ある日、息子の妻の寺島しのぶから電話がかかってきて、健一が倒れたから会いに来て欲しいと言われて上京するも、息子には会ってもらえない。その時に寺島から1本のVTRを渡される。それは民俗学者の息子が中国の仮面劇を取材したものが、テレビで放映されたものだった。しばらくして再び寺島から電話があり、健一が末期がんだったことがわかる。「息子に何かしてやらねばならない」と思った健さんは、VTRで見た「来年また来て「単騎、千里を走る」を演るところを撮影する」という息子と役者の李加民との約束を自分が果たそうと、単身中国へ飛ぶ。

 ところが李ときたら、酒の席でのけんかで懲役3年くらってるところ。ほかの役者ではダメか、あきらめろ、という中国のガイドたちを「李加民でないとダメ」と突っぱね、なんだかんだ食い下がって、とにかく刑務所で撮影できるところまでは来た。ところが李ときたらさらにだな、息子に会いたいと大泣きしちゃってとても歌も芝居もできないわけですよ、これが。それでもあきらめない健さんは、李の故郷の山村へ行って息子を連れてくると言い出す、と。

 でまあ、山村へ行って息子のヤンヤンに会って、そこでもまたすったもんだあるわけですけども。このヤンヤンというのが、李加民のいわゆる「私生児」で、母親がいないので村全体が面倒を見て育ててるんですな。村長(というか長老?)の許可が下りてヤンヤンを連れて帰る途中、車(というかこう、動力車で引っ張る荷車的な)の故障を直そうとしている間にヤンヤンは逃げちゃうんだ。それに気づいた健さんが追っていき、迷子になった二人はいっしょに一晩過ごす。翌朝、二人は救助され、健さんは村長に、ヤンヤンに「父親に会いたいか、会いたくないか」確認してくれと頼む。ヤンヤンは、ずっと会ったこともないのにいきなり父親だといわれても信用できない、会いたくないと泣くので、健さんもあきらめてヤンヤンを連れずに帰ることに。

 帰路の車(今度はちゃんと自動車)の中で、健さんはもう一度刑務所で撮影できるかを問い合わせてもらうが、その直後に健一が死んだとの連絡が入る。寺島が、死の前日に健一が「書き取ってくれ」と口述した、健さんへの和解の手紙を電話越しに読む。

 刑務所を訪れると、刑務官は万全の支度をして健さんたちを待っていた。前回こっぴどく叱られちゃったらしい李も、今度はやる気十分。だけど健さんは、もう撮影はしなくていい、李にヤンヤンの写真を見せたいといって、カメラをテレビにつないでヤンヤンと村の風景を上映する。そのまま帰ろうとする健さんに、刑務官は楽隊や応援の役者(といってもみな囚人たち)も用意したし、観客の囚人たちも楽しみにしてるから、撮影しなくてもいいから見て行ってくれ、といい、健さんたちも席につく。そして李と短く言葉を交わした健さんは、李の「単騎、千里を走る」の撮影を始めるのでありました。

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