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2015/05/30

パパラジャの……

 目黒のアトレで、ガムザッティとラジャの抜け殻……じゃなくて衣装の展示があるというので、山海塾の帰りに寄ってきました。そんな用でもないと、あっち方面行かんからの。

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 ガムザッティ。2場の初登場の衣装ですね。


Ca3k1578 装着した状態。ヘッドドレスの具合がマネキンとちがうといいますか、マネキンが頭に装着してる物を手に持ってるのかな。いやー、奈良ちゃん美しいよ……。はじっこに映っているケースの中は、主演の水香ちゃんと、ガムザッティ初役の川島さんのトゥシューズ。

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 こちらがラジャ。ラジャの場合は通しで同じ衣装で、これは最終場の結婚式の時のマントを装着した状態、ですね。確か。袖がないんじゃなくて、マントの下にあると思われ。
 小さめの写真はクリックで大きくなります。

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 ……どちらさま……。


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気になる足元はこんな感じ。わかりにくいけど、靴はマネキンに履かせずに置いてありました。 

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小道具袋……だろうか。

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ヘッドと胸回りの飾り。重そう。首とか肩とか絶対凝る。これは凝る。

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 背面。前のじゃんじゃらに比べると幾分すっきりした感じ。この「ぐり」のVラインがいいんだよね。中も外も背中も、地模様が凝ってる。……ちょっとカーテンっぽくなくもないけど。

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 肩の上から撮れると構造がわかりやすい気がするんだけどなあ。こういうの見ると解体したい性分なんですよ。……ていうか、マネキンのうなじの傷はおととしの〜♪

 なんで主役二人の衣装じゃないかっていうと、やっぱり「豪華」だからなんだろうな。「派手」というか。影の場のニキヤとソロルでも「バレエらしい」感じはすると思うけども。

 バレエ祭のバス広告とか、若手のチラシ配りとか、いろんな試みがされてますが、「とにかくなんとかやってみよう」という気概は伝わってくるので(←やっぱり大事)、こちらも笛を吹かれたらなるべく踊る方向でいきたいなあと思ったりします。しかし、もう6月だ。早いねえ。脇のキャストもぼちぼち出して欲しいねえ。

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2015/05/27

ダンチェンコの白鳥

 ダンチェンコの白鳥は前回の来日の時に見ていたのですが、過去ログを見るに、多分ティンパニの人しか見てなかったっぽい( ̄▽ ̄)(こちら)。なんかティンパニ祭だったんだよなあ、あの時は。今回、全然記憶がないんだけど、違う人だったのかしらん。

 ええと、そんなわけで今回はスミレフスキの日の白鳥だけを見ました。エスメラルダは前回も見たし、平日だったし。
 いやー、スミレフスキはよかったですよ( ̄▽ ̄)! 割と好みど真ん中のタイプなんですよね。すらっと脚がきれいで、黒髪で(←これ大事)。腕もきれいだけど、何より手指が長くてきれいなんだわ(←これも大事)。で、存在がビミョーに黒い(←さらに大事)。もうぼちぼち40の声を聞いてるんじゃないかと思うんだけど、リフトもサポートも万全、ヴァリの最後にお手つきという、さらなる万全な(なんだそれは)王子っぷりでした。

 東バが来年導入するブルメイステル版というので、それなりにリキ入れて見てましたが、どうかなあ。3幕は面白いけど、3幕倒れという気もしないでもない。1、2幕はともかく、4幕のつまらなさが3幕のコーフンを食いつぶしちゃってる感はあるんだな。いや、4幕も途中までは面白くなくはないんだけど。あの流れでいくと、群れにまで見放された二人が身投げして、その勢いでロットバルト山が噴火するくらいの話でないと。王子がいいとこなしで、オデットがてててて、って山の中腹まできたら、ロットバルトが自爆しましたってのはなあ……orz。

 オデットが元の娘姿に戻るっていうのでいくと、静岡の前田バレエの版がうまくできてたなあ、と思うんですよ(こちら)。というか、あそこの版はあちこち上手い具合に手を入れて、トータルでよくできた版でしたねえ。今思うと、ゴルスキーとブルメイステルの折衷みたいな(←実は、衣装を新調して前田版を入れればよかったのでは、と思っていたりする)。

 ……要は、あの最後の「みんなで悪魔をやっつけるのよ!」「きゃーーー!!!!」ってなソビエト的人民蜂起のラストが好きなんだよなあ……。で、やっぱりロットバルトは断末魔がないと。

 まあそれはそれとして、ちょちょいと脳内キャスティングしながら見てたりして( ̄▽ ̄)。やっぱり木村さんの王子が見たいなあ。もう泣いても笑っても3年なんだとしたら、真ん中でガンガンに踊るのが見たいよう。使い倒してやってくれよう。

 

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2015/05/24

めぐり

 ええと、ダンチェンコとか大野一雄の続きとかそもそも松山の続きとかいっぱいありますが、とりあえず山海塾の新作「海の賑わい 陸(オカ)の静寂―めぐり」を見て参りました。例の如く、世田谷パブリックシアターの2階最前列。いつもながら、「指定解除」宣言は緊張するなあ……。緊張する必要はないんだけどね。

 ウミユリの化石をモチーフにした背景の壁と、今回は砂を敷き詰め、両脇と奥に「縁」を取り、上手前方に透明な水盤(吊ってあって上下する)が一つ、と比較的シンプルな舞台。それに照明を当てて水にしたり陸にしたり。今回は全体にシンプルな気がしたな。衣装もドレスやビスチェはなくて、色彩もシンプル。

 バレエ、特に古典の読み替えについてはいろいろと解釈を楽しんでおりますが、山海塾に関しては、ほとんどそういうことをせずにシンプルにその世界を遊ぶ、みたいな楽しみ方になってます。そのいちばん大きな理由は、「覚えきれないから」に尽きたりするんですけどね……orz。一応、公演ごとにぺらりとしたお品書きみたいな紙がありまして、各景のタイトルなんかも書いてあるんですけど、で、始まる前に一所懸命見てたり(←「読む」ほどの分量ではない)してたんですけど、見てる間にだんだん今何景かわかんなくなって、見終わったあとにはまるで覚えてないという( ̄▽ ̄)。で、あきらめた、と。

 今回は天児さんが最初に群舞も入った形でのソロ、最後の方に単独のソロ。群舞は4人(市原さんがこっち)と3人(蝉丸さんがこっち)の2組で、3人の方は2景とも、後退でソロをとる。
 海から陸への進化の過程がテーマとあって、最初の4人は固まってイソギンチャクのようにわさわさしながら、徐々に回転しつつ外へ向かっていくようなイメージ。背中だけを床につけて手も足も頭もほとんど浮かせたままでの踊りなので、相当筋力がいると思うんですが、舞踏手ってあんまり「筋肉〜」なイメージがないんだよな。白塗りのせいもあるかもだけど。その、天に向かった指の、時々「カニ」の眼になって、つんつん、というのが妙に可愛かったり。指だけなので小さくなんだけど、いつもの「親指つんつん」とか「てのひら上下ぱたぱた」とかがさりげなく入っていてキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! ってなったり(笑)。

 しかし、蝉丸さんのソロが圧倒的であった……。特に二回目のソロはもう本当に。ベテランの持つ「身体の力」が一気に放出されるような(個人的には、直後の天児さんのソロがかすんだくらい……)。なんかこんなに蝉丸さんをしみじみと見るのは初めてじゃないかってくらいにくぎづけになってしまったのよ(←長谷川さんがいるとそっちに気を取られるからなあ( ̄▽ ̄))。うっかり惚れ直してしまったよ……。
 そして、市原さんは相変わらず何をするにも思い切りがよいので、やっぱり見ていて気持ちがいいというか、ある意味清々しいというか。「舞踏」で清々しいってのもアレですが、やっぱ清々しかったりするんですよ。

 天児さんは、今日は最初のソロの方がよかったような気がする。とっくに還暦越えなんだけど、やっぱり美しいよなあ。蝉丸さんは「75年に19歳」という記述を見つけたので(こちら)、まだ還暦前……って、それにしてもΣ( ̄ロ ̄lll) ではあるんだけど、ベテランの貯金って、ほんとに侮ったらイカンよ……。

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2015/05/20

大野一雄と大津幸四郎 2

 ダンチェンコが開幕してますが、自分は今回土曜ソワレ一回きりです。白鳥は予習兼ねてなんで、気合い入れて見ますよ−。山海塾と重なってなけりゃなあ。

 つことで、続きです。

 前回聞いたトークともかぶっていた話ですが、大野一雄という人は基本的に(というか多分全部)即興の人で、「魂の風景」も全部即興。最初の撮影のときはそれがどういうことか今ひとつわかってなくて、最上川を下る(上る?)船の上で踊る場面が最初だったんですが、まずリハで1度やって、リハだから大津氏はまだカメラを組み立てて、しかしその1回めが非常によかった(でも撮影できてない)。何度リテイクしても最初よりよくならない。そうこうするうちに日が暮れてきて、夕闇の中で撮ったのがいい感じだったのでそれを使った、と。

 で、それに懲りて次からは全部一発撮り( ̄▽ ̄)。いくつかリテイクした場面もあったそうですが、基本は一発で、動く範囲(大体ここら辺で、くらいの)とコンセプトみたいなものは打ち合わせをするんだけど、後はどう動くかわからない大野氏を大津氏がひたすら撮る(←監督はほぼ傍観)。それをラッシュで見た時に、監督は舌をまいたそうです。フレームだけではなくて、特に距離の取り方が絶妙だと。
 ドキュメンタリーのキャメラマンといってもいろいろで、インタビューを中心に撮っていくのとは違って、こういうハプニング的なものはやっぱり三里塚なんかの経験が活きてるんだろうなあと自分などは思ってしまうんですが、監督はむしろ、水俣の経験が活きてる、というんですね。被写体というか、撮る相手との距離の取り方(心理的な)において。それはそれで、確かになあ、という。

 大津氏自身が話していたところによると、映画の中盤にある小学校の「むすんでひらいて」の場面(というのが、実際の撮影ではいつ頃なのかはわからないんですが)、あそこで初めて大野氏が、大津さんに向けて踊った、と言うんですね。向き合って、というよりも、話しかけるように、というニュアンスだと思うんですよ。撮りながらそれを感じたので、そこから撮り方が変わった、というような。
 監督の話では、そういう具合でとにかく大野氏から出るすごい気というか、オーラというか(なんと言ったか正確には覚えてないんですが)、大津さんは撮影しながらそれを浴び続けたと。それが後年の「ひとりごとのように」につながったということなんですね。

 やっぱり「大津幸四郎」といえば硬派のバリバリみたいな印象で、大野一雄とはあまり結びつかないように思っていたんですが、一連のトークで腑に落ちたように思いました。

 「ひとりごとのように」では、大野一雄氏が、音楽が終わろうがなんだろうが延々と踊り続ける場面が何度かでてくるんですが、平野監督がちょっとそれを彷彿とさせるようなしゃべりっぷりだったなあ( ̄▽ ̄)。マイクもすぐに降ろしちゃって、そのまんまでしゃべってるという。

 平野監督によれば、大野一雄氏の踊りというのは、外へ外へと開放的で、一言で言えば「愛」であると。で、慶人氏の踊りは逆で、内へと向かっていってそこから何かが生まれるという、どちらかといえば「暗黒」の方。それは自分も最初に映画を観たときから感じていて、だからこそ慶人氏に興味を持って何度か観に行ったりしたんだけど、一雄氏が亡くなったことで「大野一雄の伝道師」みたくなっちゃって、ちょっとつまんなくなっちゃったなあ、というのも正直なとこだったりします。

 あ。「魂の風景」の方、慶人氏が白塗・剃髪で背広着てる場面が一箇所出てくるんだけど、やっぱり「すけきよ!」って思ってしまって、犬神家の呪いもなかなか解けないもんだと思ったりもしました( ̄▽ ̄)。

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2015/05/16

大野一雄と大津幸四郎

 ええとすみません、いろいろアレでコレですが。横浜シネマリンでやっている大津幸四郎追悼特集(こちら)に行ってきたのでそちらを。
 大津幸四郎といっても、ここをいつも見てくださる方だと知らないかも−、なんですが、ドキュメンタリー映画の業界では知らなきゃモグリ(と言いたい)、というキャメラマン。なんかね、写真撮るのは「カメラマン」、映画撮るのは「キャメラマン」って、なんとなくそういう感じがするな。個人のイメージですが(ちなみに劇映画も撮ってます
 小川伸介、土本典昭と……といってもそこから説明がいる気もするけど、そうした監督さんたちと組んで、数多くの作品を遺してますが、昨年監督した「三里塚に生きる」が遺作となりました。映画の完成は間に合ったけど、一般公開を前に、急逝……。

 ここの読者に比較的近いところで言うと、舞踏家の大野一雄の最晩年のドキュメンタリー「大野一雄 ひとりごとのように」(2005)の監督でもあります。今日はその「ひとりごとのように」の上映と、「三里塚……」の共同監督の代島氏、大野一雄の最盛期の映画「魂の風景」(1991)の監督、平野克己氏のトークのセット。「ひとりごとのように」を最初に見たのは大野氏が亡くなったときの追悼上映会だったけど、今また大津氏の追悼上映会でそれを見ようとは……(ノ_-。)。。。。

 映画についてはまたまとめるかもですが、とりあえずトークの方の話など。トークの始めに参考映画として、「魂の風景」を30分ほど上映しました。最初の沼の中で踊るところから、小学校で「むすんでひらいて」を歌う子どものところまで。その後、30分か40分くらいのトーク。
 「魂の風景」も大津氏の撮影で、以前にやはり大野氏の特集上映でほかの映画と一緒に見たことがあって、確かポレポレだったかな−、大野慶人氏(一雄氏の次男で研究所の後継者)のトークがあったよなー、などと思ってたんですが、さっき調べたらオーディトリウムでの上映で、平野氏、慶人氏と大津氏本人のトークだったよあははははは(こちら)。

 そんなわけで、前に聞いたような話もあれば、新しい話もあり。平野監督がなにか大野一雄化してた気もしたり(なんのこっちゃ)。

 今回は大津氏の追悼特集なので、話は大津氏についての方がメインに。大津氏は同業者から「手持ちカメラで撮影しても絶対ブレない。(撮影用の)レールにのせて撮影してるかのよう」と言われたキャメラマンで、そらもうすごい人なんですよ、くどいけど。平野監督は「圧殺の森」を観て、一度このキャメラマンと組みたいと思っていて、そこから20年以上経ってから学生時代(日芸)のグループで映画を撮ろうという話になったときに、大津氏を思い出して依頼に行ったそうです。一本は原田芳雄と石橋蓮司が出演した劇映画「出張」。もう一本が「魂の風景」。「一本は劇映画、一本はダンスの映画を撮ろう」と決まって、当時絶頂の大野一雄を、となったらしい。平野氏も別に大野氏を知っていたわけではないらしく、半年ほど稽古場と公演に通ったそうです。大津氏の方は「出張」を撮り終わったあと別の仕事に入って、その後ロケハンの頃に合流したらしい。要するに、二人とも最初は「依頼仕事」みたいなもんだったようですね。

 続く。

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2015/05/11

松山眠り 2

 あ、思い出した思い出した。カラボスの登場前に、「親指小僧」ないし「白雪姫」の曲を使った、騎士たちの踊りというのがありました。ここの男衆はほんとによく踊るな。

 で、カラボスの場面ですが。「ほほう」と思ったのは、カラボスが呪いをかける場面で、「黒鳥のGPDD」の時に後ろの方にオデットが一瞬現れる演出があるでしょう。あんな風に「16歳のオーロール姫」が後ろに現れるんですな。最も、これはダンサーではなくて人形だったっぽい。紗幕ではなくて、大道具ごと横からスライドしてたと思うし。

 そんで、いよいよリラの精の登場(←ここまで出てこない)。真ん中にしつらえた階段をゆっくりと降りてきます。白いドレスに、背中には宝塚風の羽根飾り(やや小ぶり)。イメージ的にはジュディ・ガーランド版の「オズの魔法使い」の北の魔女かな……と思いつつ、やっぱり「小林幸子かΣ( ̄ロ ̄lll)!」と思わなかったかといえば思いましたですよ、そりゃ( ̄▽ ̄)。
 カラボスと二人、ユニゾンでの「そして死ぬ」までのマイムなんかよかったですよねえ。ちょっとほれぼれするような。カラボスは、手下たち(たくさんいる)に担がれて退場なんだけど、最後に「ひいいい!」って、興奮しすぎて後ろにひっくり返っちゃう、みたいなね。そして最後の「パン!」はやっぱりアリで。

 そうしてリラはまた、階段を上って悠々と引き上げて行くのですが、なんちうか、城の奥の納戸にでもしまってあるような気がしないでもない(ある意味ナルニア的な)。
 観る場所がいっぱいあるもんだから、あんまりきちんと観てなかったんだけど、乳母だかメイド(とはいわないな)だかが持っていた編み針を取り上げて、禁令を発するところでプロローグ終了。

 今回は、森下さんの出る本公演の日を3階正面1列目でみたのですが、松山の場合は、演出を観たいならこれくらいでちょうどいいですね。舞台のすみずみ、後ろの方までがっつり人が入って、がっつり演出してあるので、1階の前方で観ると、何が起きてるのかわからなくなるうえに眼が疲れる、という。……森下さんを観るにもこれくらいでちょうどいいかもしれないなと思ったり思わなかったり。

 1幕は幕前芝居から。カラボスと手下たちが糸車を回していたりして(←わかりやすい)、その中の三人の魔女が、お城の前で通りがかった人たちに編み物を教えると、初めて編み物を観る人たちが面白がって夢中になり、そうするうちに魔女達はトンズラしてカタラビュットがやってきて……という段取り。編み物ダンスを観るのは久しぶりで楽しかったですねえ。

 カタラビュットと人々がもめてる間に、四人の王子を連れた王様一行がやってきて、というのもスタンダードではありますが、ここでいきなり王様が、カタラビュットも連座させて首を斬る、という展開に。その瞬間に、がっくりと膝をついて放心するカタラビュットがなかなかの見物でありました。王妃の助命嘆願も、カタラビュットの命までかかってるとあれば本気そのもの、王様の方も相当意固地で、「カタラビュットを殺すなら私も死にます〜」まで話は発展(さすがに「よござんす」にはならなかったなあ)。えらく濃い幕前でしたです。

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2015/05/10

松山眠り 1

 つことで、まずは4日の本公演から。いつも通り、プログラムの方にはルネッサンスだの失われた文明だの二つの文明の融合だの、えらいこっちゃなことが書いてありますが、それはそれとして。

 ベースはヌレエフ版なので、流れ自体は「古典の枠」からははみ出してないかと思います。下手奥の上から中央に向かってカーブを描いた大きな下り階段があって、二幕を除いては「王宮の中」になります。プロローグに出てくる妖精達に名前はなく、キャスト表には「第●ヴァリエーション」とあって、2ヴァリだけが女性二人によるユニゾンで、リラのヴァリは「第6ヴァリ」の妖精がお踊って、計七人。振付は概ねスタンダードですが、腕の使い方などで、結構違った印象で見えたりします。

 しかしですね、この七人の入場が、妖精に一人ずつ騎士がついて(騎士が肩リフトして入場)、さらにおつきの妖精が三人ずつつく、という大所帯。7ヴァリだけはおつきなしの騎士二人だったかな(←なので普通にリラの精だと思ったら違ったという)。井上の「眠り」は、おつきの妖精はシンプルなドレスで、プレゼントを持ってくるだけで踊らなかったのですが、ここの妖精は三人ともチュチュで、最初の曲ではこの妖精と、騎士と、おつきの妖精が全部でぐるぐる踊るという、ちょっとしたスペクタクルというかカオスというか、大騒ぎでありました。

 王様は連日鄭さんでトランプ仕様。王妃は吉田昭子さん。……いくら「年を取ってからの子」といっても、さすがに大胡先生つうわけにはいかんのだな。カタラビュット(「カンタルビュット侯爵」なのだ)は連日大場さん。大場さんは中堅〜若手のうちだと思うけど、松山らしく、なかなかの演技達者で感心することしきりでありましたよ。そんで乳母が二人に増量だ! 

 この日のカラボスは小野踊子さん。衣装は赤と黒のドレスですが、むしろ赤のイメージ。いやもう眼を200%くらい見開いての大熱演でした(イメージ的には「犬神家」の草笛光子的な)。カラボスが出てきたのにおつきの騎士が一人もいなくなって、肝心な時に役立たずだなー、と思ってあとでキャスト表を見たら、全員がカラボスの手下(「悪霊鬼」ね)に成り下がっておりました( ̄▽ ̄)。そのほかに女子扮する「悪霊鬼」もいて、こちらも大所帯。

 カラボスが出てくる前に、カタラビュットにメニュー……じゃなくて招待客リストを袖から持ってくる「貴婦人」がいて、多分、その前の場面でもいちばん下手の前でいろいろ仕切っていたような気がするんですが、「カタラビュット夫人」とかいう裏設定があるのかな? ちなみにカタラビュットのカツラむしりは、てっぺんのところをちょっとむしった後に、いきなり全体をがばっといって丸剥けにしておりました(逆に痛そうではないかも)。特筆すべきなのは二人の乳母で、二人がかりでベビーベッドにかぶさらんばかりに姫を守ろうとするけなげさにちょっと打たれたりしましたですよ。

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2015/05/07

すずめ

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 これも下のサギと同じ日、不忍で。空がキレイだと写真が楽でよいな。そういえば、会社の辺りはツバメが飛んでます(川が近い)。

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 ていっ!


 余談ですが、ホール関連の話(座席具合とか、ホール内ビュッフェとか)については、カテゴリーに「ホール」を設けてありますので、ご参考までに〜(←検索でいらっさる方が多いので)。細かい情報・速報はついったーの方にあることもあります(ないこともある)。


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2015/05/05

不忍のサギ

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 5月2日、BRBのシンデレラのあとに不忍の蓮池で撮影。もう5時過ぎてたかと思うんだけど、結構日が強くて、てかっちゃってます。望遠いっぱいだし。
 不忍も鴨類が帰ってしまって、蓮の葉もまだ育っていないので、サギも丸目立ち、ってとこ。見るのにちょうどいいかもしれません。この日はアオサギが4羽、1羽が求愛でもしてるんかいな、って感じにディスプレイ的な動きをしつつ1羽を追い回してましたが(映ってるこの2羽ではなく)、時期的にどうなのかな。つか、亀がいるの、さっき初めて気づいた( ̄▽ ̄)。

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 こちらは弁天さまの参道の側にあるヨシの茂みの中。ゴイサギですかねぃ。

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 こっち見んな。

 ……へい。


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2015/05/04

松山眠り

 4日の森下・鈴木組に行ってきました。しばらく森下さんを見てないような気がしてたけど、調べてみたら去年の正月の白鳥以来だった( ̄▽ ̄)。奇しくも、プリセツカヤの訃報を聞いたばかりのところ……。森下さんがご健在なのは、何よりであるなあと思ったり。

 松山の「眠り」といえばヌレエフ版! ヌレエフ版といえば、ずいぶん昔にTVでやったルグリ&オーレリ以来だな……と思いつつ、でありましたが、いやまてかすかな記憶にあるアレと違うぞ、どう見てもこのモブの動かし方は清水さんだろ? というところもあり。プログラムを確認したところ、ヌレエフ版なんだけど諸事情あってまるまるそっくりってわけにもいかなくて、今回は「松山バレエ団2015年オーチャードシーズン版」として意義深く絢爛豪華に監修させていただきました、てな旨のことがありました。要はヌレエフ版を元にした清水改訂版、くらいのとこですね。しかし、男性ヴァリのほとんどいじめかと思うような脚捌き、無駄な程多用される方向転換、そもそも王子のソロ長すぎやろーーー( ̄▽ ̄)! という振付はまさしくヌレエフのDNA。構成そのものは、DVD見たのがだいぶ前なので、そんなに覚えてないしね。今度暇を見て確認しよう。

 森下さんは、正直、もう無理かなと思った時もないではなかったんですが、今日のオーロラ(松山式には「オーロール姫」)はなんといいますか、普通にすいすいと踊ってるような。もちろん、アラベスクは90度までは脚をあげませんし、アチチュードも45〜60度くらいのところから、膝下を水平に保つくらいのところです。でも、軸がぶれないのと、毎回必ずその角度になること、フォルム自体がきれいなことで、姫らしいつつましさとかわいらしさを感じられて、「低いから不満」っていうことはないんですよね。まあ、森下さんを見に来る人は、脚を見に来るってことはないだろうしな……。ローズアダージョの後のソロで、回転から降りるときにちょっと向きが違ったかな、と思ったところはありますが、あとはミスらしいミスというのもなかったんじゃないでしょうか。GPDDのコーダで、スタンダードだとアテールのホップで下がるところがステップで下がるようになっていたほかは、特に何か違った、という気もしませんでした。

 ローズアダージョは、最初の4人の手を取るところは、手を離すのに時間がかかりましたが、瞬間的にでも4回ともアンオーに。最後のプロムナードは、もう少し余裕を持ってアンオーに。どちらもぐらつきがないのがさすがです。3階から見たせいもあるかもだけど、脚と比べても腕が長い気がしたなあ(そして意外と肩幅があるような)。以前ほど「圧倒的」という感じはないですが、とにかくかわいらしい(「かわいい」ではない)んですよね。時々それを通り越して「いたいけない」というか。まだ結婚は早いよ、お父さーん!
 ……そういえば、四人の王子に紹介するときの、鄭さん(王様)の「どんどん大きくなって」のマイムが、最後ちゃんと森下さんの背の辺りの高さで止まってたのにちょっと感心( ̄▽ ̄)。たいがい、「あんたそりゃ大きくなりすぎだろΣ( ̄ロ ̄lll)!」ってとこまで高くしちゃうからねえ。

 そして鈴木氏ですよ。こんなに鮮やかな三連続フィッシュのサポートは初めて見たかも。森下さんが回った、と思ったらすでに魚です。あまりにも早いので、何か間違ったかと思うくらいにポーズの時間が長いw。最初はマジで「今何が?!」と思いましたがな。もちろん、軽くて小さい森下さんだからできるんだろうけど、伊達じゃないなあ。相変わらず有無をも言わさぬ王子っぷりですし。あ、そういえば久しぶりに「えこひいきダーツ」を見た( ̄▽ ̄)。ちょっと「(笑)」が来てた。

 あらゆるところが「フルコース」になっていて、2・3幕が通し上演の休憩1回なのに、カテコ入れて3時間半かかりましたよΣ( ̄ロ ̄lll)! いろいろ面白かった演出についてはまた。

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2015/05/02

BRBシンデレラ

 平田・ケイリー組に行ってきました。楽しかったなあ。演出もいろいろ面白かった。今回はモラレスが見られなかったのが心残りだな……と思ったけど、モラレス、プログラムに出てるけど何か踊ったのかしらん? それとも明日何かに出るのかしらん?(主役以外にあまり出る役がなさそうだけどな……ちーちゃんもだけど)。

 継母と義姉二人は女性の踊る役。継母が、美人さんで品もあるのでかえってオソロシイ。姉二人は「痩せた姉」と「太った妹」なんだけど、妹の方が愛嬌がありすぎて、なんか憎めないな−( ̄▽ ̄)。ダンサーの顔立ちや作風もあるのかもしれないけど。まあ「太った女は頭が悪い、痩せた女は意地が悪い」っていうアレではあるんですが。今日は席がすごく近かったので、妹役の人が両腕や脚にまで「肉襦袢」と装着してるのが見えて、これつけて踊るのは大変だろうと思いましたです。特に脚は、回転軸とかずれないのかな。

 噂通り、トカゲの造形がリアルで、しかも動きが細かくてカワイイ。なのにカエルが出てきたとたんに、「ケーロヨーン( ̄▽ ̄)!!」と心で叫ぶ木馬座世代のワタクシ。四季の精が踊ってる間、頭の半分は「うーれしいときはー、ケーロヨーン( ̄▽ ̄)♪♪」と歌っていたのでありますよ。小さい頃のことって忘れてないなあ。
 いやいや、こういう着ぐるみを見るとつい、「さすがピーター・ラビットの国イギリス!」とか言っちゃいがちですが、日本には木馬座という着ぐるみミュージカルの伝統があるのだ……って、定着しなかったな。ケロヨンも原作はイギリスだし(←初期ムーミンなみの換骨奪胎)。

 
 

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