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2015/05/11

松山眠り 2

 あ、思い出した思い出した。カラボスの登場前に、「親指小僧」ないし「白雪姫」の曲を使った、騎士たちの踊りというのがありました。ここの男衆はほんとによく踊るな。

 で、カラボスの場面ですが。「ほほう」と思ったのは、カラボスが呪いをかける場面で、「黒鳥のGPDD」の時に後ろの方にオデットが一瞬現れる演出があるでしょう。あんな風に「16歳のオーロール姫」が後ろに現れるんですな。最も、これはダンサーではなくて人形だったっぽい。紗幕ではなくて、大道具ごと横からスライドしてたと思うし。

 そんで、いよいよリラの精の登場(←ここまで出てこない)。真ん中にしつらえた階段をゆっくりと降りてきます。白いドレスに、背中には宝塚風の羽根飾り(やや小ぶり)。イメージ的にはジュディ・ガーランド版の「オズの魔法使い」の北の魔女かな……と思いつつ、やっぱり「小林幸子かΣ( ̄ロ ̄lll)!」と思わなかったかといえば思いましたですよ、そりゃ( ̄▽ ̄)。
 カラボスと二人、ユニゾンでの「そして死ぬ」までのマイムなんかよかったですよねえ。ちょっとほれぼれするような。カラボスは、手下たち(たくさんいる)に担がれて退場なんだけど、最後に「ひいいい!」って、興奮しすぎて後ろにひっくり返っちゃう、みたいなね。そして最後の「パン!」はやっぱりアリで。

 そうしてリラはまた、階段を上って悠々と引き上げて行くのですが、なんちうか、城の奥の納戸にでもしまってあるような気がしないでもない(ある意味ナルニア的な)。
 観る場所がいっぱいあるもんだから、あんまりきちんと観てなかったんだけど、乳母だかメイド(とはいわないな)だかが持っていた編み針を取り上げて、禁令を発するところでプロローグ終了。

 今回は、森下さんの出る本公演の日を3階正面1列目でみたのですが、松山の場合は、演出を観たいならこれくらいでちょうどいいですね。舞台のすみずみ、後ろの方までがっつり人が入って、がっつり演出してあるので、1階の前方で観ると、何が起きてるのかわからなくなるうえに眼が疲れる、という。……森下さんを観るにもこれくらいでちょうどいいかもしれないなと思ったり思わなかったり。

 1幕は幕前芝居から。カラボスと手下たちが糸車を回していたりして(←わかりやすい)、その中の三人の魔女が、お城の前で通りがかった人たちに編み物を教えると、初めて編み物を観る人たちが面白がって夢中になり、そうするうちに魔女達はトンズラしてカタラビュットがやってきて……という段取り。編み物ダンスを観るのは久しぶりで楽しかったですねえ。

 カタラビュットと人々がもめてる間に、四人の王子を連れた王様一行がやってきて、というのもスタンダードではありますが、ここでいきなり王様が、カタラビュットも連座させて首を斬る、という展開に。その瞬間に、がっくりと膝をついて放心するカタラビュットがなかなかの見物でありました。王妃の助命嘆願も、カタラビュットの命までかかってるとあれば本気そのもの、王様の方も相当意固地で、「カタラビュットを殺すなら私も死にます〜」まで話は発展(さすがに「よござんす」にはならなかったなあ)。えらく濃い幕前でしたです。

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