ラストダンスをあなたが。
べジャール版くるみ割り人形、渡辺さんの退団公演&木村さんの引退公演に行って参りました。渡辺さんはともかく、木村さんの引退については定年制がある限りいつかはこういう日がくるわけで、きちんと自分で計算できるうえに予告がなされてセレモニーまであって、しかも最後は踊りまくりの「M…」でということならなにも文句を言う筋合いはないわけで。
観ている間は「もうこれが観られないんだ…… 。・゚・(ノд`)・゚・。」という気持ちが次々とやって来たりしてエモーショナルでしたが、終わって家に帰ってみると、なんだかもう引退したんだという実感が希薄だったりしまして(笑)。まあセレモニーで飯田団長の「舞台の上でお目にかかることも」との言質がありましたから、なんか安心したというのもあるんだよな。元々、ダンサー定年でプリンシパルとしては引退するけど指導者としてカンパニーには残る旨の発表がなされてましたから、まあ王様とか侯爵とかで舞台に立つ事もあるんだろうなという期待はあったんですが。個人的にはジュリエットのパパが観たいです〜(←早々にねだっている)。そういう時でも指先や腕や物腰の美しさはまだ観られるだろうな、と。実際、ベテランがやることで舞台がぐっとよくなる役というのはあるわけですから、まだまだ働いて欲しいところです。
だってねえ、定年による引退舞台であんなに踊る/踊れるってどういうこと( ̄▽ ̄)って思うじゃないですか。
大体ですねえ、最後の最後でクルミを投げ上げすぎて自分で受けらんなくてリカバリーするとか、最後の最後までそれかよ( ̄▽ ̄)! って思ったら、セレモニーでもらった花束を床においてあいさつしてたら、幕が降りたときに花束だけ幕前に残っちゃって、幕の真ん中からこそっと花束を拾って手を振ったりして「失敗したように見せかけて実は粋なんだぜ!を装う」ってもう相変わらず……( ̄▽ ̄)。
確かくるみの雪の群舞が初舞台だったと思うので、34年後に版違いとはいえくるみで幕を下ろすというのも、なんだか予定調和っぽくてよいではないですか。セレモニーの映像に力弥がなかったのが残念だなあ……。って、34年って、東バ53年の半分以上踊ってたんですね。ふへえ。その3割ちょっとだったけれど、本当に幸せでありました。これからもね。きっと。多分。
最近のコメント