« 2025年3月 | トップページ

2025/09/20

はじめてのバレエ「白鳥の湖」覚書3

語り道化が中幕の前で、1幕で起きたことを解説し、2幕へ続きます。

プロローグではシルエットだけだったロットバルトの一人舞からの2幕です。ゴルスキー版ロットバルト、みみずくの竜、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 振付もほぼゴルスキー版ではないでしょうか。久しぶりの踊りまくりのロットバルトです。ブルメイステル版のロットバルトは大道具だからなあ……(*゚ー゚)。

ロットバルトが隠れ、王子がやってきて弓を構え、オデットが登場し、という一連の流れはいつも通り。白鳥の群舞は6×3列で、いつもより1列少ないけど、パーシモンにはちょうどよいくらいだったので、これも地方公演を意識してかもしれません。実際、春日井でジゼルをやったときには、ウィリが縦に並びきらなくて前方に張り出し舞台を作ってたからねえ……。

白鳥たちが2列に並び、続いて4羽の白鳥が登場して加わり、って大きい3羽はいないんだから曲がワンフレーズ余るのでは? と思ったら、巧いことその分レコード針が飛びまして( ̄▽ ̄)、ちゃんとオデットがオデットの分のフレーズに合わせて出てきました。そんで、群舞のワルツは省略して、そのままグラン・アダージョです。といっても、これも三分の一くらいですかね? 曲のリフレイン部分を巧く切り分けて、あれよあれよという間に終わって、プチ・アダージョくらいのサイズに。見慣れた客としては、てれつつてれ、てれつつてれ、のホップからのリフトとか、羽ばたきリフトとか欲しい感じはしますけど、大体「はじめての」「連れてこられた」客にとっては最大の寝落ちポイントであるのは確かなので、まあこれはこれでよい気もします。ちなみにうちのツレアイは、初めて一緒に行ったマールイ(当時)の「白鳥の湖」のグラン・アダージョで真上向いて寝やがりまして、そっと顔にウェットティッシュでもかけておいてあげるべき? と、本気で思いました。後ろの人、迷惑だったろうなあ。

もとい。アダージョが終わって二人が捌け、やっぱりはずせなかった4羽の白鳥。これはスタンダード。3羽のワルツは省略して、オデットのソロ。これは3組とも王子のエスコート付き。このソロは3人とも素晴らしかったですが、金子さんの気高さは特筆しておきたいヽ(`Д´)ノウワァァァンm! ただただ気高い。

そしてソロが終わればコーダです。オデット、何気に忙しいな……。コーダはブルメイステル版準拠ですが、3羽がいないのと群舞が1列少ないのとで、音楽の方もところどころ短く切りそろえてありました。ゴルスキーのコーダ好きだったんだけどな……とくにフィニッシュの、群舞が円形になって伏せるヤツが好きだったんだけどな……。

というところで幕が閉まり、道化が再々登場して、呪いの解き方などの解説をして前半の終了です。「舞踏会は明日の夜ですが、時計の針を大急ぎで回して、15分後に始めます」的な締めでした( ̄▽ ̄)。

 

| | コメント (0)

2025/09/17

はじめてのバレエ「白鳥の湖」覚書2

案の定、根性がありません。ないけどなんとか次に行く。

 

さて、道化が幕を(文字通りに)開けて、1幕は王子の成人式の前祝い的なガーデンパーチー。ゴルスキー版は道化1人、ブルメイステル版は1幕に1人、3幕は+4人(計5人)ですが、今回の道化は1幕からメイン1+語り1+ほか2名の4名体制です。語り道化はほか2名と同じレベルで踊ります。以前の「子ねむり」でカタラビュットの踊りの後で、マイクにすごい「ぜー、ぜー」が入ってしまったことがあったけど、今回はそういう事故はなし。どういう風になってるんだろう。

村人風の?衣装の男女と、俗にいうトロワポジションの「友人」と、道化4人の導入部があって、王子登場。見たことのある衣装があちこちにあって、記憶力を試されてるなあ……( ̄▽ ̄)と。「友人」はゴルスキー版のトロワの衣装だけど「こんなに色鮮やかだっけ? クリーニング技術の進歩?」とか思ったり。トロワ自体はカットされてましたが、最初のワルツに巧いこと入れ込んでありました。山下くんがもうまるっきし王子さまだなー。衣装が鮮やか爽やかなだけに、うっかりすると王子より王子っぽいなー、立派に育ったなー、とついご近所さんのような眼に。2組ともとてもとてもよかったけれど、長岡さんの踊りがほんとうに綺麗で。ちょっと前まで「長岡さんかわいいー♪」だったのが、こんなに美しく……(ご近所さん再び)。

ワルツの後で王妃さまご一行登場。政本さんが、ずんずんずんずんっと前に進み出るだけでもう迫力が。王妃さまというより女王さまだよなあ、このまま統治しちゃってよいのでわっ? 家庭教師はなしで侍従長はブルメイステルの衣装だな(ちょっとゴルスキーの黒いのを期待してたの)。王妃一行が帰った後も、侍従長だけは道化に阻まれて居残り。侍従長へのからかいはあまり時間をとらずに、後ろの方で道化2人がぐるぐる回してはいたけど、ちょっと中途半端な気も。道化の大回転、二山くんはさすが。山下くんも負けてない。山下くん、日替わりでトロワと道化とまったく違う役回りだったけれど、どちらも本当によかったです。伸び盛りだなー。

で、多分道化が回る前くらいに王子のソロがあったような気がするんだが、さすがに記憶がおぼろ。乾杯のグラス配りは道化の役。っていうか、女子にグラスがないじゃないですか! 男子だけで乾杯ですかヽ(`Д´)ノウワァァァン! 王子の踊り出し→同じ振りで「友人」加わる→群舞加わる、観たいな感じですが、この踊り出しの振りも好きだったなあ。まあそもそもポロネーズで歩くところ自体好きなんですけどね。で、みんないつの間にか帰っちゃって、気づけば王子がぼっちで残されて。でも道化(どれだかわかりにくいな)が一人戻って来て、そっと覗いたりしてるんですよ。そして白鳥、例の飛ぶ方の白鳥ですね、ゴルスキーでおなじみの( ̄▽ ̄)! あれが1羽、すーっと斜めに飛んでいきまして! 使うか、それ( ̄▽ ̄)。実は好きだよ! 王子が道化に弓を持ってこさせて(でも連れて行ってくれない)、白鳥を追って幕引きです。

| | コメント (0)

2025/09/08

はじめてのバレエ「白鳥の湖」覚書1

東京バレエ団新制作の「はじめてのバレエ 白鳥の湖 母のなみだ」。夏休みの目黒バレエまつりの企画で全5回、例に寄って完走して参りました。どういう構成で来るのか立川カントクの子どもシリーズ久々の新制作! ということで、こちらも久しぶりに、なるべく詳しく覚書を作ることにしました。次回以降、どこが変わるか、お楽しみ〜♪(←悪趣味)

 

プロローグ

序曲開始と共に幕開けは湖畔。お姫さま仕様のオデットと、なんとなくインド風(ショールがな、ショールが)のお母様。「母のなみだ」ですから母が出ないと話にならん。発表では榊さんと政本さんのダブルキャスト(王妃と日替わり)だったのが、直前に榊降板とて、オデット母を奈良ちゃん、王妃を政本さんの固定キャストに。

さて、二人が夜の湖畔を歩きつつ、奈良母が「ほら、あれをごらんなさい、こちらもごらんなさい、きれいねえ」というように辺りの風景を示していくのが、なんとなく奈良ちゃんだけに「ほうら、あれも、これも、見渡す限りあなたのものよ〜」とか言ってそうな気がする、うん、気のせい。そうこうするうちにオデットがちょっと寒そうな仕草をして、奈良母がやさしく水色のショールをかけてあげます。多分、バジルからキトリにそしてキホーテに行って、奈良母の元にたどり着いたヤツ。日によって若干違いがありましたが、オデットが「ちょっと先に行ってて」だったり奈良ちゃんがすたすた行ってしまったりで一人になると、岩陰になにやら発光アメーバが( ̄▽ ̄)! するすると引っ込もうとするアメーバを追ったオデットは岩陰にひきずりこまれ、水色のショールがぽーんと投げ出され(やばいよう)、あわれ白鳥に……というところで異変に気づいた奈良母の再登場。オデットは例の白鳥衣装となり後ろ姿のパドブレで中途の岩陰を通過し、例の白鳥(レプリカ)と2段階変身を遂げ、奈良母はショールを手に泣き崩れるのでありました……。

というところで、一度幕が閉じ、中幕前に語り道化登場(後藤・山仁の日替わり)。

事前のインタビューで立川カントクが強調していたとおり、「今、何が起き、これから何が起こるのか」を解説してくれます。語彙がところどころオッサンなのはご愛敬。ブルメイステル版だと悪魔がオデットを白鳥に変えた動機は「テリトリーに入り込んだ」(昼寝の邪魔をされた)から、というように見えますが、今度の動機はなんというか「趣味」? コレクター? クローゼットに白鳥が詰まってるヤツ? しかし「困った悪魔」か……。そりゃ困った悪魔だけどそれは「困った」でいいのか……。以前も誰か「困った」のがいた気がしたなカラボスだったかな……。

後藤くんの語りの巧さはこれまでの舞台で証明済みだけど、山仁くんもなかなかのものでした。笑顔満開コミカルな後藤道化に対し、愛想がいいのかないのかビミョーなところがまたいい( ̄▽ ̄)。ぜひこの持ち味はなくさないで欲しい。多分こなれてくるとなくなっちゃうんだろうなあ。

さて、ここからは場面転換の中幕(黒地に筆跡のような抽象的な模様の入った、横に引く1枚幕)は、語り道化が手で持って、走って開け閉めします。結構な重労働ぽい。

1幕は普通に庭園からですよ〜。(つづく)

| | コメント (0)

« 2025年3月 | トップページ