2016/11/27

術後2ヶ月と3週間め+尿漏れのお話

 全然何も出来てないですが、とりあえずなんとかやってます。このところ急に寒くなってますが、冷えると確実に腹にきます。「腹を切った」傷は眼で見えるのでどこだかわかりますが、腹の中の切ったところはどこだかわからないから、痛いのが傷なのかどうなのかイマイチわからない。先日の雪の日には、腹の外側の傷から逆三角形にキリキリ痛かったので、これはモロに「切ったところ」だったと思われ。

 退院してから2度ほど、転げ回ることもできないくらいの激痛に見舞われました。へそ下から腹の前半分が、それこそギリギリ痛くて、身体真っ二つに折って耐えるしかない、て感じの。はじめは腸にきたかと思い(開腹すると腸閉塞のリスクがあるので)、トイレに座って真っ二つに折れてたんですが、なんの解決にもならず、夜遅めだったこともあって、布団に入って寝てました。
 2度目の時は風呂にお湯を張っている最中だったので、とにかく風呂に入らねばという貧乏性が功を奏したといいますか( ̄▽ ̄)。風呂に浸かっている間に徐々におさまっていったので、ああこりゃ冷えてたんだなあ、と。以来、寝る時は靴下、街頭行動の時は短いレギンスを穿いたりと気をつけてはいますが、ホットフラッシュといいますか「ほてり」との兼ね合いもあって難しいところです。

 そのホットフラッシュ、卵巣も両側全摘してるのでバンバンきてもおかしくないところですが、これはむしろ手術前よりも減っています。もっとも、単に外気温が下がったせいかもしれません。全然なくなったわけではないので、今年もセーターいらずになりそうです。食事の後に体温が上がっていた(←2度くらい平気で上がる)のは、貧血による代謝系ホルモンのがんばりすぎでは、という説もあったのですが(健保の内科医の説)、これはなんとなく落ち着いている感じです。

 排尿痛は一月くらいでおさまり、今はなんともありません。その代わりというわけではないですが、どうやら「過活動膀胱」というものになっているようです。泌尿器科の診断は受けてないので、ものの本診断みたいなもんですね(←本当はよくない)。ものすごく雑にいうと、膀胱がまだいっぱいになってないのに「今出さないと漏れちゃうよう」と言い出すような感じで、実際に「切迫性尿失禁」(もうちょいでゴール、というところで起きる尿漏れ)が起きたりします。自分も、退院直後は尿意で目が覚めて、起き上がったところで「ぴゅ」ということがよくありまして、1ヶ月検診の時に先生に言って、抗コリン剤を処方してもらいました。対処法としては、尿意を抑えて膀胱をコントロールする訓練があります。「さっき行ってから間がないから、まだいっぱいになってないよ!」と言い聞かせるわけですな。

 あと、これはまた違う原因のような気がしますが、排尿の後に立ち上がったとたんに「ぷにゅ」みたいに出る/出そうになることがあって、トイレに何度も立ったり座ったりを繰り返すことがありました。ちょうど、蛇口を閉めてもホースの中に残ってた水が、はずみでちょろちょろ出てきちゃうみたいな感じですね。これは自分で出口をぱこぱこして中を抜く技を開発しまして( ̄▽ ̄)。しかし、ちょっと急いでたりすると、今でもやっちまったりすることもあります。

 そんなこともあって、最初は余ったナプキンを、それからいわゆる尿漏れパッド(今は「吸水ケア」という名前で売られていることが多いみたい)の小さいのに切り替えて、2ヶ月めくらいまで使っていました。ナプキン型とライナー型とありますが、なかなか快適です(こんなヤツ)。やっぱり専門品にまさるものはないな。ナプキンと同じ売り場で同じようなパッケージで、値段もそれほど変わりません。
 今は、夜中に2時間おきにトイレに行っていたのも4時間おきくらいになりましたし、かなり落ち着いてきたので、何かで長いことトイレに行けないかも知れないときや、がっつり寝そうな休日前の夜とかだけ使っています。あとは念のために1、2枚、ポーチに放り込んで持ち歩いています。

 それと、実は2年くらい前から、咳き込んだり吐いたりするときに「ぴゅ」っといく、「腹圧性尿失禁」というのはあったんですね。最初のエコーで「筋腫で大きくなった子宮が膀胱を圧迫してる」とわかったときに先生に「トイレ近いでしょ?」って言われて、「年のせいかと思ってました( ̄▽ ̄)」って言ったんですが、ついでに「咳き込んだりして尿漏れするのも治りますか?」って聞いたら「それは年のせいだから治らない」って答えでして。しかし、きれいさっぱり治っちゃいました( ̄▽ ̄)。
 こちらの原因は主に骨盤底筋という、骨盤の下で子宮や膀胱を支えてる筋肉の衰えなんですが、経産婦さんの場合は出産でその筋肉が伸びちゃってたりするので、若い人にも多いそうです。

 ことほどさように、子宮と膀胱まわりは密接な関係にありまして(お隣さんだもんね)。子宮筋腫の手術も年齢だけではなく、膀胱の具合をみて判断する方向になりつつあるそうです。最近では「婦人泌尿器科」という外来もあるとかで、もっと普及するといいなあ、と思います。

 あ、あとお通じがすごくいいです。前から詰まる方ではなかったですが、ほとんどいきまなくてもするするいくように( ̄▽ ̄)。臓器が減って、腹の中に余裕ができたのかしらん。

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2016/11/16

入院グッズその1

 入院の時に何が必要かは、病院でいろいろ指示してくれますが、それでもやっぱり迷いますよね〜。自分も入院前に経験者の方のサイトをあちこち見て買いそろえました。
 ということで、ここでは自分が使ったもの、あればよかったものをリスト化してみます。

【病院から指示があったもの】
 ・パジャマ  病院によって指示がいろいろなので、結構悩むところです。自分のところは「TシャツでOK」だったので、下着なしでも透けないような濃いめの色のTシャツを予定日数分と、スウェットの下(家でもパジャマにしてるもの)1枚、寝間着にもできるが外にも着て出られそうな薄いデニムの長キュロット1枚を持っていきました。Tシャツは朝起きたら新しいのに着替えて、夜はそのまま寝る、というサイクル。9月初めでまだ暑かったのと、前から寝汗がひどかったのでそんな感じで。下は、寝る時はスウェット、朝起きたらキュロットでなんとなくメリハリをつけてみました。ただ、麻酔だの点滴だのの管がついてるときにTシャツに着替えるのは意外と難しいので(からまって看護師さんにレスキューしてもらった ( ̄▽ ̄))、術後すぐは前開きの方がいいです。自分は、ちょいと羽織る用に持っていった厚めのデニムのシャツをつなぎに着てました。
 病院でも貸し寝間着があって、1日100円でした。毎日は洗濯してくれないみたい。

 ・パンツ 腹を縦横どちらに切るか決めてなかったので、縦切りでもよいようにへそ上ゆるゴムのを持っていきました。結局横に切ったので傷がゴムに当たることはありませんでしたが、術後びっくりするくらい腹(へそ下)が腫れてほぼムーミンになったので、あまりぴったりしたものでない方が安全な気がします。サニタリーショーツ指定のところもありますが、自分のところはありませんでした(割とフリーダムな病院でした)。どちらでも、術後何日かはナプキンを当てることにはなります。

 ・ブラ 実は術後はほとんどしてませんでした( ̄▽ ̄)。婦人科病棟だから、男性は医者と面会者だけだし、自分の面会はツレアイと女友達しか来なかったしなっ。

 ・靴下 冷えると腰にくるので、寝る時含めて大体履いてました。

 ・サンダル これも病院によっていろいろなようです。日頃愛用している無印良品のサンダル(すごく履き心地がいい)のを、新調していきました。

 ・タオル&バスタオル これはまあ適当に。

 ・風呂/洗面用品 シャワーが浴びられるので、旅行用の洗顔フォーム・ボディシャンプー・リンスインシャンプーと身体を洗うタオルないしスポンジ。あとはヘアブラシ・歯磨きセット。旅行用ボディシャンプーがなかなか売ってなかったのが意外。結局コンビニにあったけど、ドラッグストアにはないものなのなー。ドライヤーは洗面所備え付けのもの意外は使用不可でした。入院中は基本メイク不可ですが、退院するときに使う人はそれも。

 ・電子体温計 これは院内感染の予防のために必須になっているところが多いようです。

 ・マグカップ的なもの 廊下の給茶器が使えました。タンブラーが便利という方がいらしたので、保温タンブラーを持っていきました。確かに便利でしたが、給茶器にちょっとつっかえた( ̄▽ ̄)ので、あまり背が高くないヤツの方がいいみたい。フタは必須。自分は暑かったのもあって、水ばっか飲んでました。術後すぐはストローもあった方がいいかも。

 ・箱ティッシュ これは病院から指示がありました。実際、結構使います。持っていくのは面倒だったので、病院近くのコンビニに寄って買っていきました。

 ・生理用ナプキン 「夜用の薄型でないヤツ」との病院からの指示。手術前にひとつ、看護師さんに渡しておくと、手術後の麻酔がかかってる間にT字帯にセットしておいてくれます。術後、尿はカテーテルで抜きますが、ほかのものは翌朝まで垂れ流しになるので、「夜用の薄型でないヤツ」が要ります。というか紙オムツの方がありがたかったような気もします(病院によってはオムツらしいです。あと事前に浣腸するところもあるみたい)。翌日からは出血の具合次第。自分は全摘だから新しく買って余ってもなーと思って、手持ちのナプキンを(昼用から夜用、コンパクトタイプまで)詰め合わせて持っていったら、看護師さんが「いろいろあるわね〜」と笑ってくれました( ̄▽ ̄)。全摘の場合は子宮と膣を切り離した傷を縫ったところから出血してきますが、自分はたいした量ではなかったです。結局翌日は(大事をとって)夜用薄型1枚、以後は昼用薄型1枚×日数ですみました。

 ・T字帯&腹帯 T字帯はこちらのエントリにある通り。腹帯は「開腹の場合」と書いてあったので、腹腔鏡だと要らないのかな。どちらも病院の売店で買いました。ちなみにT字帯432円、腹帯(フリーサイズ・マジックテープ式)1458円(税込み)。

 ほかに、印鑑、現金、健康保険証、限度額適用認定証、各種書類(同意書など)が要ります。入院保証金は10万円(健康保険の場合)で、クレジットカードが使えました。退院時精算でおつりが来ましたよ( ̄▽ ̄)。ちなみに同意書ですが、うちのツレアイは「事実婚の上に別居」という法的にまったく他人なんですが、問題はありませんでした。

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2016/10/28

手術当日(術後)

 いやー、光陰矢のごとしてかなんてか、術後8週目になろうとしています。もう膀胱回り以外は大体平常運転です。まだちょっと、傷そのものよりも傷の上(腹の出っ張ってる辺り)の硬くなってるところに何か当たると痛いですが、「すごく痛い」というほどではなく「いてっ(-゛-メ)」くらいのところです。硬い部分も小さくなったし。

 さて、2日のエントリに続き、術後当日のお話。

 「気がついた」時のことは全然覚えてないんですが(それは「気がついた」といえるのか)、ベッドに移し替えられた記憶はないので、すでに手術台から可動式ベッド(病室据え付け)に移動されていたのだと思います。ベッドに乗ったままゴロゴロと移動し、エレベータに乗ったのはなんとなく覚えてる。エレベータから出たところで、ツレアイ(エレベータ前の待合所にいた)と合流して、病室の定位置に戻されました。そこで、担当医の先生から取った子宮の写真を見せられつつ手術の経過も聞いたのですが、朦朧としてて、あ、輸血はしなかったんだな、というのだけしか覚えてないし、一緒に聞いていたはずのツレアイも、後できいたらほとんど覚えてなかったような( ̄▽ ̄)。仕方ないので、これは後日、検診の時にいろいろ聞き直しました。

 まあとにかく朦朧としてるんですが、13時に手術室に行って、帰ってきたのが16時頃。麻酔はガンガンに効いているので、下腹部全体がどんより痛い、みたいな感じでした。点滴はまだ入れっぱなし、硬膜外麻酔も背中に入りっぱなしです(テグスみたいな細い管で、背中にテープで留めてある)。あと尿道カテーテルが入ってましたが、翌日抜くまで存在すら気づいてなかったという( ̄▽ ̄)。痛くなったら背中の痛み止めが追加で入るボタンと、ナースコール用のボタンを手元にもらって、とにかく寝てました。あと、口がすごく渇くんです。口からの麻酔の副作用的なものらしいのですが、翌日まで飲み食いは厳禁。看護師さんが、水を飲み込まないように口に含んでみて、と紙コップに濡れたガーゼを入れて持ってきてくれましたが、絶対飲んじゃうなあ、と思って唇の周りや歯を拭くのに使いました。それだけでも冷たくてすごく気持ちよかった。その後、夜の看護師さんにうがいをさせてもらって、だいぶさっぱり。起き上がれないので、横向きに寝た口元に容器をあてがってもらってのうがいです。

 しかしなんといいますか、本当によく寝た(笑)。消灯前に看護師さんが「痛みで眠れなかったら痛み止めと睡眠剤を……」と言いにきたときに、すでにがあがあ寝てたという( ̄▽ ̄)。それでも夜中に吐き気で目が覚めて、看護師さんを呼んで吐かせてもらいました(うがい同様、容器をあてがってもらう。食べてないのでほぼ液体)。点滴で吐き気止めと睡眠剤を入れてもらって、あとは朝までぐっすり寝ました。

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2016/10/02

術後4週

 早いもので、明日で術後4週となります。「退院後3週間(術後4週)」にはちょっと早かったのですが、病棟で診ていただいていた先生の外来担当が木曜日だったので、先週の木曜に検診に行き、社会復帰となりました。手術前と同じ生活をしてよろしい、ということですね。まあ痛かったりなんだったりはあるので、そこは自分で様子見つつ、ってことで。で、紆余曲折あったりなかったりで、結局金曜日から通常勤務で出勤してます( ̄▽ ̄)。何故だ。月曜日から出勤のつもりだったのに。木曜に総務に書類出しに行って、月曜日からね、って話をまとめたつもりだったのに、午後遅くに電話かかってきて「産業医の先生と連絡付いたから明日からよろしく」って……(ノ゚ο゚)ノミ(ノ _ _)ノ!

 実は木曜の朝にトイレで、ちょっと鮮血がつきまして。退院後はほとんど出血してなかったし、下着になんか色ついたかな、程度だったのでちょっとびびりまして。それも先生に診てもらったのですが(基本的には膣エコー)、確かに中にも血がついてるけど、血の塊みたいなものはなくて、傷口(子宮まるごと摘出してるので、膣のいちばん奥を縫ってある)が1〜2ミリ開いてると。これくらいなら自然にくっつくのを待っても大丈夫、ということでした。実際、午前中には血がつかなくなって今に至ってるので、なんかはずみで切れちゃったんだろうな。昨日、ンコで気張った後に、「ぷんっ!」って感じでかさぶたみたいなものが出てきたんで(ちょうどハナかむと鼻血のかさぶたが出るみたいな感じ)、それがそのかさぶただったのかなー、と。

 手術後、あんなに痛かった排尿痛は落ち着いて、最後の方がちょっと痛いくらいになりました。尿漏れの方は量は少ない(パッドを使うほどじゃない)ものの続いていて、こちらは薬(トビエース)を処方してもらいました。ただ副作用で口が渇くのと便秘になりがち、ということで、1日1錠だけど具合を見て2日や3日に1錠でもいいし、気になったら飲めばいいからみたいな( ̄▽ ̄)。圧迫していた子宮がなくなって、膀胱の方も新しい環境でいろいろ大変らしい。実際、定位置よりもちょっと下がってる、と言われました。で、例の骨盤底筋体操ですね。お尻の穴の開け閉め。これはまだちょっと傷にひびく。

 そんなわけで、お風呂にも入れるようになりました( ̄▽ ̄)! 病院で貼ってもらった傷跡用テープをはがして、新しいのに取り替え。病院推奨はアトファインという製品で、こちらのページ。要するに、手術の傷跡に貼って、傷が盛り上がるのを防ぐためのもの。6枚1800円で高いんですが、サージカルテープを3cmくらいにちまちま切って一列に貼って……という手間を考えれば、1枚1週間使えるしまあいいかな……と。これはドラッグストアにはなくて、病院の売店で買いました。

 あとは腹筋が痛い( ̄▽ ̄)。使ってなかったからなあ。上腕もかなり痛いです。元々四十肩だけど、腹筋が使えないから腕で起きたり、ふんばれないから腕で手すりにふんばったりとかとか、とかく腕だよりだったのがキました。それと食事の後にお腹が痛くなる。ちょっとくらい(パン1個とか)ならいいんですが、ちゃんと食事すると結構痛くなります。やっぱり臓器ひとつ(というか三つ)なくなると、いろんなことがあるなあ。子宮と卵巣のあったところには腸がずるずるっと入って終わり、なんですが(あと膀胱が元の大きさに戻る)、外気にさらされたりいきなりスペースができたりで、ほかの臓器もそれなりにストレスなんでしょう。

 ともあれ、まだ早く歩いたり、機敏に動いたりはできないし、なんとなく前傾姿勢になってたりしますが、日常に戻りました。体重も入院前に戻りました( ̄▽ ̄)。子宮全摘後についてはこちらのまとめが、大雑把ですがわかりやすいです。

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2016/09/27

術後3週間/手術当日

 昨日で術後3週間でした。排尿痛はだいぶよくなって、最後の方がまだ痛い、くらいのところです。ただちょっと尿漏れするなあ。これは今までつぶれて小さくなっていた膀胱が、圧迫していた筋腫がなくなって大きくなったために、全部を出し切れなくて起きるようです。ひどいと自分で導尿しないとならないみたいですが、そこまでのことではないので、お尻の穴の体操……まあ、これがちょっと傷に響くんだな……。
 そして2週間以上ろくに使ってなかった腹筋が、使えるようになったとたんに筋肉痛ですよ……orz。そりゃそうだ。あと今日は久しぶりに美容院に行ったんですが、シャンプー台で身体が伸び気味になったら、下腹全体が結構に痛かったです( ̄▽ ̄)。これは予想外。

 さて、ここからは手術当日の話。

 いつも通りに起床してバイタル。入院してから血圧の上が140くらいあってびっくりだったんですが(いつもは110あるなし)、この日は生まれて初めて150を越えましたΣ( ̄ロ ̄lll)! やっぱり緊張してるんだな……。前の晩から絶食に入っているので、朝ご飯はなし。水は10時半まで飲めるので、水だけぐいぐい。帰りは自分のベッドで帰ってくるので、回りを片付けておいてくださいね、というので、ベッドのテーブルの上の本やタオルをしまったり。

 午前中に、あらかじめ買ってあったT字帯と、初日に渡された術衣に着替えます。

Ca3k2145_2 こんなヤツね。T字帯。初日に看護師さんとつける練習をしたんですが(服の上から)、帯が後ろに来るようにして腰紐を結び、股間から前に回して内側から紐にひっかけて余った分を前に垂らします。まあ、薄い褌だわな。ナプキンは夜用の厚いのを、これも初日に看護師さんに渡してあって、術後に看護師さんがつけてくれます(多分。なにせ麻酔中のできごとで)。身につけた物ではずせる物はなにもかもはずして、T字帯と術衣だけを着て待機。看護師さんが来てから、これも初日に渡された弾性ストッキング(膝下)を穿きました。サイズを正確にしないといけないというので、入院時に足首とふくらはぎを計ったらなんとSサイズ(・_・)! いやー、穿きにくいわこれホントに。

 着替えたあとで、点滴開始。自分、左腕の血管が出ないタチで、以前大腸ファイバーで点滴麻酔を受けたときも医師と看護師さんと2人がかりで20分以上格闘したあげく、左の手の甲から入れるというメチャクチャ痛い目にあったんですが、今回も麻酔科と病棟の看護師さん2人がかりで探しながら下がっていって、ほとんど手首、のところから入れました。ホントは肘と手首の真ん中辺から取るみたいです( ̄▽ ̄)。

Ca3k2159 この辺(笑)。手首を曲げるときにビミョーに当たるので、トイレでパンツ(両方の意味で)を上げるときにたびたび「ばきっ!」ってなりました( ̄▽ ̄)。

 午前の手術が早めに終わったので、13時から手術に決定。病棟の担当看護師さんに連れられて手術室へ……ってとこで、「大事な相棒忘れてるようー」って看護師さん。ツレアイを忘れたかと思ったら、点滴台を連れてくのを忘れてたよ、つながってるのに( ̄▽ ̄)。

 病棟のエレベータの前で、ツレアイはストップ。戻ってくるまでエレベータ前の待合所で待機です。自分と看護師さんはエレベータで2Fへ。つながってる別棟の手術室前でアルコールで手を洗ってから中に入れてもらいます。ここで、病棟の看護師さんから眼鏡ケースとともにオペナースさんにバトンタッチされて、手術台へ。本当は眼鏡も病室に置いてくるのが望ましいんですが、自分は裸眼0.1切っちゃってるんで、手術台までは眼鏡着用だったんですね。オペナースさんは、男性はよく見る青緑っぽい色のVネックの看護服でしたが、女性は大きなアロハっぽい花柄の制服でした。患者が緊張しないようにかな。

 手術台の上でタオルをかけられて、身ぐるみ剥がれて( ̄▽ ̄)。術衣って、本当にするんと脱がされるんだわ。00サイボーグもオッケーなくらい。まずは麻酔医さんの硬膜外麻酔から。事前にもらったプリントでは「犬のように丸い姿勢」ってあったんですが、なぜかここで「上手ですね〜」と無駄に誉められたりして。そして仰向けに戻って、心電図のパッチやらなにやら貼られたり、台から落ちないように拘束されたりして、酸素マスクです。酸素マスクって、飛行機に乗ったときにスッチャデスさんがデモンストレーションでやってくれるあのイメージ……って、最近はアレやってくれないんですけどね。いや、なんかしらんけど、結構楽しみにしてたんですよ、酸素マスク。酸素バーとかあるくらいだし。麻酔医の先生は「鼻や口にぴったりはまらなくても大丈夫ですからね」って言っていたんですが、実際割と雑な感じに( ̄▽ ̄)顔に乗っかってきて、あはは雑っぽいなあ、と思った辺りで、そこから先の記憶がありませんのです。

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2016/09/20

術後2週間/手術までその2

 昨日、19日で術後2週間でした。とりあえず何でもいいから(体重考えずに)食う、ことにしました。というのも一昨日あたりから「寝た状態でめまい」というようわからんことになりまして。いちばん貧血がひどいときでもそういうことはなかったんですが、やっぱ食べんとダメやな……ということで。別に意識して食べてなかったわけじゃないんですが、病院食の量に慣れちゃったらしくて、あんまり入らないうえにたいして食べたい気持ちもおきなくてですね( ̄▽ ̄)。

 しかし「日にち薬」とはよくいったもので、寝る←→座る←→立つなどの動作の時には痛いものの、寝っぱなし、座りっぱなしの時にはさほど痛くなくなりました。落ちてる物を拾うのはまだキビシイなあ。しゃがむのがツライ。

 さて、ここからは入院2日めの話です。

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 朝ごはん。朝は原則食パン。多分10枚切り2枚と思われ。焼いてはありませんが、温めてはあります。左のは「ジャーマンポテト」だったと記憶。毎日牛乳がつきました。
 この日は日曜で特にすることもなく、ごろごろしながら本を読んでました。最後のリュープリンの時に、鉄剤とビタミンC(サワイとハイシー)を2週間分処方されたのですが、おかげで入院時の採血でヘモグロビンが11まで上がってました。2桁行ったのは15年ぶりくらいですよ多分。フェロミアはすっげえじんましん出たし、インクレミンは気持ち悪くなって七転八倒でしたが、フェロミアのジェネリックであるサワイは全然副作用がなかったです。先発薬は大丈夫で後発薬はダメな人も、その逆の人もいるそうで、自分は後者だったようです。それともハイシーのおかげか……。

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 昼ごはんは中華うま煮。つか、中華丼がセパレートになったみたいなもので美味しかったけど、和え物ってどうしてこう不味いんだろね……。

 バイタルチェックのときに看護師さんが、夜に下の剃毛とおへその掃除をするというので、早めにシャワーの予約を入れる。シャワーは1人30分で、ナースステーションの扉にぶら下がってる「予約表」に名前を書いておくと使える。まあ、ペンションとかの「家族風呂」と同じようなシステムですね。中は狭いユニットバスですけど。念入りに洗っておいたので、看護師さんに「おへそ、きれいですねー」と誉められたりして( ̄▽ ̄)。剃毛は、美容室で襟足に使うような小さなバリカン(?)で。全部ってわけじゃなくて、結構アバウトな感じ。

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 夕飯。鶏のなんかしたのとネギ。茄子のあんかけとエノキのお吸い物(これは美味しい)。オレンジ。ここから絶食になります。水は翌日の10時までOK。病院によっては浣腸があるらしいですが、自分が入ったとこではありませんでした。

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2016/09/17

入院から手術まで その1

 さて、最初に手術日を決めるときに「婦人科の手術は月曜日」なので土曜に入院、というふうに説明を受けたのですが、実際はほかの日も同室の人が手術を受けてました( ̄▽ ̄)。もっとも、手術から退院の日程がバラバラだったので、術式やら病気やらがちがったんでしょう。

 つことで、9月2日午前に入院。ツレアイが荷物持ちともろもろの説明を聞くためについてきてくれました。病棟の看護師さんにあらかじめ記入した問診票を渡して、「入院のしおり」(諸注意)と「入院診療計画書」(退院までの日程表)の説明。この病院では最初に一人づつにファイル(パンチ式)をくれて、それにもらった説明書などをはさむようになっていました。で、腕に二種類、名前と血液型を書いたバンドを着けられて、これは退院までそのまま(シャワーで一度取れちゃったけど)。

 差額ベッドは申し込まなかったので、4人部屋でした。一人当たりのスペースが思ったよりも広く、窓際だったのでそこそこ見通しもよく、天気がよければ明るくてすごしやすかったです。もっとも結構暑かったのも窓際だったからみたい。基本的にカーテン閉めっぱなしで、特に同室の人と何か話したりということはなかったです。入ったときはほかにもう一人いらしたんですが、その方は小さいお子さんがお見舞いにくるので、ご本人と多分お母様とが「うるさくしてすみません」と挨拶にいらっしゃいました。こちらも「うるさいと思ってると思われてるのでは」と思うと逆に咳や寝返りもしづらいので、「全然気にしませんオッケーですお互い様ってことで」と返しましたが、こういうことは最初にひとことあるとないとで、お互いに気持ちが違いますよね。あとちゃんと一人に一台テレビがあって、DVDも見られるようになってました(イヤホン必須)。テレビカード(何分だか忘れたけど)1000円で、これはあとで精算機で見なかった分のお金が戻って来ます。

 6時起床、22時消灯。食事は7時半、12時、18時。バイタル(検温・血圧・指になんか挟むヤツ)が6時、14時、19時。検温は自分の電子体温計で測って申告。放送で検温のお知らせがあるんですが、その時間から病室を回り始めるので、実際に看護師さんがたどりつくのは30分以上後になったりしました。で、その時に問診や傷のチェックもする。

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 2日の昼食。自分は魚の脂(特にサバ。あと鮭やサンマの腹側とか)や血合いでじんましんが出る旨、入院時の問診で申告しておいたところ、「サバ抜き」の注意書きがある名札がついてました。これは鮭のホワイトソースがけとあとまあいろいろ。右上はオレンジ。完食。

 手術室付きの看護師さんがきて、手術前後の手順の説明。麻酔医の人が来て、麻酔についての説明。あと研修医の人が毎日回診にきました。といっても、バイタルチェックの看護師さんとあまり変わらない問診と傷チェックくらいかな。あと婦人科の主任の先生がばたばたっと来て、「卵巣も取るんだよね?」と確認だけして帰っていきました。
 それから看護師さんと外来に行って、手術をしてくれる先生の診察。内診とエコーで、予定通り開腹で取る決定。手術の時間は、午前の手術の終了時間次第で13時か14時、となりました。

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 ブレちゃったけど夕飯。あげてない飛竜頭みたいな寄せもののあんかけ。ここ、あんかけだけは妙に美味かったなあ。完食。


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2016/09/16

術後はやくも10日

 あっという間に退院して6日です。家にいれば何か書くかと思ったけど、もうただぐうたらしてます。術後でいうともう10日経ってるのに、まだ寝た状態から起き上がるのがよくわからない( ̄▽ ̄)。毎回「……どうするんだっけ?」ってなってます。一度、「痛くない方法がわかった!」ってなったのに、次のときにはもうその方法がわからない……orz。

 今のところ、いちばんつらいのは排尿痛です。こちらのエントリがわかりやすかったんだけど、要するに筋腫でつぶれてた膀胱と尿道がいきなり解放されて今まで使ってなかった場所を使っているので痛い、と。尿道が筋肉痛になるなんて思ってなかったよ( ̄0 ̄)! 確かにホース(とは言わないか)の口径が倍くらいになった感じといいますか、いきなり音止めの滝かよ、という気はいたしましたです。最初のうちはいいんだけど、終わるに従って「きゅーー」って縮んでいく感じに痛くなっていって、終わったときがいちばん痛い。これはもう尿道様と膀胱様に早いとこ慣れていただくしかないので、1〜2ヶ月は我慢、という。

 あとンコですね。下の話ばっかりで恐縮ですが。こっちはそれ自体が痛いわけではないんですが、うまくいきめないうえに、上記のごとく、すでに「きゅーーー」って痛くなってもう心が折れちゃう、みたいなところからがんばらないとならないので、すんごいキツイ。でもためちゃうと腸閉塞の恐怖がーーー 。・゚・(ノд`)・゚・。、固まんないうちに出さないとーーーー 。・゚・(ノд`)・゚・。、というわけで、これはこれで大変。とりあえず、術後3日めから出始めて、量はさておきなんとか1日1回をキープしてます。しかしこれも、トイレに好きなだけ時間をかけられるからできるんだよな……。出勤してたらこうはいかん。

 それにしても体力はがた落ちでした。手術以降、あんまり食べてない、というのもあるんですけども。入院中は、出されたもののほかにはのど飴と水だけで過ごしてまして(むしろ食べきれなくて残してた)、退院してからもツレアイがいる間はなんのかんので食べてたんですが、一人になったら特に食べたい気持ちもないし、起きるのも会社に行くときほど早くはないので、0.5食+0.5食+1食、おやつ特になし、みたいな感じでいたら、入院中に1キロ、退院してから1キロ減りました( ̄▽ ̄)。まあ退院後に減ったのは、入院中に食べてなかった分だという気はしますけども。今日ちょっと知人の通夜があったので、隣駅のお寺さんまでトータル1時間半くらい出かけてきたんですが、もうくたくた。やっぱ食べないとダメなんだな。

 ええと。あとは四十肩ですね。入院中、全然痛くなかったので「仕事しなければ治るんじゃーん( ̄▽ ̄)」って思ってたら、単に鎮痛剤が効いていただけだったという……orz。自分の悪いのは左上腕なんですが、いつも左腕でベッドの手すりをつかんで身体を左に振る反動で起き上がっていたので、すっかり痛くなっちゃいまして。ほかにも枕の高さのせいか、首肩周りがゴリゴリだったので、朝、整骨に行ってきました。入院前に先生に手術の話をして「うつぶせにならずに首肩だけできるか」を相談していたので、横向き寝と仰向けで、胸から下は触らずにやってもらいました。痛いのは上腕だけど、腕の付け根のところが凝り凝り。だいぶラクになった〜。

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2016/09/10

退院しました。

 入院前にもらった日程表では、術後8日めに「退院できます」とあったのですが、その予定よりも2日早く、今日の午前に退院できました。心配くださったみなさん、ありがとうございましたm(__)m。初めての入院&手術で、いろいろかってがわからなかったりしましたが、とにかくなんとかなりました。看護師さんたちにずいぶんお世話になりましたですよ……。いろんな看護師さんがいて面白かったな。

 手術は「腹式単純子宮摘出術+両側付属器切除術」。付属器というのが卵巣+卵管です。お腹の一番下、高さでいうと太股の外側の付け根よりもまだ下の部分を横に13cm切りました。リュープリンの効果で、7cmの筋腫が5cm、3cmの筋腫が2cmに小さくなってたそうです。さすがに物は見せてもらえずに、一応手術の後で写真は見せてもらいましたがなにせもうろうとしてて( ̄▽ ̄)。今、病理検査に出ていて、月末の検診のときにその結果を聞くことになっています。

 手術時間。開腹だと1〜2時間というふうにものの本には出ていますが、午後1時に手術室に行って(病棟から歩いて)、戻って来たのは4時でした。もっとも手術に3時間かかったわけではなくて、麻酔が醒めてから手術室を出るので、その時間がかなりあったんだと思います。よくドラマで見るようなストレッチャーに乗せられて戻ってくるのではなく、病棟の自分の可動式ベッドが手術室に運ばれてきて、それに(麻酔がかかってるうちに)手術台から移されて、そのままごろごろ病室の元の位置に戻されるという( ̄▽ ̄)。手術台→ストレッチャー→ベッドより1工程少ないから合理的ですな。帰ってきたらベッドの高さがかなり高くなってたのはそのせいだったのな〜。
 ちなみにツレアイも、ドラマでよく見る「薄暗い手術室前の廊下のソファ」ではなく、病棟のエレベータ前の待合所で待たされておりました。まあ同じエレベータ(建物自体はつながってる別棟)の別階なので、すぐといえばすぐの場所。

 今は、じっとしてる分にはたいして痛くありません。ただトイレでいきんだり、中がたまったりすると結構痛い。歩くのも、かなり歩けますが歩幅が小さいので結果として遅いw。あと前屈みが痛いですね。なので階段も降りるのは問題ないですが、昇るのが痛い(歩幅が必要なのと、もも上げになるのが痛い)。寝た状態から起き上がるのは、ベッドの手すりに手を掛けて手の力を使って起きてます。座ってるところから立ち上がる時は斜め前方に。総じてとりあえず、鎮痛剤でなんとかなる程度の痛みです。むしろ寝っぱなしで腰の方が痛いんだけど、当分整骨に行けないのがツライ……(TーT)。

 血栓と腸閉塞の予防のために、退院したらよく歩くようにと、産業医にも外来の先生にも言われていたのですが、入院直前にばったり、会社のOGでやはり子宮全摘した人に会いましたら「どうせ重い物なんて持てないんだからね、日に3回、スーパーに行くのよ!いいわね!」と、非常に具体的に指令をいただきましたので( ̄▽ ̄)、しばらく彷徨することになりそうです。

 

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2016/09/02

いよいよっす。

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 いろんなものをもう少し書いてから入院するつもりがなくはなかったんですが、結局このままで、明日入院です。5日に手術の予定です。8日〜10日間入院して、術後1ヶ月検診までは自宅療養になります。手術自体は簡単なものだそうですが、お腹がくっつくまで時間がかかるのは一緒だからねぃ。

 病院にPCは持ち込みますが(許可済み)、病室にWi-Fiが来てるとは思えないので、しばらくはネット環境もガラケーからの貧弱な感じに。でもまあ開腹……じゃなくて回復してくれば暇になると思うので、ついったーの方でいろいろと経過などはツイしていくかと(こちら)。

 そんなわけでよろしくお願いします(何を?)。写真は実家に行った時に撮った、西調布駅近くの馬蹄観音。小学校の「わたしたちの町」の授業で必ず習うヤツです。

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