2009/12/15

事業仕分けと「本物の舞台芸術体験事業」

 いくつかのサイトで取り上げられているので、もうご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、直接のぢぶんのところには、ダンス・スクウェアさんのメールマガジンで配信されてきました。

 要するに、今回の事業仕分けで、「本物の舞台芸術体験事業」が廃止、日本芸術文 化振興会への交付金が圧倒的減額、とされたことに対する反対の署名を、という趣旨です。
 メールをざっくり転載するのもナニやな、ということで、いろいろ調べてたらちょっと手間取りました。

 新聞記事をいくつか。
 「事業仕分けに怒りあらわ 音楽関連5団体が緊急アピール」
 朝日の配信。日本オーケストラ連盟等の記者会見。同様の記事はぶらあぼweb版にも。

市川団十郎、事業仕分けに「暫(しばらく)!」
 こちらはMSN産経。タイトルがいかにもだけど、団十郎が民主党に申し入れをしたとのニュース。民主党側は一応、「「現場には事業費が滞りなく届くようにしたい」と応じたという」ということになっているが。

「重要な教育なのに」 交響楽団の教育現場派遣事業「縮減」
 これもMSN産経。どうした、産経。がんばるじゃないか。大阪フィルの実際の「体験事業」の様子や、大阪シンフォニカーの談話など、一読されたいところです。

 山形交響楽団のサイトに、今回の事業仕分けに対する反対の趣旨と、文科省への意思表明の要請が出ています。わかりやすい文章ですので、参考になるかと思います。

 さて、問題の事業仕分けの内容ですが、文部科学省の当該ページの下の方、11月11日の4「文化関係1-独立行政法人日本芸術文化振興会」(子どものための優れた舞台芸術体験事業は廃止。新国立劇場とおきなわ国立劇場の契約は見直し)、5「文化関係2-芸術家の国際交流等(芸術家の国際交流、伝統文化こども教室事業、学校への芸術家派遣、コミュニケーション教育拠点形成事業)」の部分です。
 手っ取り早く読みたい方は、評価コメント()を。PDFで開きます。

 ぢぶんは、最初の3日ほどをテレビのニュースで見ながら、あの仕分け人と呼ばれる人たちの「暴力的」で「居丈高」で「まず結論ありき」の口調と態度に吐き気がして(比喩的な意味でなく)、それ以降はニュースがその場面になるたびに音声を切ったりしていたのですが、まあこういうことになってたわけですね。

 まったく問題を履き違えているとしか思えないのですが、要するに「採算が取れないこと」だから国(自治体)がやるんですよ。採算が取れることだったら、最初から民間で充分なわけです。国や自治体の予算というのは、基本的に「採算が取れないけれど必要なこと」のために使われるべきものなんです。そのために税金というものを徴収しているんです。「無駄なこと」と「採算が取れないこと」はまったく違う、ということです。無駄で採算が取れないことは、市谷辺りにたくさんありますけどね。

 「本物の舞台芸術体験事業」の詳細はこちらのページ。開催概要が出ています。2009年度の実施計画表です(PDF)。
 バレエ関係では、日本バレエ協会が「くるみ」を7公演、法村友井バレエ団が「くるみ」を6公演、松山が「チャイコ三大バレエハイライト」を6公演、小林紀子バレエ・シアターが「ソリテイルほか」を1公演、谷桃子バレエ団が「白鳥」を6公演、東京シティが「コッペリア」を13公演、スタダンが「シンデレラ」を8公演、これらすべてが聾学校を含めた小中学校で行われています(みんながんばってるなー)。
 多いのは地方オケと児童劇団ですが、二期会、藤原歌劇団や、能楽、人形浄瑠璃などの伝統芸能、松竹による「勧進帳」「鷺娘」他 (14公演)などもあります。
 たとえばニューシティは熊本・長崎・佐賀・福岡で計20公演を行っていますが、果たして地方自治体や学校単位で、それを行うことはできるでしょうか? 財源のある自治体、生徒数が多い学校、都市部に近くて輸送費や宿泊費などがかからない地域、などはできるかもしれません。それはつまり、都市から遠い地域、子どもの少ない地域、財源の豊かな地域(あるのか、そんなところ)との格差を拡大することにはならないでしょうか? 

 文科省の意見募集ページ(ふたたびここ)です。12月15日(今日じゃん!)まで意見を募集しています。後手後手だなぁ。

 こういう記事もあります。
事業仕分け初の満額 児童劇巡回事業
 東京新聞です。文化庁ではなく厚労省所管の財団法人「児童健全育成推進財団」に委託されたもので、「仕分け人十二人のうち六人は見直しを求めたが、取りまとめ役の菊田真紀子衆院議員が「子どもたちに直接、夢と希望を与える事業は大切にすべきだ」と異例の政治判断を下した」とあります。

「続き」の中に、いただいたメールの中にあったフォーマットをいれておきますので、そちらを使いたいという方はどうぞ。

 

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2009/12/07

卵熱

 つうことで、山海塾「卵を立てることから 卵熱」を観に。2度目の山海塾、初生天児さん。

 やはり天児さんは圧倒的でした。「存在感」などという言葉を使うのもはばかられるくらい。「在る」ということそのものの持つ力、とでもいえばいいのでしょうか。動きのある時はそちらに目を奪われがちですが、動きのない長い間(ま)でこそ、その力は圧倒的で。

 ちょっと飛躍的ですが、それは前日に観た森下さんもそうなんですよね。ポワントで立ってポーズをとって停まる、その時の圧倒的な「在る」という力。天児さんと森下さんとは同年代ですが(ひとつ違いかな)、舞台に立ち続けてきた人の肉体には、同種の力が宿るのだろうかと、ふとそんなことを考えたりしました。

 戻って、やや箇条書き的に。

 コンテンポラリーを含むバレエでは、よく「身体能力」ということばが使われますが、舞踏の場合のそれは、「身体のコントロール力」なんだなあ、というのも改めて。もちろん、バレエ等でいう「身体能力」の中にも抑制する力を含めたコントロール力は含まれているのですが、例えば跳んだり回ったり脚を上げたりという意味での「身体能力」というよりも、いかに力(と動き)を抑制するのか、言い換えれば「身体の中に力を溜めるのか」という面が際立っているなあ、と。

 コンテンポラリーとクラシックを観る場合では、感じる頭の部位を切り替えているんじゃないかと自分では思うんですが(自動スイッチみたいにね)、「これは何を言いたいのかしら?」と言いたがる向きにはやはり向かないものでもあるな、とも。ぢぶんがいちばん言いたがっているような気はするんだけど(笑)、不思議とコンテでは思わないんですよね。イメージや解釈は、向こうから来る時もあるけど、来なくても別に構わないというか。
 今回も、いくつかの場面でいくつかのイメージを感じる、そういう舞台でした。非常に即興的でもあり、しかし綿密に組み立てられた動き。動きの美しさ、肉体の美しさ。

 剃髪・白塗りという「肉体そのもの」を観るだけあって、人の同定は早いんですが、名前と一致しない(T_T)。だってプロフ写真がついてるわけじゃないんだもん。
 多分、市原さんだと思うんですが自信はない(うーむ)。カテコの時に天児さんの下手側隣にいる(蝉丸さんと逆)、背の高い人。「金柑少年」で「豆太郎」だったと思うんですが。彼がとっても好きなんですよ(笑)。身体も、動きも。「金柑少年」の時は、ちょっとぢぶんの精神状態が不安定だったこともあって、いろいろと打ちのめされちゃったりしたんですが(笑)、今回あらためて「好みだー」と。ミーハーだな、結局。カテコの時に、腰の脇ですごく控えめに「ばいばい」するのがカワイイんだ(^^)。

 カテコを含めた天児さんのイメージは「大阿闍梨」というか。此岸と彼岸の間の此岸のはしっこ。羅漢的な、でも決して彼岸ではなく。

 照明や動きの間(ま)の取り方に「Push」を思わせる部分もあったり。もちろん、マリファントの方が後だし、ベクトルも肉体言語も違うものだけど、ちょっと面白いです。

 で、「ひびき」のDVDと、2001年版のパンフ(小さい方)を買っちゃいました。大きい方のパンフは前回買ったし。
 卵ピアス、欲しいなー(←やっぱりミーハー)。

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2009/11/08

グルジアの……なんだろう

 というわけで、とにかく午前中に起きてグルジア映画と文化の集いに行ってきました。会場の立正大大崎校舎ってどこね、と思ったら、ゆうぽうとの裏やん(^^)。

 映画の方はまとめ中。さすが「ワインの国グルジア」らしく、ワイン工場に働く青年の話でした。66年の白黒作品。日本では82年に岩波で公開されたそうで、なるほどどこから見ても「岩波映画」の味わいでしたよ(^^)。

 その後の主催者の井上氏のトークはちょっとぐだぐだでしたが、前田弘毅氏の話とその後のトビリシ大のクパタゼ氏の話は面白かったな。前田氏は見た瞬間に「『風雲児たち』(みなもと太郎)の誰かに似てる……」と思ったんだけど、歯切れのよいしゃべりで、グルジア語もべらべら(多分)。もう15年ほどもグルジア研究に携わっていらっしゃるとか。今度来日したクパタゼ氏とはもう10年来の仲だそうで、通訳の息もぴったりで気持ち良かったな。日本語しかできないぢぶんにとっては、こういう催しって本当に通訳次第だったりするからさ。

 映画と直に関係しないことをいくつか。
 「グルジア」の名称について、「ロシア語由来のこの名前をやめて「ジョージア」と呼んでくれ」という現政権の主張は知られていると思いますが、今日の映画「落葉」を撮影したイオセリアニ監督は「ゲオルギア」という名称を提起し、実際にそれを使用しているそうです。語源は「聖ゲオルギオス」(セント・ジョージ)なので、それにより近く、という感じかな。

 前田氏の話は、直前まで滞在していたグルジアの様子などをPowerPointで(ちょっと名所案内風だけど、あまり見る機会がないから面白かった)。クパタゼ氏は、グルジア・ロシア関係の近現代史が専門で、より細かくいうと、帝政末期の議会におけるグルジア人議員の活動を研究しているそうです。というわけで、映画についてのいくつかの話のほかは、グルジア・ロシア関係史の話。
 映画に則して……でもありますが、グルジアの映画・文学というのは象徴と比喩によるコードが複雑に埋め込まれているのが特徴だそうで、今回の「落葉」という映画についてもいくつかコード解読がありました。「閉鎖的状況で自由を求めようとすると、冗談的な状況に陥る」けれども、それはただのコメディではなく、象徴と比喩で読むことができる、と。そういや、今年公開された「懺悔」も、監督はちがう人ですが、コード埋め込みすぎってくらいに埋め込まれてたなぁ。
 80年代後半にグルジアで独立運動が激しく盛り上がったのは、人々が60年代のそうしたグルジア文化の埋め込まれたコードによって成長したということ、「ロシア的」でない考え方に触れたことが大きく関わっているのではないか、という指摘が印象的でした。

 帰ったら、アッサンブレから通知。ルグリガラのAプロのアッサンブレ先行予約のお知らせ。でもSとAのみなんだよなー。文化会館だとBまであるんだけど、ゆうぽうとだとAまでなんだよねぇ。アッサンブレでAを取ると、大概前のサイドになっちゃうんだよな。Aなら2階サイドの方がいいんだけど。1日は祭典追加で取ってあるから、もう1日は我慢するか。2月の平日だし。
 あとはくるみのキャスト変更と、ポイント早く使ってね♪ のお知らせ。

 いろいろと煩悩は多いんだけどね(笑)。

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2009/10/30

グルジアとかカレンダーとかもろもろと

 そんなこんなで、明日(今日か)は、「サンクトペテルブルク・アカデミー・バレエ」の「くるみ」です。今シーズン初めてのくるみ。やっぱ「くるみ」は寒くなってこないとね、という意味での「今シーズン」ですね(^^)。一応会社も「明日は定時であがるからねー」と根回しはしておいたんだけど、風邪だかインフルだかでパートさんがこのところばたばた休んでるので、ちょっと不安も。こんなペースで仕事が忙しくなるのは、去年は12月に入ってからだと思うのだけど、ベテラン社員が3月で辞めて新人さんが入ったりとか、やっぱりベテランのパートさんが妊婦さんになって稼働日数が半分以下になってるとか、その辺りが原因なのかなぁ。ぢぶんの仕事の回し方も上手くはないしな(←抱え込み型)。

 さて、ユーラシア研究所というのはご存知の方も多いかと思うのですが、例の「ユーラシアブックレット」を出版しているところです。そこといくつかの団体の主催でグルジアに関するイベントが行われるとのこと(詳しくはこちら)。

「グルジア 映画・文化・歴史」  ユーラシア研究所、大阪大学世界言語研究センター地政学プロジェクト、立正大学経済学部共催ミニシンポジウム  2009年11月7日(土) 13:45〜17:30 立正大学11号館 1152教室(定員100名)

 詳しいプログラムはリンク先をご覧いただくとして、映画『落葉』(イオセリアニ監督・日本語字幕)の上映、井上徹氏(映画史・ユーラシア文化研究者)による講演「映画監督イオセリアニとグルジア」、トビリシ国立大学のBondo Kupatadze氏の講演「ロシア・グルジア関係」(グルジア語、日本語通訳付)が中心のようです。無料。集会後は五反田のグルジア料理店「ガンバルジョ!」にて懇親会(要予約・3000円)も。

 イオセリアニ監督についてはWikipedeiaのこちらを。『月曜日に乾杯!』の監督さんですね(見てないけど覚えはある)。グルジア映画は『懺悔』しか見ていないと思うので、できれば見てみたいのですが。

 映画がらみでもう一つ。アンナ・ポリトコフスカヤのドキュメンタリー『アンナへの手紙』の上映会が11月20日にあります。文京シビックの小ホール(詳しくはこちら)。
 これは昨年見逃したので、ちゃんと見ないとなー、と前から思っていたくせに、気がついたら「くるみ」のチケットを取っていたのであった。あははははああーー。

 どんどん行くぞ。JVC(日本国際ボランティアセンター)からは、カレンダーのご案内が来てます(こちら)。今年は「子どもたちの大地」というタイトルで、長倉洋海さんの写真です。アフガンの写真が多いですが、7月のコソボの子の写真が好きだな。

 フォトジャーナリストと呼ばれるカメラマンはたくさんいますが、その中でも長倉さんは大好きな人のひとりです。「いちばん好き」と言っても過言ではないくらい。子どもの写真もたくさん撮っているけれども、子どもに限らず彼の撮る「ひと」の写真は、体温があるんです。
 三越の写真展は期間が短くて行けなかったけど、2日からのキヤノン・ギャラリーの写真展は行きたいな(これ)。

 つうわけで、関連書籍なども。ユーラシアブックレットはこんなラインナップです。読まれた方も多いのでは。面白そうな本が多いんですよねー。
  

 こちらは長倉さんの最新刊。ちょっと高いし、写真を見るにはいい造本とは言いがたいところもあるんですが、30年間がずっしりと詰まった濃密な写真集です(400ページ越え)。

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2009/10/20

八部衆その後

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 色づきかけ。

 先週の土曜日から興福寺の仮金堂で阿修羅像をはじめとした八部衆像・十大弟子像の「お堂安置展示」が始まっています(こちら)。ご本尊の釈迦如来坐像ももちろん一緒。北円堂では特別解扉。いいなあ。

 東京→九州巡回展から帰ってきた像の「おかえりなさい」展なわけですが、堂内展示は興福寺でも珍しいですよね。大概宝物館だからなぁ。くおー、北円堂見たいっ♪

 先月この話を聞いた時には「10月初めからなら西宮公演にひっかけて見にいけるのになぁ」と思ったもんですが、初日をテレビのニュースで見た時にゃ、「……ひっかけて行ったところで見られるわきゃねえだろ>ぢぶん」と思わず過去の自分に突っ込むほどの混雑ぶりでしたよ、ええ。そらそうだよな。

 「仏像を静かなお堂でぼーっと見る」というだけのことが、難しい世の中ってのもな。国宝じゃなきゃ難しくないのかもしらんけどな。

 博物館ではね、しょうがないです。故事来歴だの、何でできてるだの、同じ様式の仏像はどこの誰だの、そういうガイドさんがいるのも、団体さんへの説明も。博物館はそういう学習をするところだから。
 だけどお堂では、ただ静かに感じていたいし、そうさせて欲しいんですよ。だってお堂なんだもの。

 ぢぶんの修学旅行の時も、お目当ての唐招提寺の何だったかがアメリカに出張中で残念だったもんですが、こういうときに奈良修学旅行に当たってしまうのもちょっと気の毒かもなぁ。多分特別展には入れないもんね。料金というよりは込み具合で。
 もっとも、うちの前係長は若いころにルーブルまで行ってみたら、お目当ては上野に出張中だったそうで、完璧に入れ違い。調べてから行けや(T_T)。

 九州巡回展の報告がこちらに。九州でもたいへんな騒ぎだったようです。各種記録ぶっちぎり。五部浄さんは行かなかったみたいです。あれはあまり動かせないよなあ(よく東京まで来てくれたよ(ノ_-。)アリガトウ)。九州展の展示の様子はこちら。それにしても「小顔でスリム」「現代流行の美少年のイメージ」もともかく、「今世紀最後の機会」って……。あと90年あるよ、今世紀。
 

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2009/09/22

チラシの山から

 イメージフォーラムの椅子が柔らかい、腰が沈み込むタイプのものだったので、座った瞬間「ヤバイかも……」と思ったら、案の定でした。
 今朝から腰痛ぶり返し。起きるに起きられず、寝るに寝られず。って、寝てましたが(笑)。すべきことをほとんどしないままに……明後日の工事どうするつもりだ、ぢぶん。

 で、ちょぼちょぼと片づけしてたら、昨日の「ベジャール」の記事で描いた『ベジャール!』が出てきまして(汗)。持ってんじゃん、ぢぶん。
 これ。ここからの抜きだ、多分。一度通しで見てるんだけど、すっかり忘れてたなぁ。「カブキ」のチャプターはどんだけリピったか、つうくらい見たけどなぁ(ヒドイ……)。

 昨日の「役人」でもらったチラシからいくつか。
 十市さんの次の芝居のチラシがありました。東京グローブ座の「冬のライオン」。今度は平幹二朗や麻実れいと共演です。すげー。チラシによると、「二人のクールビューティと五人の旧イケメンから現イケメンまでが勢ぞろい」。
 ……何気に失礼な気も。十市さんはどっちでしょー。

 11日から始まっている美輪サマの「音楽会」東京は10月4日まで。また行けそうにない。いつでも見られるような気がしてるけど、いつまでも見られるってもんじゃないからなあ。12日の和光市なら行けるかな。ぶっちゃけ、銀座より近いし。……安いし。
 来年4月にはテアトル銀座で、「葵の上/卒塔婆小町」の再演。8年ぶりとよ! 美輪サマ棚卸しって感じですが、観られるものは観ておかないとなー。

 TPT72の「血の婚礼」も面白そうですが、日程的に無理っぽい。ロルカもねぇ、一度きちんと見たいんだけどねぇ。
 来年の1月から2月にかけては、蜷川演出で「血は立ったまま眠っている」をやるそうな。ひゃー、あれやるのか。キャストは森田剛と窪塚洋介があがってますが、二人のテロリストなのかな。シアターコクーンで。

 ぢぶん的には麿赤児の「Gは行く」。これは行きたい。行けるかなぁ。シアタートラムって、世田谷区民割引があるんですね。まあ100円だけどな。

 

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2009/09/21

パルコの役人とベジャールの映画

 昼の1時から夜の11時まで渋谷にいるって、女子中学生か、ぢぶん。中学時代でもそんなに長いこといたことないけどな(←おでかけといえば東急レックスだった中学時代)。

 要は、パルコ劇場で「中国の不思議な役人」(寺山版)を見て、そのままアフタートークを聞いて、イメージフォーラムのレイトショーでやっているベジャールの特集を見て、ということなんですが、役人のチケットはだいぶ前に取ってあったので「お、1日ですむじゃん!」と思った2つの間が4時間の空白。ついでというには長かったなあ。

 「中国の役人」はすごく面白かったです! ベジャールのアプローチとはもちろん全く違いますが、アングラ好きなら絶対オススメ。大駱駝館のメンバーが出てるというのでそれも楽しみだったんですが、そっちの方も期待以上。舞踏「的」なものも含めて踊りのシーンもかなりあって、ひとつひとつの場面が濃密。音楽は全て三宅純の書き下ろしですが、宮本大路とスティーブ・エトウによる舞台上の生セッションがまたいい♪ 財布の紐を締めるはずだったのに、サントラCD買っちゃったよ。

 平幹二朗の役人は、不気味というよりも可愛かったな(^^)。清朝の宦官なんで人民服は着ませんが(当たり前だ)、「ラストエンペラーかいっ」って衣装で「ぬうはっはっはっは」という高笑いは、どこぞの役人にもやって欲しいと思っちゃったり(←ファンとしてすごく方向性を間違ってると思うが)。
 演出の白井晃氏のアフタートークによると、今日の平幹二朗の高笑いはすごくテンションが高かったらしいです(^^)。

 詳しくはまた、というものがいくつあるかはアレですが。

 ベジャールの映画の方は、ダンストリエンナーレトーキョーと連動した企画。今日はBプロの「若き日のベジャール」という、シネマテーク・ドゥ・ラ・ダンスによる90分のフィルム。
 「フィルム」と書いたわけですが、「作品」と呼べるものではないです。いくつかのフィルムをただ並べただけ。フランス語で、日本語字幕はありません。冒頭に、使われた作品の名前が日本語テロップで出るだけです。ダンスシーンは問題ありませんが、ドキュメンタリーらしい『ベジャール』(という名前のフィルムから使われた部分)はちょっとキツイ。それにしても61年当時のベジャールって、言われないとベジャールだとは思えなかったなぁ。まだダンサーでもあった頃のベジャール、という感じで。「春の祭典」や「ボレロ」は全曲入っていますが、「現在のためのミサ」や「ル・ダンスール」などは、一瞬、と言いたいほど短い。
 当日1300円ですが、ぴあで前売り(1100円/3回券3000円)が買えます。店頭には並んでませんが、Pコード461-104で発券してもらえます。

 偶然ではありましたが、二つ続けて見たおかげで、日本(人)と西洋(人)の「猥雑」や「エロス」の違いが、ぢぶんには割りと明確に感じられて、どちらかといえばそれが面白かったとも思います。
 ……ぢぶん、西洋人にはフェロモンは感じるけど、色気はあんまし感じないんだなぁ……。

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2009/09/20

バレエ・リュス展

090919_17360001 与野本町駅前の遊歩道にて。薔薇の花はほぼ終っていましたが、まだいい匂いがしていました。

 で、なんでそんなところの写真かといえば、彩の国さいたま芸術劇場の「バレエ・リュス展」に行ってきたわけです。本当は12日のギャラリートークに行ければよかったんだけど、同じ時間に自分のところの主催のシンポが入っていたからねぇ。どうせ出勤だし、会社からならそれほど遠くない(といっても1時間ちょっとかかったけど)ので、じゃもう今日行っちゃうか、と。

 与野本町の駅から7分とありますが、慣れなければ5分増しかな。ぢぶんはついてから迷子でした(T_T)マタカ…。チラシ等には「ガレリアほか」と書いてあり、劇場の案内板にはガレリアの入口は楽屋口と同じ場所に表示されていて、実際そのようになっているのですが、大ホールの下の情報プラザ(劇場案内図の8番)の「ガラスの光庭」を囲んだ円形の通路にもぐるっと展示パネルがあります。

 展示内容ですが、バレエ・リュスとそのダンサー、振付家に関する紹介、舞台写真、関連記事などの掲載された「コメディア・イリュストレ」誌、バルビエやカイナーの絵など。カイナーのペトルーシュカの版画が好きなんですよね♪ 一部本物もありますが、レプリカが主流。

 見たことのない写真もいくつかありました。ニジンスキーの薔薇の精を背後から撮った写真とか(むっちりです)。バレエ・リュス自体の歴史と特徴を概観する内容で、例えば西島さんお目当てで公演を見に来た人が公演についての理解を深める、とか、学芸員の意図としてはそういうところでしょうか(いやー、見ながらぢぶんの実習時を思い出しちゃったよ ←一応免許持ち)。ディアギレフのロシアへのこだわりや、コンテンポラリーの始祖としての役割などもわかりやすくて面白かったですし、ニジンスキーがらみ以外の演目やダンサーの紹介がきちんとされていて、ニジンスキーが「リュスのスターの1人」という扱いだったのもよかったです。ルビンシュテインの写真は例の「聖セバスチャン」だけど、これは動いてるところを観たかったですねー(^^)。「コメディア・イリュストレ」も面白かったな。パネルの解説文はガレリアに置いてある解説の紙(白地に青の折畳みのヤツ)に全文(多分)掲載されているので、便利です。同じく配られている「埼玉アーツシアター通信」の22号にも芳賀直子さんのインタビュー(短い)が載っています。

 ただ、それほど目新しいものがあるというわけではなく、物量も多くはないので、わざわざ与野本町まで行くとなると、そこがどれほど自宅から近いか、というところにかかりそうです(^^)。入場は無料だし、ぢぶんの会社からなら往復500円ほどなので「行かなくてもよかった」ということはないし、実際楽しかったんですが、「遠出」してまでってほどでもないかも。公演の日に展示を見る人は多いだろうから、ほぼ貸切状態で観られたのはよかった。やっぱり兵庫芸文のコレクションも見に行きたいなぁ。

 西島さんの公演は面白そうだったのですが、予算その他の関係で自粛。復元が多ければ無理をしても行ったけども。薄井さんが復元する薔薇の精は、バレエ・リュス末期のスター、アントン・ドーリン直伝の版だそうで、それは観たかったっす。
 
 帰りは情報プラザのセルフカフェで、アイスコーヒー(400円)とラスク(200円)。ラスク、好きなんですわ(^^)。コーヒーのおつまみにちょうど。ビストロ(コーヒー500円)もありますが、近くの飲食店は安楽亭とか活魚料理とか、ちょっとがっつり系でした。駅の近くのテナントの中にあれこれあったようです。

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2009/06/23

パルコの不思議な役人

 来週の火曜日、ココログのメンテナンスがあるそうです。こちら

◇メンテナンス日時 2009年06月30日(火)08:00~12:00
◇対象 ココログ全プラン

 コメント・トラックバックと、携帯からの閲覧ができなくなります。PCからは閲覧できるそうです。

 さて。
 パルコ劇場のサイトで、寺山修司版「中国の不思議な役人」のキャストほか詳細が上がりました(こちら)。
 わー、平幹二朗だよ。んで、大駱駝艦から田村一行と奥山ばらば。こ、これはなんとも……。

 うちの方にも先行販売の案内ハガキが来ました。特別先行はローソンチケだけらしい。ふーむ。あそこは登録してないんだけどなぁ。バレエの公演日程になれてると、こんなにたくさん公演があっては、いつを選んでよいのかわからんくなるな(苦笑)。ま、そうはいっても平日マチネは無理なわけだし(ソワレもどうかなー)、バヤの合間を縫って上手に行かんとなぁ。

 どーでもよいけど、この間「横浜開港150年記念パレード」のニュースをテレビで流してて、「中国の役人が人力車に乗って」ってところでうっかり反応しちゃったよ(^^)。

 レポは1幕の終わりまで。あとはさくっと……いきたいとこなんだが。

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2009/06/01

第2会場では

090524_19110001 てなわけで今日のシンポの話とか、まだヴェローナ大公が出てきたところまでのR&Jレポとか、いろいろあるんですけど、とりあえず東博の出口まで行こうかと(苦笑)。写真は夜の東博(本館)。

 阿修羅周りというか、えー、「メッカのカアバの周り」を思い出しちゃいました。規模が全然違うけどな。

 一度中央通路に出てから第2会場。みなさん目的を達したからか、疲れちゃったのか、ここまで来ると人は多いが滞留はしてない。いきなりのっけから四天王像(中金堂)で、「い、いらしてたんですかいっ!」と不必要にびびってみたり。こんなに一度にお留守にして、奈良の守りは大丈夫なんかい、って気になりますが、まあまだ山ほどいらっしゃいますからなぁ。興福寺だけでも。
 しかしやっぱり近くで見るとでかいなー。奈良の乾漆仏の繊細さも好きですが、鎌倉系の強さも好き(でもどうせなら南円堂の……ごにょごにょ)。

 突き当たりは薬王・薬上の二人。薬師系の兄弟菩薩です。脇侍として創られたのでややシンメトリー。今回の中でいちばん大きな仏さま。人込みの中でおばあちゃんがじっと拝んでいて、「同志〜♪」と手を握りたい気持ち(^^)。像が大きいので、出口近くから振り返る感じで相対しました。やっぱり大きいです(^^)。いろんな意味で。仏教でいうところの「悲」というのは「悲しい」という意味ではなくてもっと包容力のあることばですが、思い浮かぶのはそうしたことばです。
 飛天や仏頭も来てたけど、結構破損してたなぁ……。

 こういう構成で見せたい、という展示意図は非常に明確でしたが、いかんせん第1会場と第2会場の密度が違い過ぎて、ペース配分を誤った感じ。まあ最後の方の密度が高いと、それはそれで疲れるから多少尻つぼみの方がいいとは言えるんですが。むしろ、トップに阿修羅もってっちゃって、後は安心して回るってのも(展示方法としてはかなり邪道ですが)、いっそひと思いにそうしてくれ、って気もしました。
 本当はやっぱりちゃんと現地のお堂で見たいですけどね。受けとるものが博物館とは段違いなので。

 近代以降のものはともかくとして、仏像というものは、創るもの、依頼するもの、預かるもの(寺にせよ個人にせよ)、それを守るもの、たくさんの想いの積み重ねがあって、長い長い年月の中で、「仏像」として創り上げられてきたのだと、ぢぶんはそんな風に思います。今彼らが美しいとすれば、その想いの積み重ねによるのだと。

******

 さて、日付はかわりましたが、シヴァっちの誕生日でした。20代最後の年が実り多きものでありますように。なんか今年もやきもきしそうなんだけど、その一連が彼にとっての財産にもなりますように。
 1日だけ、彼へのトップイラストです。

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