2008/07/01

クストリッツァ、続き

 そんなわけで、頭がまだウンザウンザしてますが、とりあえず今日届いたもの(笑)。
 NBSからNBSニュースと一緒に、ジゼルの追加公演と、ベジャールのくるみの、祭典会員用申し込み用紙が来ました。ジゼルは祭典>アッサンブレ、くるみは祭典<アッサンブレで優先。FAXのみ、7月5日〜13日。ジゼルはペア割引(2枚につき1000円)がないようですが、1枚500円引きになるので、割引率としては同じで、かつ独り者でもOKということで。
 NBSニュースは、バレエ関係では東バの海外ツアーレポその1と、くるみに向けて、首藤さんと中島さんのミニインタビュー。佐々木団長のコラムはお休み。あとはシュツットガルトの本ビラ。カラボスが飛んでるよー♪

 で、ウンザウンザの方(笑)。コメントをいただきましたんで、便乗便乗。こちらがその映画「黒猫白猫」です。

 鄧小平の映画じゃないです(←魯迅派の友人が本気で間違えてたんだよ……orz)。リンクしたAmazonのカスタマーレビューでもわかりますが、要するに「どんちゃん騒ぎ」です。小悪党の父ちゃんとその息子と祖父、「カサブランカ」マニアのギャングの親分とその息子に妹、酒場の娘とその祖母が入り乱れて引き起こす大騒動。まあ、「アンダーグラウンド」で政治的物議をかもしてぶちきれちゃったすぐ後の映画なんで、前作とは違ったぶっとび方になってます。その後ちょっと揺り返しのようになった「ライフ・イズ・ミラクル」が好きかな、ぢぶんは。

 で、この「黒猫白猫」と「ライフ・イズ・ミラクル」の映画を担当したのが今回来日した「ノー・スモーキング・Orch.」。「黒猫白猫」で、樹に鈴なりになったブラスバンド、というのが頭にあったので、何となくブラスがもう少しいるような気がしていたのですが、実際はバイオリンとアコーデオン、サックスをフューチャーしたパンクロックというべきなのかな(←自信はない)。

 で。ちらっと書いた「ファンファーレ・チォカリーア」ですが、会場でもらったチォカリーアのチラシのバンドの紹介のところに「『黒猫白猫』や『アンダーグラウンド』で注目され、いまだにファンを増やし続けるジプシー・ブラスバンド」とあったので、ちょっと筆が滑ってます。ほかのいくつかの文章を読んで気づいたのですが、「黒猫〜増やし続ける」のは「ジプシー・ブラスバンド」一般にかかるのであって、「チォカリーア」にかかるわけではないんですな。そもそもが、ユーゴじゃなくてルーマニアのバンドやん……orz。

 チォカリーアは以前こちらでも書いた「ジプシー・キャラヴァン」の方で楽しめます。ぢぶんはブラスロックがやりたくて、大学でついふらふらとビッグバンドに入っちゃったというそこつ者なんで、この手の音楽は大好物です♪

 …Amazonのリンクで、「ジプシー・キャラバン」のDVDが出て来なかったんだけど(リンクはサントラ)、まだDVDにはなってないのかな?
 
 

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2008/06/30

枯葉剤被害のその後を追う

 日曜だというのに、東バの公式ブログ更新。油断も隙もないもんだ(←そういうものでもないが)。井脇さんのツアーレポです。わーい♪ ハルサイ初演の時の思い出など。お待ちかねの木村さんとのバクチ写真もー♪ ………撮影地は目黒のようですが。

 雨降り。I誌から〆切のお知らせが来たので、岩波ホールまで映画を見に行く。ベトナムの枯葉剤に関わるドキュメンタリー、「花はどこへいった」。公式サイトはこちら
 「ライフ」や「タイム」で活躍したフォト・ジャーナリストのグレッグ・デイビス。彼が肝臓ガンで急逝した後、妻の坂田雅子は、友人でマグナム所属のフィリップ・ジョーンズ=グリフィスから「グレッグの死はベトナム戦争時に浴びた枯葉剤が原因ではないか」と示唆を受け、ベトナムへと旅立つ……というドキュメンタリー。

 元々がプライベートフィルムとして作られたものだそうで、その良さも悪さもあったように思います。良さは、ある種のあたたかみ。悪さは、特にナレーション。早口すぎるのと、語りすぎるのと。ま、そこいらはちょっと割引で。冒頭のバエズの「雨を汚したのは誰」は、歌も映像も美しかったですー。

 軸となるのは三本。グレッグの人となり、軌跡。枯葉剤作戦とベトナムにおける被害の現状、アメリカ政府と企業の対応。そして「障害者福祉」に関わる問題。東京は今週いっぱいの上映ですが、関西はこれからなので、ネタバレは慎んで。でもね、やっぱり言っちゃいましたよ。またしてもモンサントかよ!

 驚かされるのは、枯葉剤によるとみられる障害をもった子どもが、2000年まで生まれていたという事実。アメリカの枯葉剤作戦は61〜71年。「枯葉剤を浴びた」のは、父母ではなく祖父母である。作戦区域の土地そのものが汚染されているのだ。ある村では5700人弱の人口のうち、18歳までの障害児は160人弱。都市部のようにリハビリセンターがあるわけでもない。今は何とかなっていても、親が老いれば行き詰まるのは目に見えている。

 そして米兵に対する政府の対応。核実験、枯葉剤、そして劣化ウラン弾。あきれるほど変わっちゃいない。学習したとすれば「巧妙になった」ということか。「軍隊は市民を守らない」というのはもはやありふれたキャッチコピーだが、軍隊は自国の兵士すら守らない。見上げたもんだよ、屋根屋のふんどし。

 ……ということを、1200字で書けというわけですな。

 「枯葉剤といえば中村梧郎」という言い方もナンですが、横浜で中村梧郎氏の写真展「33年目の枯葉剤」が開催中です。詳しくはこちら。7月26日まで。
 このリンク先のいちばん下の方にある、アメリカでの写真展開催の記事の方も、ぜひ。ちょっとくらくらしました。
 

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2008/06/20

「ヒトラーの贋札」アップしました

 映画館「ヒトラーの贋札」をアップしました。かなり遅くなったけど、7月からレンタル開始らしいんで、まあそんなところで(苦笑)。

 正直、ややお手上げな気分。追記については途中で放り投げたに等しいですな。自分の中でまとまらないというよりも、「書きようがない」というのが正しいです。「塀の向こうの卓球」についてはこのブログでも何度か比喩として使いましたが、本当にそういう気持ちなんです。運動についても、運動周辺についても、もっと一般的なありようについても、僕はここ1年以上のスパンで本当にむなしい気持ちにしかなれなくて、その反動でまあこんなことになってるんだけど。

 コーリャのことは当日のブログにも書いているけど、もう少し書きたかったんだな。映画の中で彼の存在は、やはりひとつの「救い」ではあるんだ。なんというか——あっという間に奪われてしまう救いであることはあまりにも明白なんだけど、それでも「守るものがある」ということが人間にとってどれほど救いとなるか、ということの象徴でもあるんだと思うんですよ。ブルガーの「闘い」が「妻の虐殺」というパーソナルな根拠から「妻と共有していた」「民族的正義」へと抽象化していくのに対し、サリーの「闘い」が「チームの安全」と「コーリャを守る」ことに収斂していくのは、見逃しがちではあるけれど、含みの多い構図ではある。

 演芸会から抜け出して、顔色の悪いコーリャの頬に、サリーが自分の指を切ってその血をなすりつけながら「これが本当の『血の気』だ」っていうシーンも結構好きなんですけどねぇ(結核だとばれると銃殺されてしまうので、そのカモフラージュのためです。念のため)。

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2008/05/19

ライオンと魔女

 10時前に一度起きて、とにかく起きる気がまるでしないので、洗濯機を洗う用の洗剤を放り込んでもう一度寝て、次に起きたら2時。どうにも調子が出ないと思ったら、熱が出てた。疲れたんでしょうね、やっぱり。部屋も片づかないし(←ストレスではある)。夕方まで漫画読んでごろごろして、「熱が出たとき用」買い出し。
 土曜は久しぶりに整骨に行った。腰がもうヤバヤバだったんだけど、案の定、「あー、ずれてるずれてる」と言われちゃいました。右側が前に行っちゃってるそうで、近ごろはもっぱらこのパターン。

 テレビで「ライオンと魔女」をやっていたので見る。初見。予告編を見て、見る気がまったくしなかったんだよなぁ(←一応ナルニアファンではある)。

 いちばん心配だったタムナスさんがとてもよかったです。わりとイメージ通りだった。ルーシーが心底ヤなガキだったな。こういう妹がいたら、いじめたくなるだろうなー。そしてぢぶんはこういう小賢しいヤなガキだったな、としみじみと思った。魔女は、見た感じはとてもそれらしかったけど、吹替えの声がなぁ。普通にしゃべってるときはいいんだけど、声を張り上げるとただのヒステリーのオバチャンだったよ(T_T)。戦闘場面での、鎖帷子のドレスがよかった。
 小さい頃はたいして魅力を感じなかったピーターがよかったな。自信はないのに兄弟を引っ張っていかなきゃならない心細さとそのための虚勢でいっぱいいっぱいだったのが、徐々にたくましい面構えになっていくところがよく出てた。あ、狼(の声)もよかったですね。ちょうどいい低音。

 ピーターがサンタクロースから剣をもらうとき、それを抜いてみたときの、これは人(だけじゃないけど)を殺すためのものだ、という感じがなかなかでした。そしてそれをわかってなくてワクワクしてるルーシーにだけ、ちょっと釘を刺しておく、というのもうまいな、と。
 そして「石舞台」は、なんとなく飛鳥くさいものをイメージしていたぢぶんに気づく。そんなことはあるまいよ(笑)。

 「カスピアン」もわざわざ映画館にまで行く気はしないんだけど、こちらでいちばん気になるのは、もちろんリーピチープだ(^^)。シリーズでは「朝びらき丸」が好きだったりするが。

 書くべきことはたくさんあるけれど、何を書いても「塀の向こうの卓球」でしかない。それがこのかんずっと、ぢぶんの気を重くさせている。

 

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2008/02/26

ちょっと疲れてますが

 残業してから、事務所で会議のダブルヘッダー。疲れたというより、ちょっとふらふらする。

 メンバーが集まるまでの間、例によって銀幕マニアのオバサマと「ヒトラーの贋札」の話など(←先週プッシュしておいた)。
 「ブルガーが主役だったら鼻持ちならないけど、役者はいい男だったわっ!」
……そうきましたか(^^)。

 実際ボクラにとっては、評価の難しい映画ではある。突きつけられる問いは極めて普遍的かつ現代的であって、自分などはちょっと逃げ場を失うくらいだった(それで思ったよりも難航しちゃったんだよなー)。「そんなもん、現場の中でしか答えは出んわい!」……自分で言っておいて「それを言っちゃなあ」とも思う。

 ものの見え方、見方の違いは、概ね「立ち位置」に拠っている。「立ち位置」がものの見方を規定し、ものの見方が考え方を規定し、考え方は「立ち位置」を動かす。
 この映画もやっぱり、自分の位置をどこに規定するかでずいぶん違って見えるだろうなぁ。というよりも、どこまで自分と自分の周りの課題に引きつけられるかということは、半ば想像力の問題なんだろうけれど。

 アカデミー賞の外国語部門受賞だそうで、見る機会は増えるかも。

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2008/02/25

映画「TOKKO」アップしました

 はあ。昨日、立川の集会でSちゃんに会って。「原稿、だいじょぶでしょうね〜」と言うので、「明日書く! 明日! ……3枚だよね?」っつったらSちゃんが「今度レイアウト変えるんですよー。1000字で収めてくださいね〜」「はいはい、1000字ね〜」
 ……おい、2枚半やん。2枚半で何書けいうんね(T_T)。ここの200字は大きいんよー。「3枚コラムニスト」と呼ばれた綾瀬川を舐めてはイケン。世はなべて3枚や! なんじゃそりゃ。
 ……というわけで、昼過ぎからちゃちゃっと書いて夕方にはリュウセイオーの2日目を見に行くつもりが、N響アワー見ながらまだ書いてましたとさ。とほほ。5枚あったら半分の時間で終ったのになぁ。

 ほったらかしにしてあった「映画館・MOVIE」に、「Tokko 特攻」をアップしました。わー、半年放置かいっ。

 「泣ける映画」というジャンルがあるようです。もちろん「泣ける」中身にもいろいろあるとは思います。その中で「人の死」を泣くための道具として使うのはどうしても抵抗があるのですが、段々その傾向が強くなっているような気がして。「笑える映画」というジャンルがあるんだから「泣ける映画」があってもいい、というのは確かにそうなのかもしれないけれど。
 ……そりゃね。自分は泣き虫ですからね(←イメージ/外見に反して)。映画だろうとバレエだろうと、誰かが死んだら泣いちゃったりしますよ。けれどたとえフィクションの中であっても、「人の死」は誰かを泣かせるためにあるわけではないと、それは最低限のモラルとして、特に作り手の側は肝に銘じるべきではないかと思うのです。

 「男たちの大和」あたりからそんなことを思い始めていて、「戦争映画」というジャンルにおいてはもはや、戦死者の「消費」どころか「搾取」の段階に入っているのではないかと、この「TOKKO」を見た時に思ったわけです。それは「映画館」の方に書いたように、この映画がそうだというわけではなく(映画そのものは非常に真摯で誠実なドキュメントです)、それを見に来ていた一人の「非常識な」若者にそれを思ったのですが。「そういう人にこそ見て欲しい」という言葉は無力になったのかなぁ。

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2008/02/20

ヒトラーの贋札

 ザクセンハウゼン強制収容所でのナチスの贋札製造=ベルンハルト作戦。この映画は、実際にベルンハルト作戦に従事させられ、生き延びた(今も健在)ブルガーの手記を元にしたドラマ。公式サイトはこちら

 世界的な贋作師のサリーことソロヴィッチは、印刷工で共産主義者のブルガー、画学生のコーリャらとともにザクセンハウゼンに移送され、そこでベルンハルト作戦の主任として贋ポンド札の製造に当たる。ナチスの作戦責任者はかつてサリーを逮捕して少佐に昇進したSSのヘルツォーク。
 彼らは強制収容所の中の秘密工場に隔離され、「特別待遇」を受けながら、「完璧なポンド札」を作り上げる。イングランド銀行ですら見抜けなかったその技術に気を良くしたナチスは、次はドル札作りを指示する。だが、ドル札を刷るために必要な技術を持つブルガーは、ナチスに協力することはできないとしてサボタージュ。業を煮やしたヘルツォークは、期限までにできなければ5名を銃殺すると告げる。かたくなに「正義」を遠そうとするブルガー、ブルガーを密告しようという者、それを許さないサリー。サリーを自宅に招き、取引しようとするヘルツォーク。様々な思惑が交錯する中、作戦終了の時が近づいていた。
 
 いくつかのポイントがあります。シリアスな論点は別の原稿に書くので、それ以外のことで。というよりも、ぶっちゃけコーリャのことだなー(^^)。
 コーリャはロシア人の画学生で、ザクセンハウゼン収容所に送られる貨車の中でサリーと知り合う。話し合ううちに、二人は同じ美術学校の出身で、コーリャのついていた美術の教授はサリーの頃には助手だったことがわかったりして、コーリャはサリーを慕い、サリーはコーリャをかばう、兄弟のような関係になっていく。登場の時から「この子は収容所で生き残れるんかいな」と思うほど線の細いコーリャだけど、まあその後の展開は案の定……というわけで。
 
 この映画でいちばん好きなのは、秘密工場に併設された宿舎にサリーたちが連れていかれた時に、清潔なシーツできっちりとメイクされたベッドにコーリャが頬を寄せて「きれいだ」ってつぶやくシーンなんですよ。本当に一瞬なんだけど、コーリャの人物像がよく出ていて。

(予告編では「あたたかい」って字幕がついているんだけど、本編は「きれいだ」になっていて、もちろん本当は何ていってるのかはわからないけど(ドイツ語?)そこは「きれいだ」じゃなきゃ全然ダメじゃん! 清潔さがポイントだろ、やっぱり)

 戦前からロシア社会で「ユダヤ人」として差別を受けて、妻も収容所でなくしたというサリーにとって、コーリャは「守るべきもの」だったんだよね。ブルガーのように「正義」だとか「同胞」だとかいう、ばくっとした(しかし本人にとっては具体的な)ものではなくて、自分の目の前にある、たったひとつのもの。

 見終わった後に残るのは、ただ虚しさばかり。戦争の虚しさ、正義の虚しさ、勝利の虚しさ、生きのびることの虚しさ。けれどその虚しさと向き合い、それを自分の中に抱えることもまた、たいせつなことではないかと。

 だからこれは、「感動の大作」などではないと(だからいい映画なのだと)思うのだけど、「感動」というあいまいでわかったような言葉については、またいずれ稿を改めて。
 

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2008/02/16

まあこれもぐちのうち

 今度のディアゴスティーニは「仮面ライダー」だそうです(^^)。
 隔週刊「マールイバレエ」とかあったらいいよね。各ダンサーのフィギュアつき。多分、50部くらいは出ると思う(←おいおい)。
 マールイは冗談にしても「隔週刊バレエのなんちゃら」くらいはできないかな。毎号付くのはバレエ音楽のCDで。全幕CDには入ってないような、後から付け加えた曲とか、手に入れにくいものを集めたCD。「踊れる速度」にすれば需要はありそうな気がするんだけど。

 さて、今週はちょっと仕事の方が落ち着いてきたので、これなら何とか定時で上がれるかな? 阿佐ケ谷で「肉弾」やってるんだけどなーと思いきや、昼過ぎにいきなり月曜搬入分が300超え(T_T)。200くらいなら定時で帰ってもなんとかなるんですけどね。

 そもそもが、11日に(←流石にロットバルトには行かなかった。4幕なら行ったかもだけどなぁ ^^)I誌のSに会ったら「絞め切り、大丈夫ですよねー? ギリギリ25日ですよー」と念押しされまして。一応、この週末に映画見なくちゃなー、という自覚はあったんですけどね。それで久しぶりに「ぴあ」を買ったんですが……何を見ればいいんだ、ということに。なんだか、何を見ても今一つなーという気持ちで。

 「ジプシー・キャラバン」は面白かったし、書きたいこともたくさんあるけれど、関係者が山ほど著者にいるI誌で半端なものを書く度胸は私にはないぞっ(^^)。「牡羊座」もねぇ。見たいけど、これも関係者がなぁ(苦笑)。ああ、サブカル誌ってオソロシイ。「L」も見たいけど、「Death note」見てないしなぁ。「アニー・リーボヴィッツ」か「ボーフォート」か。蛙男商会の劇場版か。23でやっている蛙男劇場は好きだけど(首相は傑作だよなぁ)、あれを劇場で観るのはどうなんだ。あとは「ペルセポリス」か「ヒトラーの贋札」か。「シネマ歌舞伎」も見たいけどなぁ。「書く」となるとなぁ。それより期せずして開催中の市川崑特集か、岡本喜八特集の方がそそるんだよなぁ。

 ……バレエはね、いいんですよ。自然に、とはいわないけれど、受け止めるものに制約がない。ぢぶん的には。あちこちサイト回りをしていると「これはこうでなくてはダメ」的な文章がたくさんあって、もちろん自分もそう書くこともあるけれど、比較的自由に……というよりは、手前勝手に見ることができる、と(^^;)。空気に溺れてればいいってとこありますからねぇ(つか、ぢぶんが溺れてるだけですな)。

 映画はね。ダメなんです。どんどん書けなくなってくる。ぴあのちっちゃな紹介文があるでしょう? アレを読むだけで、「こういうレポを書くことが望まれている」のが読めちゃうんです。◎誌なら、こういう感じで。×誌ならこう。そしてネット上の「多くの人が感じること」はこうで、それに添わせたこういうレポが期待される、と。そこから完全に「自由に」映画を見ることは難しい。そうすると、映画自体を見る気が全然しなくなる。ここ2、3年映画を見る量が極端に減ってるのは、何も誰かにのめり込んでいるせいだけでは(← ^^)ないのだよな。……でもね、実を言うとそれで気乗りしなくなったダンサーというのもいるんだよな……。

 読んだ空気を崩すというのも、なかなか力仕事だからねぇ。全部の分野でそれをやるのはくたびれるのさね。

 グリムスの新しい芽が出ました〜♪ お誕生日おめでとう。

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2008/02/07

ジプシー・キャラバン

 そんなこんなでまだ残業。今月のさぶろく協定はどうなるのだ。仕事をしながら ♪ハタラケドモ、ハタラケドモ、ハタラケドモ……とつい戸川純を歌ってしまうぢぶん。

 さて、「ジプシー・キャラバン」です。公式サイトはこちら。くどいようだけど、トップが重いのでイントロダクションにリンクしてあります。

 スペインの「アントニオ・エル・ビバ・フラメンコ・アンサンブル」、ルーマニアの「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」と「ファンファーラ・チョクリルーア」、マケドニアのエスマ。「ジプシー」と呼ばれる彼らと、ジプシーのルーツといわれる北ラジャスタンの「マハラジャ」を加えた5つのユニット(正確には4つのユニットと1人)が「ジプシー・キャラバン」と銘打った全米ツアーを行った、これはそのドキュメンタリー。ツアーの舞台と舞台裏に加え、各ミュージシャンの自宅まで行き、その普段の暮らしを映し出す。

 プログラムの解説で石田昌隆が書いているけれども、ツアーの企画それ自体は、妙に作為的な「非ロマ」のロマンチシズムが見えてヤな感じではある(ちなみにツアーの企画・スタッフと映画スタッフとは別)。それはツアーの始めの方にも反映されていて、見る側の安易な「くくり」を突いてくる。その意味ではむしろ、6週間のツアーの中で彼らがどのようにお互いをわかり合っていくのかが、主題のひとつになっているだろう。

 映画中でもスタッフが言うように、ひとつの求心力はマハラジャにあった。特にルーマニアとマケドニアという「近場」から参加した3者にある「近い故の距離感」を埋めたのはマハラジャだろう。ロマでない彼ら、他の4者から等間隔な彼らが中心にぽん、と入ることで、ニュートラルな媒介者となり得たのだと思う。

 いやー、「マハラジャ」のハリシュが可愛くてねー♪(←そこかよ!)。いわゆる女形のダンサーなんだけど、ちょっとはにかんだ感じの人懐こい笑顔がたまりません。と思ったら、フラメンコ組のオバサマに溺愛されていた模様。うーむ、わかりやすい(^^)。
 彼が言うに、「膝で回る」彼の踊りは世界でも2人しか踊れないと。確かにびっくりだよ。なんというか、シェネのマネージュを膝でやるとでもいうか。もちろん長いスカート状の衣装だからどうなっているのかわかりづらいのも「びっくり」の原因のひとつだけれど、自転しながら公転している最中で、いきなりばすっ!と膝から下がなくなったみたいに体を落として、それでそのままスピードも回転も落とさずに自転+公転を続けるのだよ。いやー、びっくり。彼の自宅で、妹が練習している場面が映るのだけど、なかなか大変。

 とにかく「バレエ・リュス」のストイックなツアーとは対極。「家族を食わせる」ことが彼らの誇り。そしてそれはそのままで、自分と自分の音楽やダンスに対する誇りでもある。「芸術」なんてお高いものではなく、まさに「芸能」なんだろうな。生活と地続きのものであり、稼ぎのネタであり。自宅での生活を挟み込んでいくことで、その「誇り」の源泉がより明確になっていく。

 あんまり書くとアレだけど、映画の最後のひとことがいちばん大切なメッセージだったな。人を属性で「くくる」ことに意義があるとしたら、きっとそういうことなのだろう、と。

 ちなみにジョニー・デップはほんのちょっとだけ(笑)。タワレコの関連企画で扱ってるのはどうよと思うくらい。自分は「ジプシー・ブラス」好きだからずっとわくわくしながら見たけれど、フラメンコ好きも、「渋さ」系音楽の好きな人も、いわゆる「ジプシー好き」もきっと面白く見られると思う。映画「アンダーグラウンド」のあれは「カラシニコフ」かな? もちょっと流れる。とりあえずその圧倒的な音楽に身をまかせてみるべし! 

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2008/02/02

マールイのドンキの残り、アップしました

 「舞踊館・BALLET」にマールイことレニングラード国立バレエの「ドン・キホーテ」その2をアップしました。25日と26日の2幕と3幕です。例によって……例のごとしです。つまり、脇見が多くて、真ん中をあんまり見てなくて、シヴァコフ・モード(^^;)。

 今日は渋谷で「ジプシー・キャラバン」を見てきました。すんげー、面白い! とりあえず、見とけ!

 友人が、「平日の昼だけど結構混んでたよー」というので、11時15分の回に行ったのですが、半分くらいの入りでした。終って外に出たらずいぶん人が待っていたので、午後や夕方は混んでるかもしれません。早めに行って整理券をもらうべし。渋谷のタワレコのジャズフロアで提携企画をやっています。前売り券+パンフで1500円(+税)。パンフといっても映画館で売っているものではなく、三つ折りボードみたいな簡易版だけど、前売りと同じ値段ならお得だな。知っていればこっちで買ったのになぁ(←109のぴあで買っちゃったよ)。どうせパンフも製本してない「大きな絵はがきセット」みたいなヤツだったし(ちえっ)。映画の中身についてはまた。

 公式サイトはこちら。トップページがめちゃくちゃ重いので、「イントロダクション」にリンクしてあります。ほんと、最近そういうサイトが多くて困るんだよな。

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2008/01/31

ザ・メイキング

 ドンキくらいは書き終えるつもりが、やっぱり今日も残業でした(笑)。まあ10時過ぎには帰ってるんですけどね。それからあれやこれやとしてると、やっぱりまとまった時間はとれなくて。

 ベジャールプロとドナウの振込にも行かなくちゃいけないんだけど、週末までは無理っぽいな。お、ベジャール追悼号を忘れずに買わねば。それから福豆も。煎り大豆は大好物なんですよ。納豆以外の大豆は好物で。だけど煎り大豆ってのはこの時季しか売ってないので、例年買いだめておいて、1ヶ月くらいもたせるんです。近所の商店街に「豆屋」(豆菓子専門店)があって、店頭で煎ってるんですが、これがうまいんだなー(^^)。

 話がどんどんそれるんだけど、ケーブルで映る地域チャンネルで、「ザ・メイキング」っていう番組があるんですね。30分枠で15分ものが2本なんだけど、小〜中規模工場で何かを作る過程をただ見せてくれる番組なんです。セリフやナレーションなしで、製作工程が淡々と流れて、それに字幕(ルビ付き)で説明が入るだけ。必要な時にちょっと実験もしてくれるけど、それも字幕説明だけ。いかにも小学生の社会科の時間に見るような番組なんだけど、これがすごく面白いんですよー♪ 元々、今川焼きの機械の前から動けなくなっちゃうような「製作過程」好きなものだから、はまっちゃいましてね。

 で、その番組でこの間「納豆」をやってたんですよ。食品関係はいつも面白いんだけど、これも面白かったなー。納豆って、茹で大豆(蒸しだったかな)の段階でパック詰めして、それから発酵させるんですね。考えてみたら、糸ひいちゃった後のものをパック詰めするのは至難の業だもんねぇ。当たり前のことなのに、目からウロコだったよ(^^)。

 ……まあそれだけなんだけど(大豆の選別とかも面白かったの)。酢昆布の回とか、タオルの回とか、テニスのガットとか、面白いんですよ。日本の技術の粋を集めたような番組なんだけどねぇ。

 おっと、検索してみたら、サイトがありましたよ。こちら。メディアプレイヤーで番組がまるまる見られるようです。納豆もあります。ピアノやこいのぼりができるまでもありますが、「原発ができるまで」まであるんだな(←これは視聴不可)。納豆も原発も15分ですませてしまうところが素晴らしい(^^)。
 サイトで選んで見るよりも、チャンネルをあわせた時の「お、今日はこれか」的なところが面白いって言うのはありますけどね。

 ……なんの話だったんだ、今日は。

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2008/01/17

合言葉はゾリッチ?

 先だっての会合で、銀幕友達のオバサマと初顔合わせ。で、開口一番「バレエ・リュス、見たわよっ」というわけで、メンバーが集まるまでひとしきり「バレエ・リュス」論議です。このオバサマはもっぱら銀幕派で、舞台はおろかバレエもほとんど見ない人(テレビでやる時にちらっと、くらい)。けども「いい男談義友達」でもあるのでねー♪

 「けど、いい男って、年取ってもいい男なのねー」「ゾリッチ?」「ゾリッチ、ゾリッチ!」
 …ゾリッチ、ここでもオバサマのハートわしづかみです(^^)。名前もちゃんと覚えてきてやんの。インタビューでも女性たちみんな、ゾリッチの話になった途端に態度が豹変してましたからねー(笑)。今見てもあのプロポーションはスゴイよ、と話しましたら「映像で見たら、昔の人はやっぱり今とずいぶん違うなと思ったけど、彼は今見てもすごいんだー」とちょっとご満悦でした。やっぱりあの「ジゼル」はもう少し見たかったね、リハだけでなく本番もね、といいながら、今のゾリッチのタイツはちょっとなー(^^;)と思ってみたり。どんな感じだったんでしょうね。プログラムによると、ワークショップだったようなので(ずいぶん長い場面をやったらしい)、衣装はなかったのかな。「おばあちゃんになっても、手つきや仕草はバレエのまんまなのねー」と感心しきりでありました。

 そんなわけで、買いっ放しだったパンフレットも読んでみました(^^)。なるほどなー、と思ったのは、アメリカでは「バレエ・リュス」といえば「モンテカルロのバレエ・リュス」のことだということ。言われてみればそうだわなぁ。アメリカ中巡業して回ったのは「モンテカルロ」だもんね。自分的には「バレエ・リュス」といえば「ディアギレフのバレエ・リュス」だったので、目からウロコでした。映画のタイトルが「バレエ・リュス」なのにも納得。それと同時に、アメリカの50年代くらいのミュージカルには、よくバレエシーン(ポワントの女性が出てくるような)があったり、スター志望の女の子がバレエのレッスンをしているシーンがあったりするけれど、それにもなんとなく納得したなぁ。

 あとは今さらながらだけど、薄井憲二氏のすごさ。この「追っかけ」には頭が下がります。薄井コレクションは6500点だそうですよ。個人コレクションで。プログラムにもたくさん掲載されていますが、いつか兵庫遠征することがあったら、ぜひ見なくっちゃ。

 プロダクション・ノートも面白かったです。元々は「同窓会」を映画にするという企画だったのが、撮っていくうちにのめり込んだらしい(^^)。フィルムの入手の話なども面白い。スチール写真をオークションで買いまくったとか。ゾリッチは、7代前の伯爵がエカテリーナ2世の恋人だったとか(ほんとかいな)。

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2008/01/04

「暗殺・リトビネンコ事件」

 うちの会社は例年29日仕事納め、5日仕事初めで、官公庁より1日ずれているのですが、今年は両方土曜日のために、土曜納め、土曜始まりです(……orz)。ま、仕事初めで土曜日じゃまだいいよね? ってことで年休を取っちゃいましたんで(^^)、もうしばらく正月休み。だって今年度はまだ7日しか年休取ってないんだよー。しくしく。3月までにあと10日も取れるかのう(←絶対無理)。

 さて、山梨日々にギエム公演の記事が出てました。こちら。カルメンの写真入り。…って、この場面かいっ! ホセじゃないんかいっ! いや、普通はギエムの写真がくるべきなんだろうと思うんですけどね(肖像権関係?)。まあ友佳理さんも高岸さんもばっちし決まったいい写真です。記事の方は見なくても書ける記事(^^)。

 そんなわけで今年の映画1本目に「暗殺・リトビネンコ事件」を見てきました。公式サイトはこちら。正月から見る映画じゃないなー、と思いながらも、平日は映画なんざレイトショーしか見られないし、今月はマールイ月間だし、今のうちということで。ユーロスペース単館、2時の回で6割〜7割入り、というところ。

 なんと表現してよいか難しい映画です。もちろん、リトビネンコ事件を扱ったドキュメンタリーなんだけど。リトビネンコの人となりを描くとか、事件の真相を追う、というよりも、むしろネクラーソフ監督自身の総括のための映画というか。そしてそれは直に「チェチェン戦争」と向かい合う、ということでもある。

 ネクラーソフ監督自身が、第2次チェチェン戦争(99年〜)の短編映画を撮っており、それがロシアの独立系テレビで放映された時の反応などがこの映画にも出てくる。その第2次チェチェン戦争のきっかけとなった、99年のモスクワでのアパート連続爆破事件。そこからリトビネンコの暗殺まで、1本の糸でつながれながらも、しかしそれは単純ではなくて、結局は不可解で複雑な「闇」にからめ捕られていくような。ありふれたいい方をすれば「薮の中」という。

 だからもっとありふれたいい方をすれば、この映画はFSBを中心とする「ロシア政治の闇」を描いたものだともいえるし、それがすべてプーチン政権の誕生と維持のためだとするならば「プーチン政権の闇」を描いたものだともいえるし、それが第2次チェチェン戦争の動機だというならば「チェチェン戦争の背景」を描いたものだともいえる。それらすべてとポリトコフスカヤやリトビネンコの暗殺は——そしてモスクワの劇場占拠事件やベスラン学校事件などを含めて——渾然一体となった不可分なものであることが見えてくる。

 あらためて、ロシアにとっての「チェチェン戦争」という棘の大きさを思う。 

 ものすごく面白いとか、ぞくぞくするとか、わくわくするとか、そういう類いの映画ではないけれど、これは「見られるべき」映画だ。それはこれが「ロシアの闇」を描いた映画だからというだけでなく、この情景が「明日の日本」でもあるような気がしてならないから。チェチェン問題を長く追い続けている林克明氏がこのところ再三指摘しているように、ロシアの状況ははるか遠いことではなく、日本の状況も五十歩百歩であると私も考えている。五十歩と百歩の間には倍の開きがあるが、所詮「五十歩百歩」だ。

 できることなら、以前紹介した「追悼・リトビネンコ」(こちらの記事)と併せて見る方がいい。同時に見ることはないけど(というか、同時じゃない方がいいけど)、相互補完的なものとして。ただこっちは一般上映はなさそうだからなぁ。

 あまりネタバレになってもアレなので、これくらいで。今月25日までは渋谷のユーロスペースで。その後、2月に大阪。スケジュール未定の上映館は、札幌、仙台、愛知、京都、岡山(こちら)。監督のインタビューが「My news Japan」に掲載されています(http://www.mynewsjapan.com/kobetsu.jsp?sn=814)。プログラムは監督インタビューのほかに、越川芳明、下斗米伸夫、副島英樹。99年の爆破事件当時、朝日新聞のロシア駐在員だった副島のインタビューが面白い。

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2007/12/23

映画「バレエ・リュス」

 三連休初日。とはいえ、予定がないのは今日だけなので、渋谷まで「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び」を見に行って参りました。
 結論。「ライズX」で2時間はキツイよ! 小屋自体は「地下上映」っぽくて嫌いじゃないんだが、1時間半が限度だな。

 というわけで、2時間弱のドキュメンタリー。「バレエ・リュス」というタイトルだけど、実際は「ディアギレフのバレエ・リュス」ではなくて、その後の「バレエ・リュス・デ・モンテカルロ」を中心としたものです。……って、公式サイトストーリーを読めばわかりますわな。でもまあ、逆にあまり知らない部分なので面白かったですよ。

 それにしてもよくこれだけ、当時のフィルムが残っていたもんだと感心しました。リャブシンスカの「金鶏」なんて全編見てみたいものだと思うけれど、断片的にしか残ってないのかもしれないですね。ニュース映画みたいなものでちょっとだけとか、保存状態が悪くて使えない部分が多いとか。だけどゾリッチの出た「逃げちゃ嫌よ」(すごいタイトルだな)なんて、47年のハリウッド映画なんだからどこかに残ってないものかねぇ(←残ってなさそうな ^^)。

 最初と最後が2004年に行われた同窓会。それに当時のフィルムと現在のダンサー達のインタビューが挿入されて、「バレエ・リュス」の辿った歴史が描かれます。出てくるダンサー達はみんな80〜90代ですが、いい年の取り方をしてるなー(……そういう人しか出てないんだろうけどさ)。トールチーフが元気なのも嬉しい。印象的なのはやはり、ナタリア・クラソフスカ。この年齢、この体格になってもやっぱり「夢見る夢子ちゃん」(←これも死語だな)。なんとも底知れない「夢子ちゃん」なんだな。そして現在のクラソフスカと現在のゾリッチがジゼルの1幕をほんのちょっとだけリハするのだけど、これがまた(^^)。

 そのゾリッチは「やっぱり女タラシか、おい!」ってわけで。まあ「タラシ」だったかどうかは定かじゃないけど(^^)、モテモテだったのは確かみたい。女性達の口ぶりが違うよ〜(笑)。80過ぎても伊達男。すごいなー。

 クレジットに出てくるけど(サイトにも出てるけどな)、ベイビー・バレリーナの1人、リャブシンスカとリシン夫婦が、ディズニーの「ファンタジア」の「時の踊り」のモデルだったんですねー。プリマのヒヤシンス・ヒッポ(カバ)と、ベン・アリゲーター王子(ワニ)。ほかにダチョウのプリマと象の群舞が出るんだけど、この場面は本当にバレエだもの。ワニのアントルシャなんてたいしたもんだよ。

 面白い話もいっぱいあるけど、やっぱりダンサー達はいつの時代も大変なんだな。バレエ団もいつの時代も大変なんだ。少なくとも民間は。そんなこともつらつら考えつつ。個人的には上海の方のことも見たかったなぁ。

 これからのご予定の方もおありでしょうので、これくらいで。プログラムは写真がたくさん入って(小さいけど)、そのひとつひとつがとても素敵です。

 

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2007/11/24

リトビネンコ事件の映画

 下の「ベジャールの訃報」エントリに、「東京新聞」と「日経新聞」を追加しました(ダンナが帰ってきたので、新聞をもらった……というか取り上げたというか。「切っていいから!」と言われたというか)。さすがに産経とスポーツ新聞はチェックしなかったんですが。新聞って、記事の具合を立ち読みしてから買うわけにいかないのが不便です。自分も学生時代はコンビニでバイトしてたんで、それをやられると困ることになるのはわかってますけどね(^^)。

 さて、23日はリトビネンコ事件から…というか、毒を盛られたリトビネンコが亡くなってからちょうど1年ということで、集会が持たれました。一応「追悼集会」と銘打ってはあったけれど、「追悼」というよりは「事件究明」でしたね。まあ、私も「追悼せい」と言われても困るな、とは思いつつ、だったんですが。

 初めに情報を。映画「踊れ、グローズヌイ!」ですが、アムネスティの上映権が今年いっぱいで切れるというのは、以前書いた通りです。が、チェチェン連絡会議になるのか、映像作家の岡田さんの事務所になるのかは聞き逃しましたが、来年の上映権が取れたとのことです。勧進元(^^)は変わりますが、上映会は来年も続けられそうです。DVDの販売もできるかも、とのこと。

 もうひとつ。24日の朝8時からの日テレ「ウェークアップ!ぷらす」で、リトビネンコ事件の特集をします。タイトルは「映画から考える リトビネンコの死の真相」。朝8時というと、寝てるか、忙しいかどちらかという時間帯のような気がしますが、番組終了後にサイトの「特集」のところで、それなりの内容が読めるようです。林克明さんが生出演とのことです。……こんな時間にアップしてちゃ、見てくれっていったって間に合わないよな(自嘲)。

 さらに。この事件を描いたドキュメンタリー映画「暗殺・リトビネンコ事件(ケース)」が、12月22日から渋谷のユーロスペースで公開されます。公式サイトはこちら。監督はタルコフスキーの助手をしていた人なんですね。

 さてと。初めに10分ほどの、リトヴィネンコのインタビューが上映されました。この頃はまだ頭が動かなくて(←ベジャールの後遺症)、何も覚えてません(うーむ)。リトビネンコといえば、あの死の間際の、脱毛し、衰弱した姿が思い浮かぶけれど、元気な頃の彼は、ちょっとミーシャに似てるかもしれない(似てないか)。

 その後、「追悼/A.リトビネンコ」の上映。1時間足らずのドキュメントで、「踊れ、グローズヌイ!」のプッター監督によるもの。ユーロスペースでやるのとは別物です。「オランダ公共放送」の制作というと、テレビ用だったのかな。これはとても面白かったです。面白いというと語弊があるか。でも「興味深い」というより「面白い」なんだな。interesting? 
 生前のリトビネンコのインタビューがかなりの分量入っています。ほかに、妻のマリーナ、父のワリテル、彼の棺の右側を担いだ4人=異論派作家のブコフスキー、事件中にスポークスマを務めたゴリドファルブ、チェチェン独立派(亡命中)のザカーエフ、映像作家ネクラーソフ(「暗殺・リトビネンコ事件」の監督)のインタビュー。そして生前のアンナ・ポリトコフスカヤ。それらと、プーチン大統領をはじめとする、ニュースなどの公的映像とでこの映画はできています。

 長くなるので折畳み。ネタバレもあるけど、見る機会自体がないだろうしなー。

続きを読む "リトビネンコ事件の映画"

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2007/11/13

「踊れ!グローズヌイ」日程ほか

 本日11月13日(火)20:00〜14日(水)10:00まで、ココログのメンテだそうです。詳しくはこちら。例によって、コメントの受付/トラックバックの受付/記事の更新、などができなくなります。PCでの閲覧は普通にできますが、できなくなるサービスに「ココログ携帯閲覧」があるから、携帯では見られないのかもしれません(やってみよう)。
 そんなわけで、必然的に更新は、水曜の夜中以降、ということになります(^^)。

 グリムスの木は、枝分かれしました。芽が名札の向こうに行ってしまって見えませんが、ちょっと嬉しいですね。

 相も変わらずですが、「踊れ!グローズヌイ」の上映日程です。今年末でアムネスティ・インターナショナル・ジャパンでの上映権が切れるので、ラストスパートといったところですね。綾瀬川のレポは一応こちら。コーカサス地方、チェチェン共和国の「子どもの民族舞踊団」の、ヨーロッパ公演や、地元チェチェンでの様子を描いたドキュメンタリーです。かつての民族舞踊の名手アフマードフ率いる彼らは、子どもの舞踊団といいながらも、プロフェッショナルで美しい舞台を創りあげていきます。写真、概略、上映場所など詳しくはこちら

 ■神奈川県・藤沢市 「踊れ、グローズヌイ!」上映会
日時: 11月15日(木)開場18:00 終了19:30
場所: 藤沢産業センター7階ミーティングルーム
入場料: 200円
主催: 湘南合同法律事務所 shonan_godo@yahoo.co.jp

■大阪市・北区 「踊れ、グローズヌイ!」上映会
日時: 11月22日(木) 開場19:00 開演20:00
場所: 208(大阪市北区南森町)
入場料: ¥1,000(1ドリンクつき)
主催: 208 http://www.mediapicnic.com/208/postmail/postmail.html(お越しの前に、上記フォームより開催場所をお問い合せください)

■兵庫県・明石市 「踊れ、グローズヌイ!」上映会
日時: 12月1日(土)開場13:30 開演:14:00
場所: 明石市立文化博物館 大会議室 入場料: 無料
主催: アムネスティ日本・西神戸グループ AIJG92@aol.com

■東京・町田 「踊れ、グローズヌイ!」上映会+講演会
「世界人権デー記念企画 チェチェンは今・・・」
日時: 12月8日(土) 開場13時半
14:00〜15:15 「踊れ、グローズヌイ!」上映
15:20〜16:30 講演「チェチェンで何が起こっているのか」
 大富晃さん(チェチェンニュース編集・発行人)
場所: 町田市民ホール第4会議室 会費: 500円
主催: (社)アムネスティ日本 町田グループ TEL/FAX 042-722-4692

 もう一度見ておきたいけれど、12月8日はギエムが入ってるしな……orz。

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2007/10/31

チェチェン、ノイマイヤー、キエフ、武蔵野。

 うわあ、今ごろ気がついた。失敗した。
 「映画館」で以前紹介した「メランコリア3つの部屋」が、「チェチェン紛争 子どもたちの情景」とタイトルを変え、昨日・今日と前後編に分けてBSで放映されたそうです。というか、このあとすぐ後編の放映。くすん。もう一度見たかったなぁ。うちはBSは入らないので、事前に友達に頼まないと見られないからなぁ(流石にこの時間に電話はできない…orz)。より詳しい番組案内は前編後編。明日以降も、この「シリーズ世界の子どもたち」は、なかなか力の入ったドキュメンタリー揃いのようなので、BSを見られる方は見てみるのもよいかも。
 というより、 0:10〜1:00なので、今見られる方は、ぜひ。後編を単独で見ても大丈夫。特に「3号室」の美しさ。この美しき絶望は、ぜひ見てください。


 さて。3月のノイマイヤー・プロの確認ハガキが来ました。振込期限は11月10日。忘れないようにしないと。さすがになかなか良席です(^^)。地味だもんなぁ……。でも楽しみ。わくわく。オマケの写真も楽しみだけど、これはチケット同封だったかな。何がくるかなー♪ まあロットバルトでなければなんでもいいですが(←ロットバルトだったら流石に怒るよ)。NBSのサイトにも、もう公式ページができてますね。
 ついでに、井脇さんのサイトも怒濤のアップ中。写真もいろいろあがっています。真剣な顔でポワントを履く平野さんとか(^^)。古川さんちも頑張ってるし、あとは公式だよ……orz。

 武蔵野文化事業団から、「キエフバレエ」のご案内が来ました。光藍社製くるみ割りの単独ビラと、武蔵野独自ビラが2枚。主演は「キエフ・バレエを代表する名花ドムラチェワ」と「新星ヴィクトル・イシュク」。そういえば……と思って、光藍社さんのサイトに行って見ましたが、まだコルプ以外の配役は発表になってないですよね。マールイに気をとられて忘れてたよ(^^;)。
 さて、そのイシュクは「2006年のモスクワ国際バレエコンクールで優勝」となってますね。モノクロの写真が独自ビラの方に入ってますが、なかなか今風の「イケメン」ってヤツです。私は今回は、コルプの出る「くるみ」1回しか予定がないのだけど、何かの役で見られるといいな。

 いやー、この武蔵野独自ビラは、どうみても武蔵野で作ってるんだけど(笑)、文章のセンスが光藍社だなぁ。光藍社さんが送ったものをそのまんま入れてるんだろうけどなぁ。
 まず「いよいよ残券は約32枚に(10月26日現在)!」です。約32枚……。約30枚、とかまるめるだろう、そこは。「武蔵野は約1200席!」「東京公演の……は、約5000人の大ホールで上演されます。……これに対して、……舞台が近くに感じられるホールです」。ううむ……。フォーラムAも20列目サブセンターくらいまでならなぁ(溜息)。うっかりした席をとっちゃうと舞台が遠くに感じられるホール……じゃなくて、本当に舞台が遠くにあるホールだからねぇ。ぐちぐち。そして、「チャイコフスキーが指揮したオーケストラが同行」です(^^)。「武蔵野ならではの低料金を実現」。S席11000円、A席9000円です。東京/東京近郊公演より2000円引きですね。頑張ってます。
 1次ビラなので中身が違いますが、テイストを味わいたい方はこちらを。なんやかんや言って武蔵野は割と好き。お近くの方はあと32分の1をゲットだ!
 キエフの武蔵野公演は、11月27日(火)18:30開演、武蔵野市民文化会館大ホール、です。光藍社さんのサイトには載ってなかったのね。

 光藍社さん、マールイのキャストも〜。出して〜。

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2007/10/24

ピアフ、アップ+明日は「真夏」

「映画館・MOVIE」「エディット・ピアフ 愛の讃歌」をアップしました。歌の部分はほとんどピアフの録音を使っているそうなので、圧倒的なその歌声も堪能できる映画です。ピアフ役のマリオン・コティヤールは、若い頃の前髪を下ろしたところはとってもキュートなのに、晩年は見る影もなくやつれた姿に。熱演でした。でも、ピアフの子ども時代をやった二人の女の子がとってもよかったーー(^^)。マレーネ・デートリッヒ役のカロリーヌ・シロルが、いかにも「デートリッヒやあーー」っつう感じで、ちょっと笑っちゃった。こういう役って、似てても笑っちゃうし、似てなくても笑っちゃうし、大変だよなぁ。

 さて、昨日の続きをちょっと。
 ニジンスキープロを書きながらの思いつきだったんだけど、もしかしたら詩人と牧神、逆キャストは有りだったよなあ、と。あ、もちろんゲストじゃない方です。詩人がスイーツなロマンチック後藤。牧神の方にダーク木村(←ラストシーンに既視感が ^^;)。うーむ。今の東バだとついノーブル→木村さんにいくのは間違いではないのだが、その方が後藤・小出ペアでうまくいったような気もするし、牧神は牧神で、とんでもない世界が出現した可能性もあるなー、と。……あのヅラは激しく似合わないだろうけどな……orz(想像を絶してしまった)。うーむ。まあ結局、後藤さんが降板しちゃったから、……ですけどね。そういえば、NBSニュースに出ていたマラーホフの牧神の写真は、上半身も脚も「素肌に黒シール」でびっくらしました。タイツじゃないのね(肉パンツってヤツですか)。本番もあれなのかな。

 明日からいよいよ「真夏」ですー♪ 今度は「インペリアル」だから、笑顔増量を期待したいところです。チケットと引換券を忘れないようにしなくちゃ。そんで、まちがえて上野に行かないようにしなくちゃねー(正解は五反田です)。

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2007/10/18

グローズヌイ&パレスチナ

 風邪っ引きです。完全に。のどと咳とくしゃみと鼻水のフルコースをいっぺんにやってます。もうほとんどダースベイダー(笑)。久しぶりに、読書館の方に、ブログから記事を移動しました。「子午線の祀り」と「バレエの鑑賞入門」。ほとんど手は入れてないです。

 マールイの日本公式サイトの方に、コシェレワのメッセージがあがりました。カワイイ♪ メッセージ自体は誰のを読んでも一緒だがな……。この冬は何に出るのか早く知りたいところです。まあまた大車輪だろうけどな……。

 例によって「踊れ!グローズヌイ」の上映日程です。

【新潟】
10月24日(水)開場19:00 クロスパルにいがた402号室
無料 主催*アムネスティ新潟39グループ

【北海道島牧村】
10月27日(日)開場13:30 島牧村生活改善センター 
無料 主催*島牧パソコン・インターネットクラブ

【茅ヶ崎市】
11月4日(日)開場13:00 茅ヶ崎市民文化会館
500円 主催*アムネスティ湘南グループ

【広島】
11月10日(土)午後1時30分 広島カトリック会館多目的ホール
1,000円(学生 800円) 主催*アムネスティ日本ひろしまグループ
林克明講演「チェチェンからみたロシア・日本・世界」あり

【町田】
12月8日(土) 開場13時半 町田市民ホール
500円 主催*アムネスティ日本町田グループ
アムネスティ湘南グループ
大富晃講演「チェチェンで何が起こっているのか」あり

 詳しくはこちらのページを。上映権切れに向けてラストスパートといったところでしょうか。綾瀬川のレポはこちら

 土曜日は出勤日なのですが、なんとか休めそうな感じではある。パレスチナの方の写真展&映画&シンポに行こうかと思っていたけど、とにかく咳が収まらないことには、どこに行っても迷惑なだけだしな。この写真展は、以前紹介記事を書いた「キャンプに太陽は輝かない」こちらの記事も)の舞台になったバラータ難民キャンプの子どもたちが撮った写真を集めたもの。前回の「キャンプ…」の上映会の報告集の収益が、このキャンプに送られたそうです。

 なんにせよ、「真夏」までに風邪なんとかしなくちゃな……。美容院にも整骨にも行けないんだよな……。

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「太陽を盗んだ男」サントラ

 コボーの「真夏の夜の夢」降板の話はすでにあちこちで話題になっているので、ということで。くるくるっとサイトを回ってみたところ、マックレーは割と評判がいいようですので、それはそれで楽しみに。いやしかし、写真みると若いなー(^^)。「インドの子ども」の代わりにさらわれてしまいそうなほど若い。コジョカルとのR&Jが主役デビューだったそうですから、二人のパートナーシップも悪くないんじゃないかな。
 それにしても、今年のNBSは災難つづきやな……orz。

 先日、早稲田松竹で見てからやっぱり聞きたくなって買っちゃいました。「太陽を盗んだ男」のサントラ盤。