ええっと、白鳥だったな、前の話は。あらためてアニィの公演チラシを見るに、トップのアオリはこうです。
「炸裂する激情と迫り来る情感、そして尽きることのない哀愁!!」
……いつもながら、「哀愁」と「!!」って折り合いが悪そうな気がする。
その話はおいといて。
今回、「アニハーノフ編纂」の「バレエ組曲 白鳥の湖」で演奏されたのは以下の通り。
バレエ組曲「白鳥の湖」op.20より
1.情景(No.10) 有名過ぎる2幕の冒頭
2.パ・ダクシオン(No.13) グランアダージョ
3.情景(No.17) 花嫁候補の踊り
4.情景(No.18) オディールの登場
5.パ・ド・ドゥ(No.19a) チャイパのアダージョと黒鳥のヴァリ(怖い方)
6.情景(No.24) 3幕の最後。騙された王子と大笑いの悪魔(笑)
7.間奏曲(No.25) 4幕の序曲
8.情景(No.28) オデットの帰還と嵐
9.最後の情景(No.29)
1幕と民族舞踊をざっくりカット、しかしドラマの骨格ははずさないところがさすが、ではあります。「編纂」って本に対する言葉なんで、こういうときには使わないとは思いますけども(←ライブラリアン)。
ちなみにグッドホープから発売されてるレニ管の「三大チャイコ」CDもアニハーノフの選曲によるものですが、こちらの白鳥はこんな感じ。
序奏/アダージョ(グランアダージョ)/小さな白鳥の踊り(4羽の白鳥)/ヴァリエーション(1幕2場=湖畔のオデットのソロ)/嵐(オデットの帰還と嵐)
やっぱりグランアダージョと嵐ははずせないってところでしょうか。まあそりゃそうだな。「嵐」で終っちゃうとちょっとおさまり悪いんですが。
というわけで、この選曲に文句があるわけではないんですが、折角の演奏会版、どうせならバレエではあまり機会のない曲も聞きたかったなー、というのが2曲。
ひとつはいわずとしれた「ルースカヤ」(追加曲)。まあ「追加」ですけどね。これは比較的単体では見たり聞いたりする機会はあるんですが(新国に行けばあるしなー)、やっぱりアニィで聞いてみたい曲のひとつです。演奏会タイトルが「怒濤のロシア音楽」ですからねぃ。グランアダージョと両方だとコンマスが大変だろうか。でもここのコンマスの男前な音だったら、なかなかいいような気もするんだよな。
もうひとつは、4幕の「小さな白鳥」(No.27)。オデットの帰還を待つ白鳥たちの踊りですが、ここを原曲でやってる版っていうのはどれだったっけか。ボーン版はNo.27を使ってたはずだし、マーフィ版はどうだったかな(自信がない……)。セルゲイエフ版やボヤルチコフ版はドリゴの方だし、ゴルスキー版はパ・ド・シスの曲を使っているので、日頃はあまり機会がないんですよね。
でもこれがすごく好きなんですよー (ノ_-。)ナクコタァナイガ。「白鳥」全曲ならした中でもいちばん好きかも。日頃見ない分だけ、イメージがまっさらなのかもしれないけども。白鳥の軽やかな足取りを思わせる中間部のCメロもいいけど(実際の白鳥は軽やかでもなんでもないけどさー)、木管でふっと入ってくるBメロが好き。ちょっと不安定な半音は白鳥たちの不安なんだろうけど、聴いているこちらもかすかに切なくて、いきなり胸がつまったりする。
そんで、最後の「じゃんじゃん、じゃんじゃん!!」だけ妙にベタだったりするんだよな(T_T)ソウオワルカヨ。
2曲とも、いつの日かマエストロ・アニィ&ニューシティで聴いてみたいもんです。
定番中の定番、プレヴィン版(試聴あり)。
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