2017/06/20

GWの子ドンキ 4

 さて、最後にしましょ……というか、3に入ってたはずだったのに、途中でSafariが飛んだおかげで力尽きたのさ……。

 初日のエスパーダは気合いたっぷり岸本くん。ときどき目がイっちゃってたような気もするんだけど、キレもよいし、なにより「花形」感増し増しなのがよい。ぼちぼちバジルも来てもいいのになあ。
 初役のブラウ。見せ方はさすがに上手いし、見栄えもするんだけど、踊りの詰めはちょこちょこ甘いところが。まあ初役だからね。ただ端々が東バスタンダードと違うのが気になる。例えば1場のソロ(本来なら酒場のソロ)で、掌を下に向けて大の字でフィニッシュなのが、掌も手も「ドヤ」な上向きで終わるとか。レジェンドが見てるからそれはそれでいいってことなんだろうけど、ゲストじゃなくて団員なんだからそこはスタンダードで勝負して欲しいなあ、と。

 中村(え)くんのラストサンチョ。くるくると大活躍でしたーヽ(´▽`)/! 本当にもったいないなあ……。馬とのコンビは例によって大人気。馬、本当に人気者だな……。どんどんフリーダムになっていくよ……。嵐の場面で、幕にからまっちゃったガマーシュとロレンツォを後ろ脚で蹴り上げるの、どんどん派手になっていくような……( ̄▽ ̄)。カテコでは恒例馬の脚4人の技合戦。去年の公開ゲネプロの時に友佳理監督が、馬の中の人がみんなすごく踊れるダンサーだということを見せたい、と言っていた通りですね。最終日はこれも恒例(?)、非番のプリンシパル2人による馬の脚増量に加えて、川島さんが人形芝居の衣装で乱入( ̄▽ ̄)。これもまた恒例のキホーテ・エグザイルとともに狂乱のうちに終わったのでありました。はー、楽しかった。

 で、お余所の舞台をみてあれこれ言うのもあまり好ましくはないのはわかっているのだけど、松山の「子ども版ロミジュリ」の後で、やっぱり東バの「子ドンキ」「子眠り」はよくできるな、と思ったわけです。何がよいかというと、進行役の「しゃべる人」が特定の1人だということ(今回雄叫びあげた人がいたけど)、踊りにセリフが(ほぼ)かぶらない、という二点。あとは子ども用というと光藍社の「親子祭シリーズ」くらいしか観ていないので、さらに余所ではどうしているのかはわからないし、松山の夏のガラなんかは光藍社のに近い感じなのだけど。「しゃべる場面」と「踊り/マイムの場面」の領域の区分けとバランスというのは、存外大切なのだなあと思ったことでした。

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2017/06/16

GWの子ドンキ 3

 なんかもう今更なんだけど、書かないと先に進めないし、覚えてるところだけちょっとだけ。

 秋元&川島ペア。秋元さんも川島さんも、それぞれに誰と組んでもOKだし(サイズ的な制限はあるにせよ)、このペアでももちろんOK(ただ個人的には川島さんなら弾くんが割と好きかなー)。なぜか、バヤもこのペアだと思ってたんですね。で、秋元くんは踊りは素晴らしいけど全体に大味、という印象があって、川島さんは相手の演技をぐいぐい引き出していくタイプなので(その意味では友佳理さんと美佳さんの間くらい。友佳理さんは観てる方が「すげー( ̄0 ̄)!」っていうくらい相手を変えるけど、美佳さんはそうと見えないくらいに無色のままで相手を変えてしまう魔性型)、これで否応なしにドラマチックなバヤをやったら秋元さんも一皮剥けるのではと思ったのに残念な……と思ったら、なんと4月のシュツットガルトではこのペアでバヤをやったそうで。要領を得ない話になってますけど、要するに期待通りに秋元さんの芝居に「一皮剥けた」感がありましたよ、と。もちろんレジェンドの熱血指導のおかげもあったのだと思うけど。

 宮川&沖ペア。宮川くんもなんとなく使いどころがわかりにくいというか。当てられた役は「まあ期待通り」にはなってるんだけども、「これは適役!」って感じにはなりにくいというか。これはこれで特にどうこう文句言う程でもないんだけど、だったら(任意の誰か)でもよかったかなというかそっちが見たいかな、というか。悪くないだけに難しいねぃ。好みの問題なのかなあ。

 川島さんと沖さんについてはもう言うことなしなので。個性が全然違うだけにそれぞれ楽しい。川島さんがしっかり者で、沖さんがちゃっかり者かな( ̄▽ ̄)。ガマーシュ&ロレンツォとの組み合わせもそれぞれによい。

 木村キホーテは、ザッキーとはまた別の方向で極めたような。あんまり老人芝居が上手くなるとそれはそれで不安がくるのじゃ……( ̄▽ ̄)。キッチンボーイやキューピッドの子役さんたちへのまなざしが、孫を見る目になってるよ……。1幕のキホーテは、広場に来た辺りのところと、テーブルのセッティングを待ってる間、宙を飛ぶミルタが見えてたりするんだけど( ̄▽ ̄)、前は入戸野くん、後はガマーシュがちゃんと「何? 何が見えてんの?」って付き合ってくれるのがいいんだよなー(ザッキーのマジっぷりが最高)。1幕のバジルのソロの間に「ワシは見んぞ!」ってそっぽ向いて拗ねて、でもやっぱり見ちゃって「うおおー!(こりゃなかなか)」ってなるのも可愛い。

 でも可愛いといえばやっぱり夢の場のトロワ(ドルシネアのソロにキホーテとキューピッドが参加)で、ドルシネアの手を取った後に移動しながら自分の手をじっと見つめてるのが、「オレもう絶対手は洗わないんだ……」って感じですごく可愛いんですけどね。ここでキホーテの夢を叶えてあげるのは、脚本の立川技術監督のやさしさだよな……(やはりそこは自らもおっさん……いやいや)。でも、夢の中でキホーテが姫と踊って満足したので、キトリをバジルに譲ってあげたというか、キトリを姫じゃなくてキトリとして認識できたというか、酒場の場面が納得感があるものになっていて、遡って夢の場に(単なるクラシックシーンではない)必然が生まれてるという上手い構成になったなあ、と思ったりして。

 で、最後、サンチョの「もう家に帰れるんですよね?」という問いかけにいきなし「NOおおっ!」の雄叫びですよ( ̄0 ̄)! ゲネプロでぶっ飛びましたがな。
 

 

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2017/05/27

松山こどもシェイクスピア劇場 その1

 GWに松山バレエ団のR&Jを見ました。通常バージョンは森下+刑部ペア。これは去年も見た取り合わせ。演出は2010年に森下+清水ペアで見たときとそんなには違わないかと思います(そんなに前だったのか!)。キャストはだいぶ変わったけどね。

 5日は毎年「こどもの日スペシャル」として、同じ作品の短縮版を、森下さんではないキャスト&オケなしテープ演奏で、低価格でやるのが通例。しかし今年は「こどもシェイクスピア劇場」と称して、やはり森下さんではないキャスト(午前が佐藤さん、午後が山川さん)でオケなしですが、去年とは演出を変え、台詞による説明が入るという形での上演でした。去年どうだったか忘れちゃったんだけど、今年は0歳児から入場可。2階ホワイエ(ビュッフェと反対側)には、よくデパートなんかにあるようなプレイサークル(ただしおもちゃはなかったみたい)があり、アナウンスによると、授乳やおむつ替えのできる休憩室があったようです。そしてクローク前がベビーカーの駐車場に( ̄▽ ̄)。

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 こんな貼り紙も。「お子様の喜びの声」ってところが松山の言い回しだよね( ̄▽ ̄)。幕間には(上演前にもあったのかも知れないけど忘れた)、「小さい子がおしゃべりしても、大声出したり泣いたりしても今日はオッケーな公演だから、親御さんもそのまま座って見ていていいからね! 外へ出てもいいし、ロビーのモニターでも見られるからね!」という趣旨のことがもっとお上品にアナウンスされておりました。これはよいことで、アナウンスでそのように知らされていれば、観る大人の客もそういうもんだと思って観てればよいからね。0歳児にバレエを見せるのが趣旨ではなくて、子どもを預けられないご両親や、小さい弟妹のいるお子さんがメインのお客さんなのだろうから、「この子のせいで楽しめなかったストレス」を減らすためにはそういう方がいいだろうし。でもそれなら保育がある方がいいんだろうけど、それはそれでコストも大変だしなあ……と、主催者が考えればよいようなことを考えてみたりして。まあうんと小さい子はそれでいいけど、中途半端に小さい子が、劇場はそういうもんだと思ってしまうとそれはそれで、よそでトラブルの元にはなるけども。ちなみに、子ども用クッションは足りなくなったのか、椅子にすっぽりはまる専用クッションの他に、赤の無地のものとタンタンのもの(両方マジックでオーチャードの名前が入ってる)が配られておりました。

 いったんここで。

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2017/05/22

GWの子ドンキ 2

 つことで。子ドンキ自体は何度か書いてきてるので、個人的なツボとかそういう辺りを。子だろうと通常版だろうと、ドンキはもうどこ見ていいかわからない、というくらいどこを見ても楽しいんですけども。

 ガマーシュ&ロレンツォコンビは岡ザッキー+永田、山田+竹本とも、それぞれにバランスのよい定番コンビになりましたなー。特にザッキーのガマーシュは何かを極めたらしい……。なんかもう別種の生物と化してました( ̄▽ ̄)。なんと形容していいかよくわからない。あの歩き方(洋風摺り足とでもいうのか)でなんであんなにスピードがでるんだ、とか。何かを突き抜けながら一周した結果としてのナチュラル、みたいな。山田くんのガマーシュはオーソドックスな線だけど、ナヨ系というよりもちょっと骨太感があって、サラリーマンまんがのイヤミな課長とかそんな感じで、「結婚したくない」ならこっちの方だなー。ロレンツォは、永田くんの方が濃いめで練り込んであるけど、竹本くんのちょっとさらっとした感じも悪くない。でも相手を入れ替えちゃうと、あんまり合わないかもしれないなあ。

 そしてまあドンキのお楽しみと言えば中村(ゆ)くんですよ( ̄▽ ̄)! 中村(ゆ)くん抜きのドンキはあり得ないっすな。今回、セギディリャ男子に3人だったかな? 学校の研修生が入ったり、退団者があったり、闘牛士に出世したヤツあったりで、(ゆ)くんがいろんなところを切り回していて、いつもより楽しませていただきました! 1幕でバジルがロレンツォの背中をつんつん、ってやってだまくらかすくだりで、いつもロレンツォのぐちを「うんうん、父っつあんもたいへんだよねえ」って聞いてあげるのが(ゆ)くんなんですが、今回は「段々成長して」という眠りでよく使われるマイムで「苦労して育ててきたんだよなあ」とかなんとか。そんで、ガマーシュが出てくれば、椅子に座らせられたキトリと「アレと結婚するの?」「冗談じゃないわーー!」という、これもマイムでおしゃべりしたり。で、「冗談じゃないわー!」も川島さんの方が沖さんより「うぎゃー!」度が高かったりして楽しい。

 そして(ゆ)くん(←省略が進んだ)といえば、狂言自殺のためにバジルが戻って来たときの「がらがらがっしゃーん!」ですよ。なぜあそこで彼がお盆を3枚も持って立っているのか?! という長年(というほどでもない)の謎を毎回毎回見忘れるのですが、今回の最終日はがんばってその成り行きを……っていうほどじゃないんですけども。ええと、ロレンツォとガマーシュが酒場に入ってきて、続いてキホーテとサンチョが入ってきて。大体、ロレンツォ(とキトリ達)、ガマーシュ、キホーテと見所が多いので後ろの芝居は見逃しがちなんですが(前方に座ってると見えないし)、入ってきたサンチョが何か食いたがるんだな。そんで、後ろのテーブルで何人かでごちゃごちゃやってて、テーブルに重ねてあったお盆がじゃまになって(ゆ)くんがそれをどかそうとして持ったところに、飛び込んできたバジルが体当たりして「がらがらがっしゃーん!」と。ええ、自分以外になんの需要のない情報ですが、そういうことで。

 死んだふりのバジルの前で、ロレンツォとガマーシュとキホーテがわあわあやってる間に後ろで回す結納金カンパですが、以前は端にいたセギディーリャが自主的に回し始めてたと思うんですが、今回はキトリの指示で始まってました。今回からの変更点だと思うんですが、前回からだったかちょっと自信がない。そんで、その場で袋をあらためた竹本ロレンツォが、金貨をちょっとこぼしちゃったんだけど、残った分は(ゆ)くんがすかさず拾ってネコババし、他の人からこづかれるという芝居に。みんなGJ!

 つことで、マニアックな今回でしたが、次回も多分あると思います。多分。

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2017/05/08

GWの子ドンキ 1

 つことで、GWは「バレエホリデイ」、両日とも大変な賑わいでした。文化会館大ホールのホワイエの真ん中にどーんとピンクのランウェイ。これはレッスンウェアと舞台衣装のファッションショーのために作られたんだけど、その時間以外にはあちこちのバレエ団の舞台衣装が展示してありました。あんまりちゃんと見なかったけど、ロイヤルとかあったような。

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 こんな感じ。これは28日の公開リハの時に、近くには寄れなかったけど撮ってみた。このときはまだ設営中だったけど、ホワイエの、通常の入口から女子トイレ前の日頃は〆切になってる出口を直線通路に取って、両側に出店(主にバレエ用品)が並びました。ここの部分は入場無料なので、公演を見に来た人以外も通ってたみたい。公演前後も休憩中も賑わってました。チュチュ着て写真撮ってたお子さんもいたけど、その場で買ったのか、写真用レンタルサービスがあったのかは不明。
 ホワイエから客席に入る中央口(というか)の真ん中からランウェイが始まってて、その両脇(よくキャスト表が掲示されてる辺り)に二つ、チケットもぎり口を設営。左右の階段(クロークとビュッフェに降りるところ)は一応封鎖で、チケット半券を見せて出入りするようになってました。

 つことで本番ですよ!

 子ドンキもずいぶんあちこちでやって(あちこちで見て)練れてきましたが、文化会館でやるのは初めて。いつも下手中央通路から出るロシナンテとサンチョは上手から、2幕の最初に上手から出るガマーシュとロレンツォは下手からに変更。ロシナンテは上手ドアから入って、上手側のウィングとサブセンターの間(NBS的にはA席とS席の間)の通路を通って、最前列を通って、下手に作られたスロープへ出ました。さすがに、センターの通路を通るのはきつかったかな。サンチョの解説中に舞台にアゴ乗せてごにょごにょするのはなかったけど、みんな大喜びでロシナンテに触ったりしてたから、やっぱり話は聞いてなかった( ̄▽ ̄)。

 で、ロシナンテの声が「ピンポーン!」「ブブー!」から「ブフヒィィィ」に変わりました( ̄▽ ̄)。本番のキャスト表にはレジェンド・ワシリーエフの名がクレジットされておりました! けど、リハの時は声が違ったような気がするんだよな(クレジットもなかったし)。馬よりちょっと豚っぽかったし。単に声色を変えたのか……。レジェンドが「オレがやるうううう!!!」って言ったのか……。しかも2日めの方が増量されてたような気がするんだけど? いや、誰の声にせよ、ピンポンより全然いいですけどね。公開リハの話は前のエントリのリンク先(回りくどい)に書いたけど、レジェンドがロシナンテを気に入ってくれたみたいで、本当によかった。愛されてるよなあ、ロシナンテ。

 でまあ、繰り返しになるようだけど、去年の目黒での公開リハの時に、子ドンキの脚本を書いた立川技術監督(バヤで仏像を倒したり岩石落としをやったりする監督さん)のご挨拶っつうかお話がありまして。話の中身はなんかもう忘れちゃったんですけど(←ヒドイ)、立川監督のセンスなんだなあ、と。で、今回ワシリーエフがちょっと手を加えたのは(東バ公式によると)、バジルやキトリの登場場面で(それに限らずだけど)、声を出して盛り上げること。特に、1幕のキトリのソロの前に闘牛士たちが騒ぐのに、森川くんの「ヘーイ、キトリーーーーッ!!」って叫び声というかコールというか、大変良く響いて、今回いちばんの盛り上げ男でありましたよ(誉めてる)。あと、GPDDのキトリのヴァリの終わりの方、キトリが脚を組み替えながらというかなんというか、後ろに下がっていくところで、みんなが肩を、みーぎ、ひだり、って、前後に振るちうのもレジェンドの改訂だそうです。ファンダンゴの人たちが一斉に振るのも可愛いんだけど、木村キホーテが「しれっ」とした顔で肩を動かしてるのも可愛いんですよ。

 ほかのところはまたあとで。

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2017/05/03

バレエホリデイのまとめ

 ツイッターのモーメント(ツイートの簡単なまとめ)機能を使って、4月28日の公開リハからクリエーション、ファッションショー当たりのところをまとめてみました。こちら
 肝心の公演については書いてないっすけど( ̄▽ ̄)、とりあえず。

 ちなみにカテコは本番も毎回、キホーテとサンチョが舞台上から狙いをつけて共謀→キホーテが下手通路、サンチョが上手通路からレジェンド・ワシリーエフに突進、二人で席から引っ張り出してレジェンドを舞台に上がらせ、レジェンドもセンターで踊る、のパターンでした。リハの時はサプライズだったらしくて、木村さんが追い立てながらの登壇に、ちょっと余興で踊るみたいな感じでしたが、初日は「今日も?やる?」で、最終日は「お迎えキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!、踊るよー!」っていうレジェンドがたいへん可愛い( ̄▽ ̄)。幕前取り残されは、リハの時はハプニングで、初日はなし、最終日は狙ってやってるぽかったです。レジェンドも、ベジャールほどにではなくとも、東バにたびたび来て、指導や作品をくれるといいなあ。

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2017/04/13

2月のボレロ

 もう2ヶ月近く前になりますが、インザナイトについてはこちらに書いたので、ボレロの方をさくっと。

 オーレリのボレロ。初日は2階後方だったのもあって、ちょっと詰まった感じの体型に見えて。まあギエムとか水香ちゃんとかのフォルムを見過ぎたような気もするんですが……と思いつつ、なんか「あれ?」「あれ?」てな感じで誤差調整に忙しい感じで見てました。久しぶりに違う系統のメロディが台に乗ってる、っていう感じかな。水香ちゃんや弾くんだと、台の上下で掌の角度とかが「ぴっ!」って合うんだけど、上と下とでテンポそのものが微妙に違うような感じで。まあこの日は第1ソリスト以外のリズムはいろいろ配置転換もあったりして、出欠を取るのに忙しかったりもあったりしつつ。

 2日目はそれほど違和感なく。オーチャード前方のA席だったのでちょっと見上げる感じになりまして、ああ昨日体型が変に見えたのは上から見たのもあったんだなー、と思いました。オーレリのファンなんですけどもね、一応。
 で、前方上手のA席。オーチャードですから、ぼちぼちと前の人々の頭で視界が切れたりもします。その合間からすっげーばっちしかんかんで見えるのは杉山くんと中村(ゆ)くんで、これは誰得な……というか、ぢぶん以外に得なヤツおるんかいっ( ̄▽ ̄)! ちうわけで、がっつり2人を楽しませていただきましたです……。中村(ゆ)くん、何気に好きなんですよねえ……。めんどくさいからもう祐司くんでもいいですかねえ(しばらく前に中村(え)くんが増えたので。そういえば岡崎も2人になったんだった)。

 って、相変わらず何見てんだか、って話ですが。

 神奈川は安定の水香ちゃんボレロ。オーレリが割と「素」なイメージのボレロだったせいか、水香ちゃんも割に「等身大」なボレロでした。アグレッシブというか、挑戦的(チャレンジングじゃなくて挑発的に近い感じの)な本性が剥き出しになっていくOLさん、みたいな(なんじゃそりゃ)。でもまあやっぱり10年踊ってるだけのことはあるなあ、とも思いますです。10年でこちらも目が慣れたと言いますか(悪い意味でなく)、ワクワクというよりは安心感というか。まあ、誰がメロディの時でも、割とリズムの方を見ちゃってることの方が多かったりしますけども。

 つことで安定の第1ソリスト陣は前上手からぐるっと岸本・杉山・永田・森川。まだ4人のところで、移動距離の関係で永田くんに加速装置がつくところが毎回好きだったりしますが( ̄▽ ̄)、森川にも加速装置が必要なところがあったんだなー(←今更な発見)。あとこう、若手と混ざるときなんかに、杉山くんが以外とパイセンぶりを発揮してることがあって、いやーそうか杉山くんもパイセンだもんなあ、などと感慨しておりましたら、今年度安田くんが退団しちゃって 。・゚・(ノд`)・゚・。、現役男性は木村さんの次がいきなり杉山パイセンというオソロシイ事態になっちゃってどうすんのー、杉山くんはずっといてくれえええええええ 。・゚・(ノд`)・゚・。、ワシの老後の楽しみなんじゃーーーーーヽ(`Д´)ノウワァァァンとかええまあいろいろ。
 
 まあそれはそれでそれなんですけど、見慣れたリズムの第1ソリストの踊り。杉山くんも「ポジションが人を作る」的なところもさておき、第1ソリストを踊るようになってから踊りが強くなったな−、と。強さも出たし、身体もしまったし、ボレロの時は特に男っぽくというか大人っぽくというか、いつも気合いパンパンだし。で、今回、杉山くん見てて、「あ、リズムもメロディを踊ってるんだな」と感じるところが多かったんですね。一般に、「メロディ」が台上でメロディ(パート)を踊り、「リズム」が回りでリズム(パート)を踊る、とやや雑に解説されることのある「ボレロ」なんですが、リズムもまたメロディであるという、言われてみりゃ「そりゃそうだ」な話ですが、久しぶりにそういう杉山くんの踊りを見て、たいそう楽しかったんですよん。
 

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2017/03/13

インザナイト

 つことで、もうなにがなんだかわからない状態なんですが、とりあえず東京2公演+横浜へ行って参りました。横浜が休みの土曜でよかった……。
 で、役人についてはちょっとおいておいて。初日は2階正面から、2日めは1階前方のA席でした。

 初演の「イン・ザ・ナイト」。何かのガラで見たような気もするんですが。
 沖+秋元、川島+ブラウリオ、上野+弾の3組のPDDが1曲ずつと、3組での踊りが1曲。ショパンのピアノ曲で、今回は生演奏でしたが、それほどいい演奏ではなかったかな……(特に最初の曲。あとはそれほどきにならなかったけど)。

 最初の沖さんと秋元さんの組。秋元さんは誰とでも合わせられる人だけど、沖さんとの相性もよいのではないかな〜。秋元さんはまさにシンフォニックで、クラシックまたはネオクラシックが本筋なんだな、と(実は秋元さんの由良之助は全然感心しなかったのだワタクシは)。沖さんも流れるようなムーブメントで、まさに今日この夜会で出会って恋に落ちたばかり、という幸せ溢れるPDD。欲を言えば、秋元さん側がもう少し、沖さんのドラマを受けられればなあ、とは思ったり。

 2曲め、川島さんとブラウリオの組もどんぴしゃな感じ。ブラウリオはさすがに東欧っぽい(チャルダッシュなんですかね?)衣装が似合うなー、と思ったけど、よく考えたらラテンの人だよな……。背景幕も1幕の星空から、上手の端にシャンデリアがついたのだけど、あれは幕にLEDか何かが仕込んであるのかな? ぐっと大人の雰囲気で、貴婦人とおつきの騎士のようでもあり、人目を忍ぶ恋人たちのようでもあった。

 3曲目は鉄板ペア。水香ちゃんがツンデレ( ̄▽ ̄)。勝ち気なお嬢さんに振り回されるちょっと気弱な青年、といった風情でしたが、2日めは近くから見たせいか、わがままを言って相手を試さずにはいられない、そういうお嬢さんのようでもありました。まあ弾くんは大概眉毛が困ってるし、水香ちゃんは基本ツンデレだしな……。スライディングを多用した難しい振りをぐいぐい見せていくのはこの二人ならでは。

 ……と思っていたのですが。

 神奈川では、沖+秋元組は据え置き。ブラッシュアップされているように思ったけれど、印象は同じ。
 2曲目はブラウリオと崔さん。崔さんはちょっとガムザッティ的な権高姫といった感じ。川島さんとの時ほどスムーズではなかったのがセカンドっぽいけども、キャリアも違うから仕方ないかな。ひと味違うイメージで、成る程これもアリだなー、と。

 そしてそして3曲目! 水香ちゃんがボレロなので別キャストだったんだろうけど、川島さんが2曲踊るなら他の人でもよかったのでわ? とかいう疑念と、前の2曲がぶっとびました! こ、これは川島さんだわ……、2曲どころかなんなら1曲目も踊って、どんなドラマが出てくるのか見せて欲しかったよ( ̄0 ̄)! 弾くんとのパートナーシップは、出だしはさすがに水香ちゃんとほどではなかったけれど、途中からもうぐいぐいでした。ドラマチックな許されざる恋。見ながらどんどんどんどん胸が締め付けられていって、もう半泣きでした。弾くんの身体をぽんぽんと触れて行きながらひざまずいて手を上に向けるあのシーンは、水香ちゃんは弾くんへの「ごめんなさい」のようだったけど、川島さんは離れられない想いに絶望してるようでもありました。その関係性は3組で踊る4曲目にもきちんと持ち越されていて、ある意味無邪気な2組と向き合っていたたまれないような、そんな雰囲気もありました。

 もうね、ここまでドラマチックダンサーになるとは思わなかったのだけども、こうなったら絶対にタチアーナを見せて欲しいですよ! イン・ザ・ナイトを見てタチアーナ踊れ、って、なんかそれだけでもえらいこっちゃな気がしますけどもね。

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2016/12/18

東バくるみ3連戦 その1

 もう今年もカウントダウンに入りましたなあ……。今年は廃業と手術とで、ほかのことはあまり手に付かなかった一年でした。って、もう総括してますけど。なんというか、「書く」ことから逃げ続けた年、という気もします。もうただなにもしたくない、という日の方が多かった。

 てな具合に愚痴っていても仕方ないので、東バくるみ3連戦から。

 演出の変更としては、雪のワルツが女性のみになったとこだろうな。男子がジュテで半分まで行ってターンして戻るところは(というかほかに何があったかよく覚えてないんだけど)、女性ダンサーがジュテでいろんなフォーメーションを作るような感じになっていました。いやー初日は「あれそういえば男子は? この音楽、男子のジュテだよね? あれ? 終わっちゃうよ、あれ?」って、あれあれ言ってる間におわりました( ̄▽ ̄)。確かになくても別になんの問題もないというか逆にすっきりするというか。あははは。あの乾闥婆みたいなかぶりものをつけたブラウリオくんが見たかったのにな( ̄▽ ̄)!

 細かい所だけど、最初の招待客が通るところで、ママ友2人がそれぞれ娘を連れてるのにおしゃべりに夢中になってる組、娘に「もう時間が」って言われて「きゃー」ってなるとこ、前は4人万歳だったのが、ちょっと自然な感じの振りになってたような。しかし謎の3人組は相変わらずでちょっと安心。
 しかしあの招待客の行き帰り、女性は大人も子どもも全部パドブレで、あれだけぶつかったり引っ張ったりしてるのにトゥ落ちの人がいないって、何気にすごい気がする。無駄にすごい、という気もしないでもないけど。

 女の子の衣装も新調したのがあったような気もするけどどうだろう。よく阪井さんがきてた水色にピンクのリボンの衣装はまだありました。くるみ割り人形の衣装も、シムキンの日は真ん中に星のない、胸も紺がメインになったものに変更。ねずみとの戦いでのシムキンの衣装もそうなってたんだけど、中日の秋元さんは今まで通りのを着てたと思うので、どういう変更なのかよくわからない。シムキンの自前ってはずはないよねえ( ̄▽ ̄)。GPDDは、シムキンは自前だろうけど、秋元さんの衣装もいつもの水色の入ったやつではなかったような。

 プロジェクションマッピングも、前回から大きく変わったところはないんじゃないかな。序曲でねずみの乗り回す円に50周年の(50)がなくなったけど(当たり前だ)。あのネズミがすごく好きなんだけど、メイドさんがネズミを見つけても「きゃー」とか言わずに、いきなりはたきだかほうきだか持っておっかけてくのがいいよね( ̄▽ ̄)。メイドさんもプロ。
 あとツリーに星をつけたところで、ツリーが緑色に光るのも好き。あの古い幕絵がこんなにきれいに……( ̄▽ ̄)。クララの家の窓の光とか、回りの木に積もった雪とか、派手じゃないけど細かい所でプロジェクションマッピングが使われてて、徐々に色が変わったりするのがまたいいんだよな。古い(愛着もちょっとある)装置を変えずに印象が変えられるのがいいなあ。予算的にも、新しく幕を作ったりするよりは安くすむんだろうか。あれ、以前の白鳥や眠り同様に、例のバレエリュスのベノワの息子の装置と衣装なんだよねえ。白鳥を依頼したときに、最初ちょっと難色を示したけど「チャイコフスキー記念」って聞いて
それは頑張らねば!」と張り切った挙げ句、出来たのがあれ( ̄▽ ̄)、というのを白鳥の昔のプログラム(オクで買った)に載っていたのを読んだ記憶が。あれか、息子のベノワ、親父が前衛すぎた反動でメルヘンになっちゃったんだろうか。
 それはともあれ、全体の雰囲気づくりや、装置の補完、場面転換のつなぎなど、踊りをじゃましない(踊りに直接からまない)構成になっていて、奇をてらったり「映像が主役」になったりしない、センスのよい投影になってます。これは導入して成功だったねえ。

 ちょっとだけだけど取り急ぎ。

 

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2016/10/23

法村友井バレエ「バヤデルカ」

 大阪の老舗、法村友井バレエ団。一度観たいと思ってはいましたが、シヴァコフがゲストでソロルを踊るというので、重い腰を上げて行ってきました。
 いやー、まるまる3時間越え、久しぶりにフルサイズのバヤデルカ。自分がわかった範囲では、「なかった」のは、3幕冒頭の阿片を吸うソロルを慰めるために踊るマグダヴェーヤの踊り(マールイだとヘビ踊り)くらいでした。あとは全部盛り! 婚約式の入場でのソロルの象までちゃんとありました! 

 ニキヤはもちろん法村珠里さん。小柄で古典的な雰囲気の人ですが、やはりプリマだな〜と思うことたびたび。ガムザッティは今井沙耶さん。若手ホープとのことですが、1幕のニキヤとの対決では珠里さんに全然負けない気迫でした。ちょっと幼い感じもするガムザッティ(エフセーエワの時みたいな)でしたが、本当に若かったんだな。

 折角法村を観るんだから圭緒さんも観たかったなあ、と思いながら行ったのですが、ラジャで観ることができました。踊る役ではないけれど(そしてちょっと若作りのラジャになっちゃったけど)、お得な気分。ここのラジャも娘ラブで、「国中の若者がうちの娘と結婚したがってる」と信じて疑わないタイプですなー。まあもう、娘のためなら一服盛るくらいなんつうことはないですよ。しかし、セットを作る時に例の「ソロルの肖像画」をその時のソロルだった法村さんで描いちゃったらしく、こいつがまた法村さんそっくりで( ̄▽ ̄)。「さあ、あれがお前の婚約者だよ」「お父さま!」って( ̄▽ ̄)。なにそのパパの見果てぬ夢は。その後もニキヤが「だってこの人は私に愛を……!」とか、なんかもう妙な感じになっちゃってましてね。あれ、ソロルに似てなくて「おいおいw」ってなることが多いんですけど、なんかいいアレはないんですかね。
 そういえば、2場のテーブルの上、上手側はチェスだけど、ガムザッティやラジャが座ってジャンベを観る下手側は果物が置いてあって、果物ならナイフがあっても自然だなーと思ったのに、ニキヤが上手側のチェス台の方からナイフを持ちだしてきて「ありゃー?」ってなったり。

 大僧正は井口雅之さん。線の細い、女性的な感じのする僧正でした。女性的というより女形的かな。公家の系統というか。「復讐してやる〜」といいつつ、「ラジャに女癖をチクる」止まりという小者感がよく似合ってました。

 セットも衣装もなかなかに豪華。婚約式も女性群舞が扇とオウムの両方ありでした。男性ダンサーがゲストが多かったので、男性の入る群舞になると、ちょっと合わせきらない感じがありました。壺は子役さんが4人に増量。影の最初の群舞はやっぱり大変なんだなあ、と。
 最後の寺院崩壊の場面は、ペトゥホフ(父)が今回新しく演出したとのこと。ニキヤ、ガムザッティ、ソロルで、ラコット版「ラシル」のオンブルのようなトロワがあって、その途中でソロルが「こんな結婚は受け入れられない」となったところで(特に大僧正との対決とかはなく)、崩壊となりました。岩石の書き割り(?)のついた紗幕が途中まで降りて振り落とし、それともう1枚振り落としの幕があって、なかなか豪快。最後はマールイのラストシーンと同じ、飛んでいくニキヤのヴェールを大僧正が追いかけて終わり。

 シヴァコフは、やはり以前に比べるとジャンプが重いなー、とは思いましたが、日バ協で白鳥を踊ったときと比べると、だいぶいい感じでした。影の王国のヴァリはよかったなあ。全体に、相変わらずエラソウでしたけども。上司が話してるときに腕組んじゃだめだよ( ̄▽ ̄)。腕づかいはきれいでした〜。1場で最初に呼ばれて出てきたマグダヴェーヤが佐助みたいだったよ( ̄▽ ̄)。

 

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