2017/09/29

アルルの女(竹)

 中日のアルルは川島×弾の竹組。流れや振りは初日に見ていたので「昨日ツボった所を見よう」的な感じプラス川島さんがドラマチックなのは予想がつくけど、弾くんがどこまでついてくるかな……という。

 いや、素晴らしかったですよ! 振りがこなれてないところもちょっとあったし、多分「正しく」踊ってるのは水香ちゃんとボッレなんだろうなあ、何よりプティっぽい(よくわからんけど)のは水香ちゃんとボッレだよね? と思いつつ、そんで、もしかしたら「正しいアルル」じゃないような気もせんでもないな……と思いつつ、やっぱりこういうドラマが見たいんだようヽ(`Д´)ノウワァァァン! っていう。

 弾くんも、ジェイムズ、ソロル、アルブレヒトと、ヒドイ男をやってきた積み重ねが活きてですね、本当にヒドイ男だなあ( ̄▽ ̄)! ボッレはマリッジブルーというか、倦怠期というか、だったけども、弾くんは牡丹灯籠……じゃなくて、なんだったかな。「アルルの女」って別に亡霊譚じゃないはずなんだけども(笑)、ファムファタールではあるわけで、弾くんのは本当に思い詰めて破滅しちゃったからね。こういう思い詰め方ができるのも、ある意味若さかもしれないよねえ。ほかのものが何も目に入らなくなっちゃって、もうそれしか考えられなくなっちゃって暴走するというか、もう「メルトダウン」っていうのがひしひしと伝わってきて、ラストはむしろ「弾くんもここまで来たんだーーーーつД`)・゚・。・゚゚・*:.。って感無量になってしまって、思わずどばっと涙が出ましたよ。ソロルの友人なんてやってた頃は「立ってるだけで動けません」みたいな子だったのになあ(ノ_-。)。よくぞここまで。時々「むしろベジャール」「むしろ由良之助」みたくなってたけど、いいんだそれは(笑)。これまでの積み上げがちゃんと見えて、無駄なくキャリアを積んできたなあ、って。

 川島さんは今のところ、弾くんとがいちばんいいような気がするな……というか、弾くんが川島さんとがいちばんいいのかな。川島さんはいつも振付の「咀嚼力」がすごくて、この踊りはこういう風にも踊れるんだ! という発見があって、毎回感心してしまう。何も疑ってない無邪気なお嬢さんがどんどん壊れていくのが怖くてですね。中程、フレデリのソロの後で、弾くんが床にころんと胎児のように転がってるところへヴィヴェットがポワントの爪先から現れるんだけど、そこの最初の和音が「大僧正のテーマ」と同じ音らしくてですね( ̄▽ ̄)、もうその和音が響いて爪先が見えた瞬間に「ガムザッティだ( ̄0 ̄)!!」って、なっちゃいましてん(笑)。メヌエットの上着を脱いでいくところの「かくんかくん」っていう振りが、水香ちゃんだとちょっと屈辱的というか、何かに耐える感じもするんだけど、川島さんだと本当に壊れちゃってる感じ。ちょっとジゼルの狂乱の前半のようでもあったよ。ジゼルも見たいなあ。

 まあ群舞入れると構造がラシルっぽいとかジゼルっぽいとかいうのはしょうがなくて、フレデリを止めた時の和田くんに「ほらガーン、そこで行けぇ!」とか思っちゃったりしてですね( ̄▽ ̄)。そいえばガーン2人あそこにいたなあ、と(笑)。シルフのいない(ついでにガーンもマッジもいない)ラシルなのかもねえ。シルフがいないから、フレデリが死んじゃうけども。

9/9
フレデリ:柄本 弾ヴィヴェット:川島麻実子
女性:加藤くるみ、秋山 瑛、安西くるみ、最上奈々、足立真里亜、菊池彩美、柿崎佑奈、瓜生遥花
男性:永田雄大、後藤健太朗、宮崎大樹、竹本悠一郎、山田眞央、鳥海 創、岡本壮太、岡﨑 司

 

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2017/09/16

小さな死

 ガラで見たような記憶はうっすらあるんだけど、全部を見るのは初めてで、しかも以前観たのがどのパートかすら覚えてませんでしたよ。

 モーツァルトの有名なピアノ協奏曲だけど何番かなんて覚えてませんよ、という2曲。フェンシングの剣を使った男性6人の踊り、PDD3つ、黒いドレスを着た可動式トルソを使った女性5人の踊り(直前のPDDに出ていた女性が不参加)、PDD3つ、という構成だったかと思います。全体の雰囲気は「ステッピングストーンズ」に近いかなあ。薄暗い照明と、男女共コルセットに近いような固さを感じる肌色の衣装。

 剣を使ってひととおり踊った後に、後ろに寄せてあった薄いグレーの巨大な布(床全部を覆うくらい)の一辺を男性たちが持って前に走り、一度床に付けてまた後ろに走ると、それまで後ろのトルソーの影にいた女性たちが床に寝ているという具合。この布を持って走るのは確か二回あって、二回目に下手側の男性が持ったまま走って捌けるんですが、これがすごく美しいんだな。黒のトルソの場面も面白い。動きがコミカルなだけではなくて、身体の仮面としての着飾ったトルソと,その裏に隠れた裸体、みたいなね。そして最後は脱ぎ捨てられたトルソだけが漂って終わるという。

 アルルと同じく、初日・最終日と中日でキャスト違いでしたが、最終日がダントツに良かったです。初日は「やっぱ川島さんと奈良さんは格が違うな〜」と思いましたが、中日は「二瓶さんいいな〜、吉川さんすごいな〜、でもやっぱ伝ちゃん真打ち!」でありました。女子は両日粒ぞろい、でしたが、男子はやっぱり中日は竹組、という感じですね。初日があのメンバーだもんな( ̄▽ ̄)。二瓶さんには樋口くんでは、そんで吉川さんには宮川くんではまだまだ不足!感が。二瓶さんも吉川さんも、モダンもいいんだよね〜。でも海田くんや安楽くんが頑張ってるのは嬉しい。あと、配役表の順がPDDの順だというのもよいですね。割と在団年数とか階級順に並べることが多いんですが、これだと後で振り返るときもわかりやすい。

 剣を持ったままPDDを踊るのは杉山くんと沖さん(安楽くんと榊さん)の組だけだったと思うけど(この組だけが舞台にほかの5組がいる前でのPDDで、あとは他の組が捌けてからの踊り)、緊張感があってよかったな。杉山くんは踊りに誠実さとか生真面目さとかが出るタイプだけども、そういうところが好きだからいいのだ。「小さな死」というタイトルの裏としてよく言われる官能性については、初日→中日→最終日、と上がっていったような。大体、男性が女性を気持ちよくさせようとし、女性はそれに応えていくという具合になっているんだけど、まあ入戸野くんだけは自分が気持ちよくなってたなあ、おい( ̄▽ ̄)、という辺りもたいへんわかりやすくてよろしかったような( ̄ー ̄)ニヤリ。

 いや、とにかくたいへん美しい舞台でした。


「小さな死」
振付:イリ・キリアン 音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト

9/8,10 沖香菜子、金子仁美、三雲友里加、川島麻実子、崔 美実、奈良春夏
杉山優一、岡崎隼也、入戸野伊織、柄本 弾、ブラウリオ・アルバレス、秋元康臣

9/9 榊優美枝、岸本夏未、二瓶加奈子、吉川留衣、崔 美実、伝田陽美
安楽 葵、海田一成、樋口祐輝、宮川新大、ブラウリオ・アルバレス、岸本秀雄

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2017/09/10

アルルの女(松)

 というわけで、東バ3演目3連戦。たいへん楽しうございました。まずは初演の「アルルの女」から。

 最後のファランドールは時々見るし、最後のメヌエットのPDDは見たことあるようなないようななんだけど(最初の水香ちゃんのかくかくだけ覚えてるという)、全幕群舞付きは初めて。初日と最終日は2階バルコニー、中日の川島さんの日は1階前方ということはあるんですが。

 初日は「こういう話なのかー、群舞面白いなー、水香ちゃん結構いいなー」という感じでした。女の子の衣装が女学生みたいで、かわいくもかしましいというか。ニジンスカの「結婚」のようでもあるが、「オネーギン」の村の青年団のようでもあり、友達の結婚式って結局合コンだよなー( ̄ー ̄)ニヤリとか。特に初日/最終日は男子に推しが多くて楽しい。永田くんの手の使い方(腕というより手首より先)は前からきれいで好きだったけど、それが全体に共有されてきた感じもあるな。この辺りは芸術スタッフの人の成果だろうか。あと宮崎くんは笑うとかわいいからもっと笑えや(自分的に上瀧くんと同じフォルダらしい)。手をつなぎながら順番に跳びはねるところとかかわいいんだよなあ。

 さて、あらかじめ言っておきますが、ぢぶん、ボッレと相性悪いんですよ( ̄ー ̄)。きれいだなーすごいなーとは思うけど、「いいなー」と思った例しがないという。で、今回も初日は「こういう話なのかー」だったんですけどね。最終日は初日よりもだいぶよかったです。後半は袖に引っ込む場面もなくて、結構ハードな役なので、初日はセーブしてたのかもしれないっすね。

 で、最終日はもう大体のことはわかっているので(群舞とか流れとか)、少しはボッレも見ようかなーと、割にしっかり見てました。しかしこいつ、最初から結婚するつもりねぇだろ( ̄▽ ̄)、っていう。そんな出だしだったんで、結婚式というよりも、結婚記念日の倦怠期の夫婦みたいなね。結婚記念日なんだけど、途中のロータリー駅かなんかで初恋の人を見ちゃったりしてですね、家に帰ってきたら妻が嬉しげにはしゃいでるんだけど、なんかオレの知らない人みたい、何でオレこうなっちゃったんだこんなはずじゃなかったのに、オレの青春を返せーーーヽ(`Д´)ノウワァァァン! ……ていう話っぽかった。
 そう思って観ると、男性の群舞は学生時代の同級生達の幻影がフレデリを責め立てるようでもあり、それに合わせて女学生達がヴィヴェットに加勢するようでもあり、でもそれはフレデリの良心(?)だったりしてね。

 と思うと、結構面白かったです。最終日の最後のファランドールの前辺りからは「ウィリが見える人」になってて、追い詰められた感じがよかったです。すでに自分の脳内では「アルルの女」じゃなかったけど。

 水香ちゃんは、初日の方が健気な感じだったかな。ビミョーに「村の小娘」感があって、それがヴィヴェットらしかったです。段々不安になっていくさまや、「こっちを見て!」というのもよく、やっぱりプティ慣れしてるんだなあとも思ったし、うんうんなかなかよい感じだー、と感心しながら見てました。最終日はちょっと脳内ボッレに引きずられて人妻っぽく見えた。主観が客観を凌駕する典型ですな。初日よりも強いヴィヴェットだったような気がします。というか川島さんより強いヴィヴェットだからそう見えたのかもなー。

振付:ローラン・プティ 音楽:ジョルジュ・ビゼー
9/8,10
フレデリ:ロベルト・ボッレ ヴィヴェット:上野水香
女性:波多野渚砂、上田実歩、髙浦由美子、中島理子、
   榊優美枝、菊池彩美、柿崎佑奈、酒井伽純
男性:永田雄大、和田康佑、宮崎大樹、竹本悠一郎、
   山田眞央、安楽 葵、岡本壮太、岡﨑 司

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2017/08/14

ENB海賊その2

 もうだいぶ記憶が怪しいw。

 2幕は割りと普通に2幕でした。海賊ダンスとビルバントの鉄砲ぶっ放し踊りは1幕でそれっぽいことをやっちゃったのでナシ。しかし、洞窟に帰ってきていちゃいちゃするコンラッドとメドゥーラをちらちら見るビルバントが、悪巧みというよりは「あの女がカシラ取りやがった……orz」ぽくてなんかかわいい。この辺はアコスタのキャラかもなあ。

 トロワはなんといいますか。もうロホでコラレスだからね! エルナンデスもがんばっていたけども、相手がコラレスだからね(二度言ってみたw)! 1幕ではいるんだかいないんだかみたいな存在感の薄いアリ(まあそういう役だ)だけど、まー、なんといいますか。ジャンプもすごいんですけどね、もう回転がw。コラレスのところだけ、4倍速とかで再生されてるんじゃないかって(笑)。加速装置つきですよ、加速装置つき! ロホの回転が普通に見えるってあなた(^▽^)! ひょろりんとした体型だから余計なんだろうなー。羽生選手の4回転が、両側から紐を引っ張るとくるくる回る民芸品みたいだって思ってたんだけど、ちょうどそういう感じかもしれない。あんまりひゅんひゅん回るんで、もうこっちも笑いが止まらなくなっちゃったよ。

 その後の展開も割りと普通。メドゥーラに頼まれて、さらってきた女性たちを解放することでコンラッドとほかの海賊たちに亀裂が入るわけですが、女性たちにはお土産ナシで、手ぶら解放。ここでもビルバントが「あの女の言うことばっかり聞いてーー!きーっ!」って感じでかわいいんですけどね(アコスタだから)。

 2階の上手バルコニーだったので、コンラッドの寝台の中がほとんど見えなかったんですが(マールイだと下手にあるので油断した。カウチにしてほしいわー)、それほど支障はなかったです。マヌケの相談と音楽が残っててよかったな。睡眠薬入りの花を試す場面、倒れた見張りがちゃんと回収されていたところが「ロホの論理的な演出」だろうか(ちょっと感心)。その花をメドゥーラに渡すのが、ランケデムではなくて、ランケデムに頼まれた女性(の奴隷?)であるのも論理的。まあどう転んだところでマヌケなんだけどね。その後のメドゥーラを取り囲むところの音楽が残ってたのもうれしかったな。

 3幕はパシャの家。1幕で怪我をしたハニュコワに替わり、ここからギュリナーラが金原さんです。金原さんがたいそう可憐でですね、ロホと一緒だと「お姉さま、どこまでもついていきますわ!」な感じに(確かに若手と監督だしなあ)。あんまり「ちゃっかりさん」のギュリナーラではなかったけど、まあそれはそれで。で、パシャはアヘンを吸ってハーレムの幻影を見る……って、こないだもそんなの見たぞw。アヘンであの世の幻影を見た人と、風車から落ちてハーレムに行った人とw。

 えーっと、花園の場はなかなか見ごたえがありました。久しぶりに見たなー。ただ、ギュリナーラもメドゥーラも、ほかの花たちと同じ衣装なので(差込の色違いで2種類)、もうちょっと特別感のある衣装でもよかったのでは。ピチカートがなかったのが残念(ピチカートといえばシシコワ!)。
 その後のコンラッドたち乱入あたりも割りと普通の演出でした。もう少しマヌケでもいいのになあ。メドゥーラが腕につけた傷から裏切りのばれたビルバントを成敗、メドゥーラとギュリナーラ、コンラッドとアリの4人で船を奪って出帆(ほかの海賊は?)。……って、そこまではいいんだけど、船は嵐にあって……って、振り出しに戻るの? と思ったら、あっと言う間にアリが吹き飛ばされ(本当に吹っ飛んだ)、そのまま船が分解、流れ着いたメドゥーラとコンラッドは無事を喜びあうのでした。……って、ギュリナーラは? ギュリナーラ、どこに流れちゃったん? 

 という、なんか最後に来て(( ̄Д ̄;;)!っていう演出でした。最初にギュリナーラとメドゥーラは仲良しさん! の場面がなかったので、まあうっちゃっといてもいいや、ってことなんですかね(薄情だなあ)。

 いやしかし、「海賊」ならではのばかばかしさがありましたし、久しぶりに全幕で見たら楽しかったし、群舞もエネルギッシュで高感度高かったですし、なによりロホがロホだったので、十分満足したのでありました。またロホが踊れるうちに来てほしいなあ。

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スプリームBの2

「眠れる森の美女」 ディヴェルティスマン 


リラの精(ヴァリ): オニール八菜
ローズ・アダージオ: 高田 茜、スティーヴン・マックレー、ベンジャミン・エラ、 ジェルマン・ルーヴェ、ユーゴ・マルシャン
オーロラ姫(ローズ・アダージョの後のソロ): ミリアム・ウルド=ブラーム
王子(2幕冒頭のソロ): フェデリコ・ボネッリ
オーロラ姫と王子のパ・ド・ドゥ(幻影の場): ミリアム・ウルド=ブラーム、ジェルマン・ルーヴェ
青い鳥(パ・ド・ドゥ): フランチェスカ・ヘイワード、マルセリーノ・サンベ
青い鳥(コーダ): フランチェスカ・ヘイワード、マルセリーノ・サンベ、ユーゴ・マルシャン
オーロラ姫と王子のパ・ド・ドゥ(アダージョ): ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー
王子(ヴァリ): マチアス・エイマン オーロラ姫(ヴァリ): レオノール・ボラック

 最初に聞いたときは、ローズアダージョ+3幕のディヴェルティスマンで、青い鳥のほかにシンデレラや赤頭巾や猫もくるんだろうなあわくわく、だったんですが、みんなオーロラやりたいんだなあ、おいwってな具合に。全員そろって入場を見てたら、まあそりゃそうだろうなあとも思うんですけども。カラボスがやりたい人はいなかったのかな。

 
 高田さんのオーロラがとにかくかわいくて!かわいくてかわいくてかわいくて!(←語彙がない) オーロラにバラを渡す場面は2度あるわけですが、1回目のバラが回収→分配で使いまわされていたのが印象的でありました。エラくんがいろいろ段取りを気にしそうな王子であった。マックレー先輩がさすがの余裕っぷりを発揮していて楽しい。

 その後のソロは割とはしょられがちなんだけど、振りも音楽も好きなのでうれしい。ミリアム、やっぱりかわいいなあ。王子のソロもはしょられがちかな。ボネッリはいいよねえ。今回のメンバーでは割と「大人」なイメージがあって、個人的には「抑え」というか、お祭りになりすぎない要のような感じでした。幻影はよかったけど、オニールのリラを入れてトロワにしてもよかったのに。あと最後の切り方がもう少しなんとかできなかったかな。青い鳥もせっかく最後に闖入者を入れるなら、もっとコミカルにしてもいいのになあ、とか。そうそう、ヘイワードのフロリナが腕を白鳥のように波打たせていて、いやフロリナは鳥じゃないよ? って思ったんだけど、あれはロイヤル仕様なんだろうか(そもそも鳥の翼も波打たないんだけど、ということはおいといて)。

 まあそんなわけで、いろいろと演出的にはやっつけ感もありましたが、それぞれのパフォーマンスは楽しめたので、まあコレはコレで豪華で面白かったな、と。サレンコの猫とかも見たかったなー。あと、むしろ同じ演目をぶっこんできて、「ロイヤルはこうじゃ!」「パリオペではこうなんじゃ!」って張り合うようなのもあったら面白かったかも(Bプロしか見てないんで、アレですがw)。

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スプリームBの1

 パリオペとロイヤルの対決! という宣伝文句だった「バレエ・スプリーム」。最終日のBプロに行きました。パリオペとロイヤルが交互に出てくるのかなー、と思ったら、1部がパリオペ、2部がロイヤル、3部が混合。盛りだくさんというわけではないかもしれないけど、これくらいの分量でちょうどいい感じ。難しい演目もなくて、昔の光藍社のガラみたい( ̄▽ ̄)と思わなくもないけど、こうしたPDDガラ自体が久しぶりだったので楽しかったです。プログラム買う必要もなかったし。つか、難しい演目(コンテとか)が2〜3目は入ってないとプログラム売れないのか……。

「グラン・パ・クラシック」 オニール八菜、ユーゴ・マルシャン

 定番中の定番。シェスタコワのウルトラマリンの衣装に慣れてるので、パリオペは白だー( ̄▽ ̄)、と今更のように思ったり。オニールは始めて見たけど、すらりとして(今風に言うと「しゅっとした」感じ?)、自分好みでした。32回転は、くるっ、くるっ、くるーーん、くるくるくるっ!の繰り返し。
 そういえばシェスタコワがよく、4回転目に向きを1/4ずつ変えていくのをやってたけど、最近あんまり見ないねえ(大変な割りに見栄えがしないのだろうか)。

「ロミオとジュリエット」 第1幕よりパ・ド・ドゥ レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ

 ヌレエフ版、ビデオ(ジュドが出てるヤツ)持ってるのに見てない……orz。いやしかしホントに忙しいな。手数(足数?)が多すぎるというか。松山の清水さん(の振付)には確かにこのヌレエフのDNAが入ってるわーー、っと再確認。
 面白かったのは、ロミオは「青年」だけどジュリエットは「少女」なのね。ロミオが何度も「一緒に(ここから)行こう」という意味がジュリエットにはわからないから、そのたびに「だめよ、ここで踊りましょう」ってなっちゃう。こっちは結末を知ってるから「今のうちに逃げちゃえよ〜」って思うけど。バルコニーって、それがあるから切ないんだよなあ。


「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」 ミリアム・ウルド=ブラーム、マチアス・エイマン

 久しぶりに見るような気がするチャイパw。エイマンは今がいちばんいいときなのかなー、と観るたびに思うので、その意味でもスゴイ。回転もジャンプもよいのだけど、コーダだったかな、下手から前の方を上手にむかって横にステップしていくときの脚捌きが「おお!」という感じで、ちょっと刮目でした。ミリアムは相変わらずかわいいけど、ちょっと貫禄出てきたなー。なんか、いつも見るチャイパとは一味違ったけど、なかなか楽しかったです。


「真夏の夜の夢」  高田 茜、ベンジャミン・エラ
 
 高田さんがかわいいけど強い姉さん女房w。記憶よりもパキッとしたイメージだったけど、誰の記憶なのかがいまひとつ自分でもわからないという。エラのオベロンは尻に敷かれてるぽいところが、逆に切羽詰っての逆転劇を仕込みました! という感もあって、まあそれはそれで。エラは割と好みだなー。


「タランテラ」 フランチェスカ・ヘイワード、マルセリーノ・サンベ

 チャイパVSタランテラw。こちらはやんちゃコンビっぽくてそれはそれで楽しい。ヘイワードは好みだなー。「タランテラ」って、毎回萩尾望都の「フラワーフェスティバル」のアレを思い出しちゃって、 「えーっと、えーっと?」ってなっちゃうんだよ……。


「白鳥の湖」 第2幕よりパ・ド・ドゥ 金子扶生、フェデリコ・ボネッリ

 ボネッリはエレガントだなあ……。こういう王道ものが一本はないとね!


「ドン・キホーテ」よりパ・ド・ドゥ ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー

 と、しみじみしたところに持ってきてコレだよ(^▽^)! いやー、笑った笑った。自分は割りとサレンコ好きなんだけど、まさかサレンコがロホのポジションに来るとは思わなかったな。考えてみればサイズ的に(というか肉体条件的に?)遠くないんだから、着地地点が近くなるのはそうかもしれない。回る回る、立つ立つ!みたいな。マックレーとはサイズ的なバランスもちょうどいいし、技量的にもバランスよくて、競い合うところは競い合い、組むところは組み、というメリハリが二人の信頼関係を感じさせていいペアでした。二人ともやりたい放題なのにそれがPDDだというところは踏み外してないのが「格」を感じさせてよろしいなー、と。あんまりすごいんで、途中から笑いが止まらなくなっちゃった。久しぶりにマックレーのタップも見たかったな。

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2017/07/28

ENB海賊 その1

 ふと気づけば1ヶ月近くこちらには何も書いてないという( ̄0 ̄)! このかん何をしておったかといえば、職業訓練校に通ってWordとExcelにまみれ、かつ通信教育で校正の勉強をしておりました。求職のために手札を増やさないとなー、ということなんですが、とりあえず、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリストという検定)のWord(2016版)は獲りました╭( ・ㅂ・)و グッ ! 8月中にはなんとかExcelの方も獲りたいなー。授業の方が面白くて、正直ずっと訓練生をやっていたい( ̄▽ ̄)。まあそういうわけにもいかず、8月末日が修了式です。通信の方は10月末が期限ですが、課題はあと2回分(2ヶ月分)を残すのみ。訓練校は、基本は月〜金の6時限(7時限目に自習or補講)という体勢で、求職活動日という平日の休みが何日かはありますが、遅刻も休みも原則不許可なので(申請がめんどくさいし、手当も引かれる)、割といっぱいいっぱいです。

 そんなわけで、舞台も映画もほとんど見てなかったんですが、バヤ3回と「子午線の祀り」、ENBの「海賊」だけは行きました。映画は「謀殺下山事件」1本切りだな。まあ失業者がそんだけ見りゃ充分だろ、と言われそうな気もするけど。

 で、「海賊」をちらっと。予定が立たないし、日曜以外はチケットを獲らないようにしていたので、16日のロホの主演の日を見ました。
 話がコンラッドたちの難破からではなくトルコの奴隷市場から始まり、捉えられ、売り飛ばされそうになるメドゥーラをコンラッドたちが助けにくるところからです。そんで、パシャに売られたメドゥーラを奪還するまでが1幕。洞窟の場面は割と普通に2幕。3幕はパシャの館で、こちらもストーリー的には割と普通。エピローグは、無事救出されたメドゥーラとギュリナーラ、コンラッドとアリが船出したものの、途中で嵐に遭い難破し(話が円環するかと思ったw)、アリがいきなりふっとばされ(びっくりした( ̄0 ̄)!)、ギュリナーラが行方不明になるものの、コンラッドとメドゥーラが助かってめでたしめでたし……というなんともビミョーな結末に( ̄▽ ̄)。

 自分のデフォルトの「海賊」は、マールイがかつて持っていたボヤルチコフ版。曲はそれやキーロフの版とはかなり入れ替わっていて、編曲も若干違うものがありました。1幕がいちばん違ったかな。なにしろ1場がまるまるないので、トルコの兵長さん(ブレグバーゼ父っつあんの鞭捌き!)も出ないし。市場でも、パレスチナの踊りといったキャラクター群舞はなし。3幕にあるオダリスクが、3人の売られる女の子達の踊りになっていて、ソロを踊って袖に捌けようとするところに必ず奴隷商人が待っていて連れて行くという、なかなかリアルな(?)演出になってました。オダリスクの最初の音楽は好きだな〜♪ 最初のソロを踊った金原さん、一人だけ日本人だとやはり幼く見えるな〜と思ったら、本当に19歳だそうで、そりゃ若いわ〜。

 2幕の洞窟での海賊踊りだのビルバントの鉄砲ぶっ放し踊りだのがないかわりに、1幕の最初の方にビルバントを中心にした海賊たちの踊りがありました。ビルバントのヨナ・アコスタはロイヤルのアコスタの甥っ子だそうですが、ぱっと見はむしろカレーニョっぽい感じ。腹回りとオデコかな……。ノーブルと言うよりはちょっと粗っぽいですが、勢いがあって気持ちのいい踊り。ビルバントだからノーブルな必要はないしな。好感度高かったです。アリのコラレスは一人だけ上着のないアリ仕様の衣装で、奴隷なのに一人だけ無駄にノーブルな身のこなしだったりしたので、奴隷だから上着ももらえないし、観賞用にどこぞの優男が買われてきたのだと脳内補完。

 奴隷のPDDは概ね普通(演出的に)。ランケデムを踊ったジンハオ・チャンは長身で、肝心なところでちょっとすぺっちゃったりしたのも含めて、今回の男性陣ではいちばん好みでした(何を含めてるんだ( ̄▽ ̄))。ギュルナーラのハニュコワはきれいだったけど、コーダの辺りで負傷したそうで、3幕は金原さんに交替になりました。残念。

 それから他の版だと売り物のメドゥーラが踊らされつつ助けを乞うソロが入るのですが(ペレンの悲しいんだか怒り心頭なんだかな踊りが好きだったなあ)、ここではメドゥーラのヴェールをコンラッドが取ると、その美しさにパシャが卒倒するという、なんだニキヤかガムザッティか、みたいな演出に(こないだ見たばっかりだからねぇ)。その後、メドゥーラの踊りになりますが、これがまた性悪( ̄▽ ̄)。パシャを煽って誘って突き放しながらコンラッドといちゃいちゃするという、キトリとガマーシュかって。ロホはフリーダムにやりたい放題だし、振り回されるパシャがすっごく可愛いんだこれが。もうホントに腹を抱えて大笑いしちゃった。

 でも、逃げ出せたと思ったメドゥーラはもう一度捉えられて、ギュリナーラともども連れて行かれちゃう。ここでコンラッドが情けないというか、メドゥーラを買おうとしてお金を集めようとするんだよな。いやあんた海賊だろ( ̄▽ ̄)。で、結局足りなくてしょんぼりすると、ビルバントが「オレにいい考えがある!」って、武力強奪しに行くというな( ̄▽ ̄)。おまいら、どこまでマヌケなの……。

 というところでまたいづれ。

 

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2017/06/30

松山こどもシェイクスピア劇場 2

 つことで、もうだいぶ経ってしまったけれど。

 去年までは、こどもの日ハイライト版も、通常版の縮小+録音テープでしたが、今年から「新演出」としてセリフによる解説を導入。演出・振付自体は通常版と同じだったけど、話のつまみ方が去年までとはちょっと違った。
 冒頭、序曲中に執筆中のシェイクスピアが出てきたので、「ほう、進行役はシェイクスピアかー。考えたなー」と思ったら、謎の踊りを踊っただけで一言も発せずその後も出てこなかったw。いったん幕が閉じて、客席からマキューシオ&ベンボーリオ登場。幕前でマイク(手持ち)を使って掛け合いで解説。

 マキューシオ「二つの家はとっても仲が悪いんだー。困っちゃうよねえー」(大意)
 自分「お前が言うなw」

 マキューシオ「でも、最後に2人は死んでしまいます」(大意)
 自分「誰のせいだw」

 みたいな感じで、腹抱えて笑う( ̄▽ ̄)。前回に引き続き、マキューシオは本多さん、ベンヴォーリオは大谷さん。2人とも去年よりもこなれた動きなのは当然としても、本多さんは清水ー鈴木に連なる松山正統派といった感じ(サイズも含めて……orz)。ロミオよりも熱血漢のマキューシオだな。大谷さんは弟くん的ベンヴォーリオ(これ大事)。よいコンビだな〜。

 特にその後も「進行役」はなく、「町の人」とか乳母とかが袖脇においてある手持ちマイクで適宜喋る。1幕の両家乱闘は実況解説つき。舞踏会も「ほら、ロミオが忍び込んできましたよ!」みたいな感じでちょっとうるさい。低年齢相手(0歳児から入場可)なのでそれくらいやらないと、なんだろうけど。
 なんというか、しゃべり手が1人ではないのと、踊りにしゃべりがかぶるので、メリハリがないというか。踊りの中でやられるとちょっとしらける感じがあるんだよなあ。もちろん、しゃべり方やタイミングやセリフでそう感じる(もっと上手くやればそうでもない)ということはあるんだろうけど。

 前回までのハイライト版では、3幕でジュリエットがロレンスのところへ行く場面がばっさりカットされていて、ロミオがバルサザーに引きずられて寝室から退場した辺りでいきなりベッドの中から薬瓶を取りだして一気のみしてたので、「良家の子女のたしなみスゴイ( ̄0 ̄)!」ってなってたんだけど、今回はそこはちゃんとカットされずに、普通の手順になってました( ̄▽ ̄)。マキューシオの死のくだりが結構短くなっていたなあ(そこは前回通りのような)。

 個人的に観た範囲では、この版ほど両家のいがみ合いの醜さを描いた版はないように思うけど、そこをセリフで説明してしまうと、やはりくどい印象。最後の「(こうした教訓を教えてくれて)シェイクスピアさんありがとう!」(←オープニングの伏線を回収)はさすがにやりすぎじゃないかなあ。子ども(といっても0歳児からだし)にはそこまで言わないと、という気持ちもわかるだけになんとも判断しがたいところだけども。

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2017/06/20

GWの子ドンキ 4

 さて、最後にしましょ……というか、3に入ってたはずだったのに、途中でSafariが飛んだおかげで力尽きたのさ……。

 初日のエスパーダは気合いたっぷり岸本くん。ときどき目がイっちゃってたような気もするんだけど、キレもよいし、なにより「花形」感増し増しなのがよい。ぼちぼちバジルも来てもいいのになあ。
 初役のブラウ。見せ方はさすがに上手いし、見栄えもするんだけど、踊りの詰めはちょこちょこ甘いところが。まあ初役だからね。ただ端々が東バスタンダードと違うのが気になる。例えば1場のソロ(本来なら酒場のソロ)で、掌を下に向けて大の字でフィニッシュなのが、掌も手も「ドヤ」な上向きで終わるとか。レジェンドが見てるからそれはそれでいいってことなんだろうけど、ゲストじゃなくて団員なんだからそこはスタンダードで勝負して欲しいなあ、と。

 中村(え)くんのラストサンチョ。くるくると大活躍でしたーヽ(´▽`)/! 本当にもったいないなあ……。馬とのコンビは例によって大人気。馬、本当に人気者だな……。どんどんフリーダムになっていくよ……。嵐の場面で、幕にからまっちゃったガマーシュとロレンツォを後ろ脚で蹴り上げるの、どんどん派手になっていくような……( ̄▽ ̄)。カテコでは恒例馬の脚4人の技合戦。去年の公開ゲネプロの時に友佳理監督が、馬の中の人がみんなすごく踊れるダンサーだということを見せたい、と言っていた通りですね。最終日はこれも恒例(?)、非番のプリンシパル2人による馬の脚増量に加えて、川島さんが人形芝居の衣装で乱入( ̄▽ ̄)。これもまた恒例のキホーテ・エグザイルとともに狂乱のうちに終わったのでありました。はー、楽しかった。

 で、お余所の舞台をみてあれこれ言うのもあまり好ましくはないのはわかっているのだけど、松山の「子ども版ロミジュリ」の後で、やっぱり東バの「子ドンキ」「子眠り」はよくできるな、と思ったわけです。何がよいかというと、進行役の「しゃべる人」が特定の1人だということ(今回雄叫びあげた人がいたけど)、踊りにセリフが(ほぼ)かぶらない、という二点。あとは子ども用というと光藍社の「親子祭シリーズ」くらいしか観ていないので、さらに余所ではどうしているのかはわからないし、松山の夏のガラなんかは光藍社のに近い感じなのだけど。「しゃべる場面」と「踊り/マイムの場面」の領域の区分けとバランスというのは、存外大切なのだなあと思ったことでした。

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2017/06/16

GWの子ドンキ 3

 なんかもう今更なんだけど、書かないと先に進めないし、覚えてるところだけちょっとだけ。

 秋元&川島ペア。秋元さんも川島さんも、それぞれに誰と組んでもOKだし(サイズ的な制限はあるにせよ)、このペアでももちろんOK(ただ個人的には川島さんなら弾くんが割と好きかなー)。なぜか、バヤもこのペアだと思ってたんですね。で、秋元くんは踊りは素晴らしいけど全体に大味、という印象があって、川島さんは相手の演技をぐいぐい引き出していくタイプなので(その意味では友佳理さんと美佳さんの間くらい。友佳理さんは観てる方が「すげー( ̄0 ̄)!」っていうくらい相手を変えるけど、美佳さんはそうと見えないくらいに無色のままで相手を変えてしまう魔性型)、これで否応なしにドラマチックなバヤをやったら秋元さんも一皮剥けるのではと思ったのに残念な……と思ったら、なんと4月のシュツットガルトではこのペアでバヤをやったそうで。要領を得ない話になってますけど、要するに期待通りに秋元さんの芝居に「一皮剥けた」感がありましたよ、と。もちろんレジェンドの熱血指導のおかげもあったのだと思うけど。

 宮川&沖ペア。宮川くんもなんとなく使いどころがわかりにくいというか。当てられた役は「まあ期待通り」にはなってるんだけども、「これは適役!」って感じにはなりにくいというか。これはこれで特にどうこう文句言う程でもないんだけど、だったら(任意の誰か)でもよかったかなというかそっちが見たいかな、というか。悪くないだけに難しいねぃ。好みの問題なのかなあ。

 川島さんと沖さんについてはもう言うことなしなので。個性が全然違うだけにそれぞれ楽しい。川島さんがしっかり者で、沖さんがちゃっかり者かな( ̄▽ ̄)。ガマーシュ&ロレンツォとの組み合わせもそれぞれによい。

 木村キホーテは、ザッキーとはまた別の方向で極めたような。あんまり老人芝居が上手くなるとそれはそれで不安がくるのじゃ……( ̄▽ ̄)。キッチンボーイやキューピッドの子役さんたちへのまなざしが、孫を見る目になってるよ……。1幕のキホーテは、広場に来た辺りのところと、テーブルのセッティングを待ってる間、宙を飛ぶミルタが見えてたりするんだけど( ̄▽ ̄)、前は入戸野くん、後はガマーシュがちゃんと「何? 何が見えてんの?」って付き合ってくれるのがいいんだよなー(ザッキーのマジっぷりが最高)。1幕のバジルのソロの間に「ワシは見んぞ!」ってそっぽ向いて拗ねて、でもやっぱり見ちゃって「うおおー!(こりゃなかなか)」ってなるのも可愛い。

 でも可愛いといえばやっぱり夢の場のトロワ(ドルシネアのソロにキホーテとキューピッドが参加)で、ドルシネアの手を取った後に移動しながら自分の手をじっと見つめてるのが、「オレもう絶対手は洗わないんだ……」って感じですごく可愛いんですけどね。ここでキホーテの夢を叶えてあげるのは、脚本の立川技術監督のやさしさだよな……(やはりそこは自らもおっさん……いやいや)。でも、夢の中でキホーテが姫と踊って満足したので、キトリをバジルに譲ってあげたというか、キトリを姫じゃなくてキトリとして認識できたというか、酒場の場面が納得感があるものになっていて、遡って夢の場に(単なるクラシックシーンではない)必然が生まれてるという上手い構成になったなあ、と思ったりして。

 で、最後、サンチョの「もう家に帰れるんですよね?」という問いかけにいきなし「NOおおっ!」の雄叫びですよ( ̄0 ̄)! ゲネプロでぶっ飛びましたがな。
 

 

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